ハローワーク障害者合同面接会

毎年開催されるハローワークの障害者合同面接会は、横浜や大阪、福岡など各地でも開催され、とても多くの企業が参加する大イベントです。

私も、過去に何度か就活で千駄ヶ谷の東京体育館に参加しました。
近年は、採用担当としても参加しています。

そこで、仕事を探す立場と採用する立場の両方で参加経験のある私がハローワークが主催する合同面接会の解説と効果的な利用方法、そしてコロナ禍で今年は開催されるか解らないので、それに代わる方法を解説します。

経験者と採用担当の生の声を参考にして下さい。

最初に、ハローワークの合同面接会に変わる仕事の探し方を知りたい方は、ここからジャンプ出来ます。

合同面接会に変わる仕事の探し方へ
ジャンプ!

ハローワークの障害者合同面接会各地の開催について

コロナ禍で2022年の東京都の開催は、多摩会場2月10日、中央会場2月22日に開催されました

今後、ワクチン接種や感染状況により開催するかもしれませんが、現段階では先は見通せていません。

今後の開催の確認は、お住まいの地域のハローワークのwebサイトでご確認下さい。

ハローワークの障害者合同面接会とは

ハローワークの障害者合同面接会は、障害者を採用したい企業が1度に集まって行います。
参加する企業の数は、その都度変化はありますが東京で約200社くらいです。

参加する企業は登録する必要があるので、事前に調べることが可能です。

また、参加する障害者も事前に参加登録をする必要があります。
登録に関しては、お住まいの近くにあるハローワークで案内をしています。

時間は、13:00-16:00の3時間です。

ハローワークの障害者合同面接会の種類

ハローワーク主催の合同面接会ですが、実は種類があります。

各地域によって変わりますが、大イベントとして年1-2回ハローワークの管轄をまたいで実施する合同面接会と、各ハローワークごとに開催される小規模の合同面接会です。

後者の方は、月に1回ほど開催されます。
参加企業は、数社からで1社の場合もあります。

ショボいと思うかもしれませんが、実は大イベントよりこの小規模の合同面接会の方が採用まで行きやすいです。

大イベントは、企業の参加数は多いですが、採用意欲はそこまで高いと思えません。
廻りの企業が参加するので、ウチも参加しておこう的な企業も少なくないからです。

一方、小規模の合同面接会に参加する企業は、障害者の法定雇用率未達成などでハローワークから指導を受けているような切羽詰まった企業などで、ハローワークから障害者の採用を催促されていたりします。

なぜ解るのかというと、私はハローワークに指導された企業で採用担当をしていたからです。

ハローワークの障害者合同面接会のメリットとデメリット

ハローワークの合同面接会のメリットとデメリットを解説します。

-メリット-

  • 半日で多くの企業を廻れる
  • 手話や要約筆記など障害へのサポート体制が整っている
  • 書類選考がない必ず担当者に会える

-デメリット-

  • 駅やバス停など会場に近くなるほど混雑する
  • 合同面接会場内の混雑
  • 人気企業の待ち時間が長い
  • 時間が短すぎて伝えたいことや知りたいことが中途半端

仕方が無いことですが、1度に多くの企業と障害者が集まるので、良いところもありますがマイナス面もあります。

最初に理解しておきましょう。

ハローワークの障害者合同面接会の効果的な利用方法

ハローワーク主催の合同面接会は、普通に利用しても応募書類のコピーをばらまくのと企業のパンフレット集めにしかなりません。

もちろんそれも目的の一つなのですが、効果的な利用方法はこれだけではダメです。せっかく時間を掛けて参加するのですから、しっかり成果を出しましょう。

ここでは、その為に必用な事を解説します。

合同面接会で聞かれること

まず、私の企業側で参加した経験から、合同面接会で聞かれること、つまり企業が聞きたいことです。

短い時間なので企業も要点を絞って聞きたいと思っています。
この時、まとめて簡潔に話せることが話の内容よりも大事です。

出来る人だと思わせるように、事前に用意しておくと良いです。

用意するのは、この4つで良いでしょう。

  • 仕事の経験の有無と年数
  • 障害の治療状況
  • 必用な配慮
  • 週の就労時間

その他に用意するのであれば、活かしたいスキルや、将来の希望なども用意しておくと良いです。

基本、採用を検討するのはオープンポジションでです。オープンポジションとは、採用する人に合わせて検討すると言う意味です。

なので、参加している企業の多くは、ポジションにこだわらず幅広く検討をしたいと思っています。そこで重要になるのが、スキルや経験より今すぐ働く事が出来るかと言う事と、必用な配慮です。

