障害者枠の就職が、どのタイミングで決まるか知っていますか?
よくは知らないですけど最後の面接ですか?
もし、どこで何で就職が決まるか解ればどうします?
それは、解れば何か対策とかします。
知りたいですか?
はい、もちろん知りたいです。
解りました、今回は特別に障害者枠の就職が決まるタイミングを解説しますね。
全ての企業がこのタイミングではありませんが、普通に障害者枠の採用に取り組んでいる企業や面接担当者であれば割と近いはずです。
と、言うことで今回は障害者枠の就職が決まるタイミングと対策を解説していきます。
解説は、現役採用担当のアドバイザーKです。
-ここでわかること-
- 合否のタイミング
- タイミングが解っているから出来る対策
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障害者枠の就職がきまるタイミング
障害者枠で就職する場合、8割は応募書類できまります。
そして、残りの1.5割は1次選考の面接で、応募書類の確認と裏付けになります。
2次選考は配属先の部門の上司の場合が多いですが、0.5割の面通しだと思ってください。
面通しは顔あわせです。
1次選考の結果と応募書類から、2次選考に来てくださいと伝える時点で採用を前提で確認をするつもりで候補者に連絡をしています。
お互いに、こんにちは、どうぞよろしく。ってな感じで入社前にイメージを付ける為にあっておく、確認しておく様な感じです。
なので、障害者枠への就職は応募書類を送った瞬間ってわけではありませんが、書類を送った時点で結果は出ていると思って良いです。
それだけ応募書類は大切だと言う事です。
※1.障害者向けの履歴書の書き方とテンプレートのDLは記事最下部から出来ます。
タイミングが解っているから出来る対策
ここでは、障害者枠への就職が8割が決まると言う書類を対策していきます。
最初にに見るところはブランク
「ブランク」は、前職の退職から次の転職の間の無職の機関をいいます。
まず、障害者枠への応募で、最初にどこを見ているかというとブランクです。
理由が無くて1年ー1.5年のブランクがある場合は普通は不採用です。
ですが、ブランクがあっても就職できる場合もあります。
それは、トライアル雇用や障害者枠の紹介予定派遣を利用します。
どちらも、本採用ではないので、ハードルは低くなります。
トライアル雇用では、書類選考はありません。
申し込みと同時に面接になる決まりがあります。
ブランクの部分の対策はこちらに用意しました。
-関連記事-
障害者採用でブランクを担当者はどう見るのか、その対策方法とは >
次に見るところは転職回数と理由
「転職回数」は、働き始めてから仕事を変えた数をいいます。
次は、ブランクに問題が無ければ、全体を通して転職回数を見ます。
見るところは、2回目以降の転職回数とその理由です。
20代で5回以上とか、30代で7回とかの転職は理由があっても何か問題があると見ます。
特に、短期間に一カ所の就労が短くて転職を数回している場合は要注意となります。
もし、そのような事が思い当たる人は、書類の応募だけでは次へ進むのにはたぶん難しいと思ってください。
その場合は、直接応募やハローワーク経由の応募は極力やめて、企業の担当者に口頭でサポートが出来る転職エージェントを利用します。
障害者枠の頼みの綱は転職エージェント
転職エージェントであれば、企業の採用担当者と直接連絡が取れるので、あなたの転職理由を口頭でフォローして貰うことが出来ます。
これが100%大丈夫かというと、五分五分です。
採用担当者が厳しい人でしたら、三分七分くらいになるかも知れません。
どうしても書類が通らなくて次の選考に進められない場合は、ハードルの低いトライアル雇用から始め手ブランクを無くすことをオススメします。
障害者のトライアル雇用は、厚生労働省が進めていて、助成金も出ているので、企業も取り組みやすくなっています。また、転職エージェントには障害者枠の紹介予定派遣もあります。
-関連記事-
トライアルから社員へ!障害者に知ってほしいトライアル雇用 >
【障害者が登録する派遣会社は2社】それよりおすすめは人財紹介会社 >
すでに、理由が無い転職回数が多くて履歴書や職務経歴書を汚してしまった人は、覚悟しておいてください。かなり就職が難しいです。
出来るとしたら、雇用率のためだけに障害者枠で採用をしている、いい加減な企業への就職しか出来ないかもしれません。
そのような企業だと、採用後に条件を見直される可能性もあるでしょう。また、最初から好条件は採用するためのエサかも知れません。そうなると、また即辞めることになります。
それであれば、一般企業では無く障害への理解がある特例子会社も検討することをおすすめします。
-関連記事-
【解説と選び方】特例子会社を知って自分に合っているか解るメディア >
まだ、そこまで転職回数が多くない人は、ひとつひとつの就職を大事にしてください。
転職回数の部分の対策はこちらに用意しました。
-関連記事-
障害者の転職回数と理由を採用担当者はどうみる? >
これで、最低限の障害者枠の採用条件は見たので、次を見ます。
人事が次に見るのは障害名と等級
「障害名と等級を見る」
次に見るのは、応募者の障害です。
見ると行っても、履歴書をもとに産業医や保健師にアドバイスを貰います。
それによって、受け入れが難しいと判断した場合はそこで、選考が止まってしまいます。
受け入れが可能と判断した場合は、応募書類を参考に配慮として何が必要か検討します。
そして事前に想定される必要な配慮の候補を挙げておき、面接である1次選考で確認をします。
しかし、せっかくここまで来て産業医や保健師のアドバイスによって書類だけで障害を理由に合否を判断されてしまうのは実に惜しいです。
転職エージェントからの応募であれば、履歴書だけでなくメールや口頭で障害について企業側に伝えてくれます。
じょうずに転職エージェントを利用することをおすすめします。
応募書類からスキルを読む
「前職を見る」
