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こんにちは、「障害者の就職と転職ガイド」のメンバーのMです。
今回、メンバーで話したことをまとめてMが記事にしました。

企業の人事担当者からの相談が切っ掛けで、障害者の転職市場について話をしました。

内容は、40代の障害者における転職をデータと現実から見た対策になっています。

40代の障害者が知りたいと思われる転職について企業側の本音で迫ります。

ここでわかること40代の障害者の転職市場
40代の障害者の転職対策
厚生労働省、転職エージェントの詳細データをここで解説しても仕方が無いので、データは載せていません。

ことの発端

このブログ関係者の企業の人事から障害者雇用について相談を受けた時に、売り手市場と言われる障害者の就職事情が、本当にそうなのか?と言う疑問がでました。

それは、厚生労働省発表の障害者の労働市場分析レポートを基に一番雇用が多かった年代と、ある障害者の転職エージェントの利用年代データを紐付けて見て、相談を受けた企業の雇用事情を照らし合わせたときでした。
(人材紹介会社の40代の採用決定数は入手できませんでした残念)

今回の厚生労働省のデータでは一番就職の多かった年代は40代で、転職エージェントの一番利用者数が多いのも40代でした。
そのデータを基に、相談を受けた企業の1年間の障害者の求人に対する応募総数と雇用数をみていくと40代の応募総数に対して、雇用率が釈然としませんでした。

(厚生労働省のデータ(雇用数)=紹介会社のデータ(利用者数))? 企業の雇用率

そもそもデータの見方が悪かった

厚生労働省のデータと障害者の転職エージェントのデータは40代が一番利用数が多く就職した人も多くなっていますが、相談を受けた企業の1年間のデータを見ると、他の年代より40代の採用が少なく、しかし応募は多く競争率が異常に高かったのです。

数字で出すと、40代の雇用率は全体の応募数に対して採用された割合は2.38%というデータでした。
40代の応募総数は全体の約6割にあたります。ですが、採用は全体の0.7%です。

数字を出して見ましたが、ピンときませんね。
要するに、40代の応募は全体の半分以上も有り多いけれども、1年間の採用数をみると、応募数に対してかなり少ないと言うことです。
これは、他の年代では、ここまで見られない数字でした。

厚生労働書のデータだけを見ると、どの企業も40代の採用が多く感じられますが、その裏ではもっと多くの採用されなかった人がいると言うことです。

それは、厚生労働省の出したデータは、就業できた人だけを対照しにしていて、転職エージェントが出したデータは利用者数だけの物で、全体の障害者数に対して出しているデータでは無いからでした。これでは、真の雇用が見えてきません。どちらのデータも自分たちの対象でしか無いからでした。

小ネタ40代以上の採用数は少ないですが、企業全体の雇用されている障害者の年代別分布を見ると、40-60歳までが一番多いです。長く勤めている方が多く平均5年以上です。40歳未満の障害者は毎年多く採用されますが、退職も多いようです。

40代未満の障害者は雇用されても定着しない。40代以上は採用数は少ないが長く定着する傾向がある。

考えられる40代の障害者が多い理由の1つ

ここまでで、40代は激戦区とうのはわかりました。では、なぜ40代の障害者が多いのでしょうか。

厚生労働省の平成18年のデータに「身体障害の発生時の年齢」というのがありました。(平成18年以降データが見つかりません)
これを参考にすると、40代以降で障害を受傷しているケースが高く、これも40代の障害者の応募数増加と転職エージェントの利用者数増加の原因のひとつになっていると思われます。

厚生労働省ー障害発生時年齢
厚生労働省ー障害発生時年齢

40代の障害者の応募を分析

(相談を受けた企業を対象にしています)

私たち人事は、ただ求人を出して応募があった場合面接をするだけではありません。
採用計画を立てるためにも、分析をして計画を練っていきます。
*求人に対する40代の障害者の応募総数は全体の約5割強

分類と分析

データから見ると、今年度の障害者雇用全体に対する40代の雇用比率は約30%です。

応募経由(障害者雇用40代の応募経由の分布)

ハローワーク
  • 障害者能力開発校:0%
  • 就労移行支援:0%
  • ハローワーク求人:0%
直接応募 会社のホームページなど:0%
リファラル 社員紹介制度:0%
面接会
  • 民間開催:0%
  • ハローワーク:0%
転職エージェント 100%

採用年齢詳細(障害者雇用40代の年齢の分布)

*今年度の障害者全体の採用の対する40代の障害者の割合=0.7%
採用年齢

40歳-42歳:67%
43歳-46歳:33%
47歳-49歳:0%

障害(障害者雇用40代の障害別分布)

身体障害:67%
知的障害:0%
精神障害:33%

障害の経年(障害者雇用40代の受傷しからの年数)

0年   :0%
1年-5年  :67%
5年-10年  :33%
それ以上  :0%

受傷後の就業経緯(障害者雇用40代の就業経緯の分布)