この2点が一番聞きたいことです。

  • 直ぐ働く事が出来るかの可否
  • 必用な配慮

合同面接会で聞くこと

質問が出来る機会があるかは解りませんが、もし質問が出来る時間があれば、今回採用を検討している人数を聞いておきましょう。

聞き方は、「このイベントで採用は何名くらいをお考えでしょうか。」簡単にこのように聞けば良いです。
難しいことを聞く必用はありません。

これは、本当に採用をする意思が企業にあるのか確かめるためです。
本当に採用する企業は、即答で答えるでしょう。

あまり考えていない場合は一端考えてから話すか、うやむやな人数を言います。
これは、この後の合同面接会を具体的に利用する方法で有効になるので機会があれば是非聞いて下さい。

企業の担当者は、あまり聞かれることのない質問なので、素がでやすいです。

効果のある具体的な利用方法

ここからが重要です。

合同面接会で採用が決まることは無いと言って良いほどの確立です。
ですが、それは会場で即日と言う意味です。

ここで、この前の章で書いた「合同面接会で聞くこと」を後日に活かします。
合同面接会で聞いた採用人数の質問から、本当に採用する気がある企業が解りましたので改めて再度応募します。

合同面接会では、時間が無くしっかり面接は出来ていないはずです。
今回は、万全を尽くし応募をします。

でも、企業のホームページなどから直接応募しても効果はありません。
ここでは、障害者専門のエージェントを利用します。

次で、どうしてエージェントなのか説明します。

エージェントを利用する理由

エージェントを利用する理由ですが、それはサービスの内容が良いからです。
特に、今回はエージェントが作成する推薦状にあります。

エージェントは、企業の採用の一部を契約で委託されています。
委託されている内容は、人財を集めることです。

エージェントは、集めたひとり一人に合わせて推薦状を担当者に向けて作成します。
ここで推薦状を渡せることは凄く有意義なことで、推薦状が無い個人で応募するよりも、一歩も二歩もリードできるのです。

この時、推薦状の内容に先日ハローワークの合同面接会に参加した事と、会場で合って更に興味が出たことを伝えて貰います。
企業の担当者も覚えていると思うので、更に効果が期待出来ます。

その他にも、エージェントは面接後のフォローや内定後の採用条件の交渉も代行してくれるので、利用するとかなりお得です。

しかも、障害者は無料で利用が出来ます。
エージェントは企業との契約で紹介料が入るからです。

エージェントが出来る事

推薦状は必ず送られる前に内容を確認して下さい。
足りない場合は、加筆を依頼して下さい。

-転職エージェントのサービス内容-

  1. 履歴書と職務経歴書
    書類選考が通過しやすいように添削をして修正を繰り返し完成させます。
  2. 推薦状作成
    エージェントが応募書類と一緒に送る推薦状を作成します。

  3. 企業へ応募
    転職エージェントが代行
    (エージェント経由というだけで、変な候補者の紹介はしてこないという先入観のメリットがあります。)
  4. 面接の日程調整
    エージェントが代行
  5. 面接対策
    エージェントが模擬を実施
    入退室から服装、挨拶、質問お受け応えなどを企業ごとのデータをもとに模擬を実施します。
    (エージェントは企業に紹介した人から、後日詳しくヒアリングを行い、面接時のデータを集めて採用されやすい様に研究をしています。)
  6. 面接
    面接後のフォロー
    直ぐに面接官に直接電話で様子を伺いながら最後のフォローで猛プッシュします。
    (エージェントは、候補者に面接を受けた直後に連絡をカウンセラーにするように指示をします。)
  7. 適性検査
    適性検査の日程調整と対策
    適性検査の種類(spi、玉手箱など)も解るので、事前に対策ができる場合が多いです。
  8. 内定
    採用条件の交渉
    エージェントが交渉します。面接では伝え難かった時短勤務や時差出勤、車通勤など色々な条件や障害への配慮などの交渉をしてくれます。
  9. 無事入社
    これで、終わりではありません。
    入社後の定着をしっかりと見届けます。
  10. 定着支援
    カウンセラーが定期的に面談やメールでフォロー
    何か、問題がある場合は、即対応して一番良い方法で解決まで導きます。