次は、前職または現職の企業と配属先を確認します。
前職を見れば、だいたいのスキルは解ります。
今回の、募集ポジションと似たようなポジションであれば特に問題はありません。
同じように仕事が出来ると判断します。
前職、または現職と全く違う職種に応募する場合は、何か裏付けが必要です。
例えば、資格であるとか、学習中であることがわかれば良いです。
キャリアアップを考えているのなら、このタイミングで狙います。
最後は、通勤方法の確認
「通勤方法を確認」
ここまで来たら、障害者枠の書類選考は通過です。
あとは、通勤方法を確認します。
車椅子の利用で車通勤を希望されている場合は、この時点で駐車場の確認をします。
企業がもっている駐車場か、または近くの駐車場に空きがあれば問題は無いのですが、空きが無い場合は面接の1次選考に進む前に、本人に電車通勤が可能か打診をします。
もし、車通勤でないと難しい場合は、駐車場の空きを待つことになる事も、それにより採用が遅れることも事前に伝えます。
障害者枠の就職で見る書類選考は、ほぼこれくらいです。
その他に見るところ
障害者枠への就職で、応募書類に資格などが書かれている場合は、ここまで来てから見ます。
通常は事務職が多く、資格が必要な仕事ではありませんが、今回の募集に直接関係の無い資格でも、何か保有している場合は資格がいかせる他のポジションでも検討します。
検討されるような資格はこれに限りませんが、例えば、TOEICのスコア、Excel(MOS)、ITパスポート、秘書検定などです。
私が過去に再検討した資格と採用ポジション
資格 | 採用ポジション |
---|---|
TOEIC800以上 | 秘書、法務事務 一般事務(スコア450前議) |
秘書検定 | 秘書 |
ITパスポート | ヘルプデスク(パソコントラブル対応) |
Excel(MOS) | もっていると、障害者一般事務職の募集で少しだけ有利 |
以上が書類選考で見る主なところです。
後は、1次選考の面接で書類選考の裏付けと確認をします。
まとめ
いかがでしたでしょうか、障害者枠への就職で見る所は、一般採用とは重要視する優先順位も基準も異なります。
障害者枠の書類選考では、何が重要なのか解って頂けましたか。
重要視する所を応募書類から個人情報を読み取り、書類選考で採用をほぼ決め、1次選考で裏付けと確認をして2次選考へ繋げます。
ですが、例外もあります。書類を通過しても1次選考、2次選考で落ちる人がいます。
実際に面接であわないと解らないことです。
それは、
- 1つは身だしなみ
- 2つめは人柄
この2つは実際にあわないとわかりません。
ここで落ちてしまうのは、せっかく肝心な書類選考を通過したのにもったいないですね。十分注意をしましょう。
普段は、選考結果の詳細はしっかりとは伝えませんが、これを読んで頂いた人には伝わったかと思います。
障害者枠への就職は応募書類が重要です。書き方に気をつけましょう。
最後に、ここで書いた記事をまとめました。
ここだいじ!
人事が見る障害者枠への就職に関わる書類選考のポイントと対策
- ブランク/対策:どうしても難しい場合はトライアル雇用、紹介予定派遣の利用
- 転職回数/対策:3回以上の転職回数は転職エージェントから口頭でフォロー
- 障害の詳細/対策:障害の詳細を転職エージェントから口頭でフォロー
- 前職/対策:履歴書から読み取れないところは、転職エージェントから口頭でフォロー
- 通勤
- その他に見るところ(資格)
- TOEIC800以上/候補ポジション:秘書、法務事務
- 秘書検定/候補ポジション:秘書
- ITパスポート/候補ポジション:ヘルプデスク(パソコントラブル対応)
- Excel(MOS)はもっていると/候補ポジション:障害者一般事務職の募集で少しだけ有利
【ここも重要です】
- 個人応募は、応募書類の段階でフィルターに掛けられている。
- 応募書類を送っただけでは不十分、転職エージェントの口頭でのフォローが重要
- 個人の応募は多いが、採用は転職エージェントからの応募が断然多い
- 人事の私の経験では採用した人の9割は、転職エージェントからの応募
(個人応募とは、転職エージェント以外の自分で手続きをするハローワークや転職サイトなどからの応募です。)
私が、仕事上関係のあるエージェントで、紹介された人のフォローが上手だと思うのは『dodaチャレンジ』と『ランスタッド』です。どちらも共通して言えるのは、ひとり一人に寄り添った丁寧なサポートだという事です。
面接や応募書類の対策だけで無く、障害と向き合いながらバランスの取れた働き方のアドバイスなども上手なので、まだ利用をしていないのであれば無料登録で利用が出来るので試して見ると良いですよ。
-当メディアでおすすめの転職エージェント-
ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
『対応エリア:全国』外資系のグローバル企業です。精神保健福祉士が常駐しているカウンセリングが好評で、正社員・キャリアアップへの提案力があります。配慮のある環境でキャリアデザインをするのに最適です。
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https://doda.jp/challenge/
『対応エリア:全国』パーソルグループの特例子会社パーソルチャレンジが運営元です。自社が特例子会社だからこそ、障害のある人に寄り添った提案が出来ます。グループの保有する企業情報からの提案力はパワーがあります。
アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/
『対応エリア:全国』求人案件数が多く、業界では1-2位を競います。首都圏のみだけではなく地方の求人にも強くUターンやIターンで仕事を探す時に提案力があります。
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