初めて:0%
1-3回:100%
4-6回:0%
7回以上:0%

40代の障害者の応募の分析とまとめ

ここまでで解ったこと

そもそも、厚生労働省は就職した40代の障害者の数だけ出していて、40代の障害者の総数に対しては何も出ていません。就職者数だけ見ると増えて良かったのかも知れませんが、実際はその倍以上、就職が出来ていない人がいるのかも知れません。

障害者の転職エージェントにしてもそうです。利用者数だけは40代が多いのが解りますが、実際に採用された人の割合と正確な人数は解りません。
ですが、ここまでの数字で解った事は、

障害発生時の年齢:40-64歳が最も多い
応募:40代の障害者の求人への応募は全体の5割強
採用:40代の障害者で今期採用された障害者は全体の30% 応募総数からすると、0.7%
現状:40代未満は定着しにくいが、40代以上は定着しているので、企業は採用計画の基、人材の若返りを考え40代未満の採用を進める

と、40代の障害者の就職は非常に厳しい現実があるという事です。

分析から見る今期採用された40代の障害者の条件

  • 障害者人材紹介会社経由
  • 採用年齢は40代半ばまで
  • 障害は身体障害と一部精神障害
  • 障害の受傷経年は0年ではダメで1年以上が望ましい
  • 障害受傷後の就業経験0は難しい

と、このような結果になりました。

この結果と、厚生労働省のデータ「身体障害の発生時の年齢」とで考えると、
障害者の40代は売り手市場どころか、どうやら激戦区のようです。

40代の障害発生率は高いわりに、採用側の条件が厳しいため人が余っている状況です。
この激戦区で勝ち残るのには条件にピタッと当てはまれば良いのでしょうが、そう上手くは普通はいきません。

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ですが、この激戦区を勝ち抜く対策はあります。
それでは、1つずつ対策をしていきます。

40代の障害者の転職の対策

それでは、ここから40代の障害者の就職と転職の対策について掘り下げていきます。

応募経由は転職エージェントから

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分析の結果からわかるように、40代の障害者の転職はエージェントからの流入が一番多いので、それを利用します。


一人で、企業について調べるのは大変ですが、転職エージェントであれば、求人の案件ごとに適切にアドバイスをしてくれます。

転職エージェント

  • 転職エージェントは営利目的で紹介をしているプロです。採用される根拠のあるアドバイスをもらえます。
  • アドバイスは、書類作成から面接まで実施してくれます。
  • 同時に他の転職案件も進めてもらえますので、採用される機会が増えます。一人で同時に進めるのは大変ですよね。

その他に、一度退職をした場合はハローワークへ定期的に出向き雇用保険の受給条件として就活をしますが、そこで良い案件があった場合でもハローワークから申し込むのでは無く、一度持ち帰り転職エージェントに相談をしましょう。

理由

  1. 転職エージェントであれば、対策ができる。
  2. 転職先の企業の確かな情報がわかる。

同時期に同じ企業に、複数のルートで同じ人から応募があった場合は、全てNGになることがあります。
ハローワークと転職エージェント両方からの応募は出来ないので、良い案件はまず転職エージェントに相談してから進めることをおすすめします。

でも素早く動かないと良い案件は早く無くなってしまいますので早めに動きましょう。

年齢は多くても大丈夫

採用条件に年齢は書けませんが、暗黙の了解で採用部門と人事で決めていることが多いです。
では、くつがえることは無いのでしょうか。

Noいいえ、あります。
それは、年齢に関係なく欲しい、採用したいと思わせることです。
仕事のキャリアがない場合でもダメだと思わないでください。
人生がキャリアだと言うことを伝えていきます。
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実際に私は、何人も人生のキャリアと人柄で採用してきて成功しています。
そして、採用した部門では感謝されています。

障害者を採用する部門では、初めての採用で無い場合が多くあります。
分析からも解りますが、企業によっては若い人材を採用する傾向にあります。

そして、部門担当者が、気にするのは、「また1から教えなくてはならないのか。」と言うことです。
若い社員には、仕事だけで無く、社内のコミュニケーションの取り方など、伝える事は山ほどありますが、みんな仕事を抱えているので、正直そこまで手が廻らなかったりします。

しかも、上手くいかない場合は自分の評価が下がります。

それは、今後も障害者採用がある限り続きます。
その部分を、人生経験が豊富で人当たりが良く、面倒見がよい人が変わってくれたらどうでしょうか。きっと高評価でしょう。

企業の社員は、自分の仕事以外に各役割があることが多いです。
なので、この場合は採用条件に書かれている以外の仕事が出来ることをアピールします。

例:少年野球のチームでキャプテンでは無いけれど、ムードメーカーだった。とか、学校時代の部活でも良いです。
少年野球も部活もやってない場合でも、子供の頃から動物の世話好きだった。また、家族のムードメーカーでも良いです。
面倒見が良くコミュニケーションを取るのが上手で好きです。と言うところが重要です。