実際、入社までに1人でやることは、一番最初の無料登録のみです。
あとは、サポートやフォロー、代行があります。

障害者の合同面接会は、エージェントを利用して最大限に活用しましょう。

ハローワークの障害者合同面接会に代わる仕事の探し方

2022年のハローワークの障害者合同面接会はコロナ次第です。

ここからは、合同面接会に代わる仕事の探し方を紹介します。
障害者のエージェントとサイト数多くのエージェントがありますが、どこを利用しても同じではありません。
エージェントごとに契約している企業が違ったり、得意としている分野があるからです。

そこで、転職で利用した事と、採用の仕事で利用している私が目的別にエージェントを3つ紹介します。

たった3つかと思うかもしれませんが、この3つでほぼ求人の漏れは無いと言っても過言ではありません。

目的:正社員・高収入・スキルを活かす・キャリアアップ

ランスタッド

問い合わせ・無料登録
「障害のある皆様の転職をサポート」
ランスタッド株式会社
ランスタッドカブシキガイシャ
https://www.randstad.co.jp/
設立:1980年8月〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
対応エリア:全国 93拠点、代表取締役会長兼CEO カイエタン・スローニナ、資本金:1億円

ランスタッドは、1980年から日本国内で総合人財サービスをする外資系のグローバル企業です。

元々、一般向けのサービスでしたが企業からのニーズに応えて障害者の人財サービスも始めました。

得意としている分野は、ハイキャリアな部分で各業界の各職種に幅広く精通しています。

その関係から、障害への配慮があればキャリアやスキルを活かせる仕事や、高収入のポジションの求人の取り扱いが多いです。

国内に93ヶ所の拠点があり、全国から利用が出来ます。

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/

目的:障害への配慮と仕事の両立した安定安心な環境

dodaチャレンジ

問い合わせ・無料登録
「利用者の95%が満足」
dodaチャレンジ
ドゥーダチャレンジ
https://doda.jp/challenge/
〒108-0014 東京都港区芝5-33-1森永プラザビル本館19階 パーソルダイバース株式会社
対応エリア:全国、代表者名:井上 雅博、従業員数:521名、資本金:4,500万円

dodaチャレンジは、日本国内トップクラスの総合人財サービスをするブランド『パーソルグループ』の特例子会社です。

TVCMでお馴染みのdodaやテンプスタッフも同じグループです。

dodaチャレンジの特例子会社として300人以上の障害者を雇用している実績とノウハウと、グループ企業の持つ約7,000社の企業データから、障害への合理的配慮のあるサポートや安定した雇用が出来る企業を提案することが可能です。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/

目的:地方・Iターン・Uターンの仕事

アットジーピー


問い合わせ・無料登録
「働くをまるごとサポート」
アットジーピー
アットジーピー
https://www.atgp.jp/
〒104-0031 東京都中央区京橋2-4-12 京橋第一生命ビル3F 株式会社ゼネラルパートナーズ
対応エリア:全国 代表取締役社長:進藤 均

アットジーピーは、障害者専門のエージェントで、業界ではパイオニア的な存在です。

求人数が他社より多いのが特長で、特に地方の求人数は圧倒しています。

地方の求人は、首都圏に比べて少ないですが、アットジーピーであれば問題ありません。

また、ブラック企業の登録をフィルターしているので安心安定できる求人が多いです。

地方の求人は、アットジーピーを通すことで優良な企業を見つけられます。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/

