今回は障害者枠の就職を大都市で就活するメリットについて解説します。

大都市と地方では全体の総人口の違いもあり、障害者数も違います。内閣府が発表している「障害者白書」によると

  • 身体障害者366.3万人(人口千人当たり29人)
  • 知的障害者54.7万人(人口千人当たり4人)
  • 精神障害者320.1万人(人口千人当たり25人)

となっています。そして障害者全体では国民の6%になります。

内閣府の情報を基にすると、全てに当てはまるわけではありませんが、人口により障害者数も増減するのは数字で出ています。

その結果、大都市では人口も多く、障害者も多く、企業も多いので障害者枠の社員の雇用機会は増えると考えられます。

大都市の企業で就職するメリット

企業は、インフラや人材確保、他の理由により人が集まる大都市にオフィスを構えるメリットがあり、多くの企業が大都市に拠点を置きます。

大都市は企業が来ることで税収や雇用増加など様々なメリットがあり誘致をします。それにより大都市では企業が沢山混在しています。企業は多くの人材を確保するために雇用を沢山します。一般枠の社員だけ増えると、障害者の雇用率が下がるので障害者枠の社員の採用も増えます。各企業は、障害者枠の社員の確保のために良い条件を色々と考え、受け入れ体制を整えるために社内整備も進みます。

一方、地方では中小企業が多く、社員も多くはありません。その場合、雇用率から考えると障害者枠の社員を採用しなくても良い人数の企業や、採用しても数名、1人の場合も考えられます。

中小企業は1人2人の障害者枠の社員ために社内整備やレイアウトを考慮してくれるところばかりではないでしょう。また、雇用されている障害者枠の社員が少ないと疎外感も出てくるでしょう。

もちろん、そのような中小企業ばかりではないですが、ありがちだと言うことを言いたいのです。それを考えると、障害者枠への就職は条件の良い大都市が望ましいといえます。

地方から大都市へ

ですが、いきなり単身障害者が大都市へ転居するのは不安を感じるでしょう。障害によっては遠くから出向くのが困難な方もいると思います。

また、本当にそのような障害者枠の就職先はあるのでしょうか。どのようにしてきっかけを作れば良いのでしょう。

それは、まず転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントは色々な対応をしてくれます。電話でのカウンセリング、メールでのカウンセリングなど臨機応変に対応頂けます。そこで、就職を機会に転居を考えていることを伝えてください。転職エージェントは企業の採用担当者との間に入り仲介をして頂けるので、転居を考慮した障害者枠の求人を紹介してくれます。

企業の中には障害者が転居してきて入社されても責任を持てないので断ってくるパターンもあります。なので転職エージェントを利用し、確かな情報を収集するのはとてもメリットがあります。しかも入社しやすいようにアドバイスもしてくれます。

このように就職を機会に転居するのはありだと思います。

また、そこが合わなくて退職になったとしても、大都市なので障害者枠の求人が多く次の転職がしやすくなります。地方から転居をしてまでする採用は出来ないと言っていた企業も、転居後は転職先としてターゲットになります。

転居する障害者枠の社員の1次面接

遠い地方からの転居の場合、1次面接は企業側が配慮して電話で行うことが多いです。耳に障害のある方はメールで質問をします。

また、負担が少なくなるように1日で選考を終わらせる企業もあります。最初に転職エージェントによく選考全体について聞いておき、全体を把握しておきましょう。

面接前にチェックしておくこと

いよいよ障害者枠の採用面接を受ける企業が決まりましたら、いくつか事前にチェックをしておきましょう。

  1. 面接会場までの交通費の負担
  2. 通勤方法
  3. 障害者向け住宅
  4. ヘルパー
  5. 地域の福祉支援

面接会場までの交通費の負担

面接会場の多くは企業のあるオフィスで行います。企業により地方から面接に来る障害者枠の社員の交通費の負担が違う場合があるので転職エージェントを通して必ず聞いておきましょう。

東京の場合ですと、全額交通費を負担して頂ける企業が多いですが、東京駅までのチケット代のみだとか、片道のみというところ、また高速鉄道は乗車券だけの場合とか、航空チケットは出ないとかありますので良く確認をしましょう。交通費の負担は障害者割引価格の金額になります。

通勤方法

通勤方法は最初からタクシーを含まない公共交通機関と決められている方は良いですが、自分の車を使った通勤を考えている方は転職エージェントを通して車通勤が可能か良く聞いておきましょう。

入社決定後に車通勤を希望しても、近くに駐車場がなかったり、あっても遠く離れていることもあります。悪天候を考えると遠く離れているのは使えません。

障害者向け住宅

車いすを必要とする障害者が前提となります。

まず、車通勤の場合は駐車場の有無、公共交通機関を利用する場合は沿線沿いの物件があるかがポイントです。

また、選んだその物件は住居内を障害に合わせてリノベーションが可能かという点です。最初から障害者向けの住居は少なく、あっても空きは無いと思った方が良いです。住宅を出て行くときは元に戻すことが前提になりますが、障害者向け住宅へのリノベーション可能な住宅について調べておきましょう。

調べ方は、住まいを検討している付近の大きめの不動産会社に問い合わせるのが一番良いですが、転職エージェントも情報を持っている場合があります。また企業により転勤する社員向けに不動産会社と繋がっているところもありますので、転職エージェントを通して転職先の企業に聞くのも良いと思います。また、住まわれる地域の自治体の福祉課に問い合わせるのも良いです。

ヘルパー

現在訪問型ヘルパーを利用している方も、転居して1人になりヘルパーの利用を考えている方も、転居先での訪問型ヘルパーについて転居後即利用が出来るか調べておきましょう。

自分のライフラインの一つになりますので、しっかり事前に確認しましょう。これは、自治体の福祉課へ問い合わせれば伺えると思います。

地域の福祉支援

福祉支援は地域によって違います。

タクシーチケット、バスの乗車運賃など色々とありますが受けられる支援はしっかりと受けておいて頂きたいので、住まわれる地域の福祉課等で最新の情報を得てください。

地域により財政が良くなく様々な福祉支援が変わってきている場合があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか、障害者枠で就職するのは、大都市の方が良い事が分かっていただけたかと思います。地方にいる障害者にとって、普段の生活を考えると大都市が良いことばかりでは無いかも知れません。

ですが、自分の将来の選択肢を増やす環境を作る為に、障害者枠で就職できる企業を利用してみても良いかと思います。

ここだいじ最後に大都市で障害者枠の就職を考えている方に、採用担当者としてアドバイスです。

企業側は土地勘がなく初めて1人住まいとなる障害者枠の社員について、採用後のトラブルなど不安を感じている事があります。

障害者自身も知らない土地での生活や仕事に不安はあると思います。
もし、本当に不安な事がある場合は、そこは隠さず企業の採用担当者に相談してください。

相談をすることで、企業は障害者枠の社員の不安を把握できるので、逆に安心します。
障害者枠の社員の採用について本気で取り組んでいる企業は、あなたの不安を解消する方法を考えてくれるでしょう。

そのような企業を選ぶためには、多くの情報がいります。
その情報は転職エージェントがたくさん持っていますので、まずはメールで問い合わせてみる事をおすすめします。

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