どのようなことでも良いので、亀の甲より年の功。自分の人生のキャリアを利用しましょう。

応募時の障害のフォロー

問題点障害については、障害別に採用不採用は無いと言うことになっていますが、実際はあります。
ここでは、どのような障害が採用できないのかについては触れませんが、企業ごとにNGワードがあることは否定しません。

ですが、それをくつがえす方法があります。
要は、採用する側は採用しない理由があるわけですが、だいたいは書類で選考ではじかれます。面接まできた障害者であれば、問題はクリアできます。

解決策それが、自分マニュアルの提出です。
どのような障害でも、障害に対しての対策や必要な配慮があればクリア出来るはずです。
それが、明確になっているのであれば、障害を理由に採用しない事は無いはずです。


ADHDの方専用の自分マニュアルのテンプレートをDL出来ます。

また、自分マニュアルにプラスして、応募した企業と相談しながら自分に問題点がある場合は前向きに対処していくことを付け足すと更に効果的です。
それでも、採用しないのであれば、元々採用する気はありません。

そんな企業は、こちらからお断りしてください。
入社しても良いことはありません。

障害の経年(受傷後何年たっているか?)

これも、自分ではどうしようも無いことなのですが、分析からすると採用は障害の経年が1年以上10年未満が多くなっています。

受傷後0年が少ないのは、障害が安定しているかと言うところが懸念されるからです。

例えば採用後に障害が悪化して入社当時以上の配慮が必要にならないかとか、就業が出来なくならないかとか、色々と懸念を抱きます。
なので、これは医師の診断書や就労移行支援を利用している場合は、助言をして貰うようにします。

そうすれば、障害の経年が短くてもフォローがあれば大丈夫な場合が多いです。

補足ですが、「5年-それ以上」が少ない理由は、受傷後に自分の会った職場に出会えている方が多いので退職が少ないからです。
最初は、自分にあった職場を色々と探すのも良いと思います、
なので、受傷後1年-5年の採用は多くなっていきます。

受傷後の就業経緯(受傷後に仕事をしているか)

受傷後初めての就活は、採用されるまで大変です。

理由理由は簡単で、受傷後の就業経験が無いので企業側が不安なのです。
でも、そればかりはどうにもならないですよね。
解決策その場合は、トライアル雇用を受けてみるのが良いと思います。
何が出来るか解らないと言う場合は、就労移行支援や障害者職業開発校などを利用した後でトライアル採用を実施するのが良いですが、自信がある場合は、積極的にどんどんチャレンジして見ると良いと思います。

トライアル雇用は、職場や仕事、通勤を含めて、障害者と企業お互いが、仕事が合っているかな?仕事を依頼できるかな?と試しながら数週間から数ヶ月を目処に実施する事を言います。
そのまま、お互いが同意して採用されることもありますが、これを経験として他社に応募しても良いです。

では、4回以上の転職経験者はどうかというと、書類選考で理由が明確になっていないと難しいです。
その場合、ブランクがある場合が見られます。そのブランクもしっかりとした理由がうまっていて、解決済みになっていないと書類で通過できないと思った方が良いです。

でも、転職の理由とブランクの理由を明確にすることで、これはクリア出来ることが多いです。

まとめ

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今回、40代の障害者の就職と転職を、ある企業を通して見てみました。


現在、障害者全体で見ると売り手市場なのかも知れません。

でもそれは、就職の条件が整っている人たちだけです。
40代未満の障害が軽く、採用されやすい条件の人は好条件の企業に転職転職で移籍しているのだと思います。

ですが、その他の障害者、特に40代の就職は難しい場面を迎えています。

40代の障害者の母数に対して採用する受け入れが少ないようです。

また、このあと10年後には40代が移行して50代60代の就職問題が起きていくと思います。
そう思うと、さらに就職難になっていくと予想されます。せめて、障害者の就職が売り手市場と言われている間に、良い職場を探して定着していくのが得策です。

ですが、あまり良い環境だけを求めて、次から次に転職をするのは、身を滅ぼしますのでお気を付けください。

結論

障害者の転職は、専門の転職エージェントが企業の情報をたくさん持っているので有利です。それは、応募するときも、書類を作るときも、面接対策も全てにおいて言えます。

もし、まだ障害者の転職エージェントを利用していないのであれば、一度利用してみる事をおすすめします。

特に、始めて障害者枠で働く方や転職がうまく進まない方は、2-3カ所の転職エージェントでカウンセリングを受けてみると良い結果に繋がる場合が多いのでおすすめです。

ここだいじ 40代の障害者は転職エージェントを利用して対策をする

今回の記事で書かれている障害者の転職の対策は、専門家の転職エージェントでなければできません。

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失敗のない転職をしてください。
応援します。