効果を200%出すための仕事探しの約束

嘘をつかない まず、嘘はついては行けません。かっこ悪い事でも真実を伝えないとマッチした求人が紹介出来なくて、結局失敗に終わります。
2週間に1度は連絡を入れる エージェントは、次から次へ登録者が来るので忙しいです。やる気のあるところを見せるように2週間に1度はメールで連絡しましょう。
持っている資格はしっかり伝える 必要か必要で無いかは、エージェントでも無く企業が決めるので、何でも取得してあるのは全て伝えましょう。ひょんな事からその資格が生きることもあります。
他のエージェントを利用していることを伝える カウンセリングでは、エージェントを複数利用している事は必ず伝えましょう。求職者はエージェントにとって金の卵です。他に取られたくないので必死になって良い求人を紹介してきます。
企業の応募は1つのエージェントから 数カ所のエージェントを利用していると、たまに同じ案件を紹介されることがあります。ですが、これはどこか1つに決めて応募しましょう。企業は複数箇所から之応募は全てNGにします。
推薦状の確認 推薦状は必ず自分で確認しましょう。足りない情報は加筆を依頼し、必要の無い情報は削除依頼をします。
合わないカウンセラーは交代 いくら慣れていて良いカウンセラーでも、相性が合わない場合や、経験不足でこのカウンセラーで大丈夫かなと言う人もいます。その場合は、すぐに交代をお願いしましょう。そのまま我慢して進めても良い方向には行きません。交代は直接言わなくてもwebサイトの窓口からすれば簡単に変わってくれます。

合同面接以降の仕事の探し方の流れ

  • STEP1
    公式から登録
    利用すべきエージェントの公式サイトから登録をする
    この時、一緒に登録をするエージェントも登録を済ませる
  • STEP2
    エージェントからの連絡
    メールか電話で連絡が来るので直ぐに対応をする
  • STEP3
    カウンセリング
    オンラインか対面でカウンセリングを受ける
  • STEP4
    紹介を受ける
    あなたにぴったりの企業の紹介を受ける
  • STEP5
    応募書類添削
    履歴書・職務経歴書などの添削を受ける
  • STEP6
    求人に推薦状と一緒に応募
    応募書類が整ったら即推薦状と一緒に応募する
  • STEP7
    模擬面接
    企業面接に向けて模擬面接を受ける
  • STEP8
    企業面接
    企業の面接を受ける
  • STEP9
    内定
    無事内定
    この時、複数のエージェントで内定がある場合はよく考えて1つ選ぶ
  • STEP10
    条件交渉
    エージェントに条件交渉を任せる
  • STEP11
    入社
    必要書類を提出して入社
  • STEP12
    定着フォロー
    入社後、エージェントの定着支援を受ける

Q&A

当メディアに良くある質問です。

ハローワークの合同面接会では仕事は見つかりませんか?
いいえ、そんなことはありません。利用の仕方です。
ハローワークの合同面接会から、個人で直接応募では無理ですか?
個人で推薦状を書くのも無理ではありませんが、第3者であり、企業と契約しているエージェントの方が効果が高いです。
エージェントは利用によって1社に絞った方が良いのでしょう?。
そういうことはありません。目的別にしたのは、エージェントの強みを活かせるからです。面倒で無ければ3つ全ての利用をしてください。効果はその方が高いです。
合同面接会の後、どれくらいの期間にエージェントを利用するのが良いですか?
即、利用するのが効果があります。印象が強い内に実行して下さい。
エージェントを利用すると必ず成功しますか?
100%の確約は出来ませんが、利用する方が効果は高いでしょう。
前回の面接会で応募した企業にもう一度応募できますか?
出来ますが、1年は空けた方が良いです。企業にもよりますが、1年未満は変わり無しと言うことでフィルターを掛けているところもあります。

まとめ

如何でしたでしょうか。

ハローワークの合同面接会を有効に活用する方法と、それに代わる方法を利用目的別に解説しました。

ハローワークもエージェントも仕事を見つけることは出来ますが、エージェントはあなたの希望する条件に合っている仕事を提案してくれます。

エージェントは無料で利用が出来ます。
ハローワークで自分で探すのと、エージェントの提案と、どちらも最大限に活用して、あなたにとって一番良いぴったりな仕事を見つけてください。

当メディアは、障害のある人の就職や転職を応援します。

-今回紹介したエージェント-

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
『対応エリア:全国』外資系のグローバル企業です。精神保健福祉士が常駐しているカウンセリングが好評で、正社員・キャリアアップへの提案力があります。配慮のある環境でキャリアデザインをするのに最適です。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/
『対応エリア:全国』パーソルグループの特例子会社パーソルチャレンジが運営元です。自社が特例子会社だからこそ、障害のある人に寄り添った提案が出来ます。グループの保有する企業情報からの提案力はパワーがあります。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/
『対応エリア:全国』求人案件数が多く、業界では1-2位を競います。首都圏のみだけではなく地方の求人にも強くUターンやIターンで仕事を探す時に提案力があります。