障害者の田舎暮らしを考える

アドバイザーKアドバイザーK

田舎から都会に出てきてもうすぐ20年になるアドバイザーKです。


私は、身体障害者で仕事は障害者の採用担当をしています。

早いもので、東京に田舎から出て来て20年が立とうとしています。
学校を卒業したら、実家のある田舎に帰るつもりでしたが、そのまま就職して今に至ります。

そして、最近ふと田舎の事を思い出すことが多くなり、今もし田舎に帰ったら就職出来るのかなぁとか、雇用してくれる企業はあるのかなぁ。
等と、考えるように成り、実際に調べて見ました。

調べた事は、次の2つについてです。

調べた2つ

  • 田舎暮らしが出来る障害者は?
  • 田舎で障害者は雇用される?

障害者の田舎暮らしだけを障害別に考える

まず、人として田舎暮らしの向き不向きもあると思いますが、障害別に向き不向きもある思うので障害者の採用担当者とここのアドバイザーとして考えて見ました。

精神障害

精神障害者の田舎暮らしは、定期通院があり服薬している人も多いので、通院が出来ないほど田舎では無理です。

ただし、環境的には雑多の音がなく、人の目を気にすることもなく、清々暮らすのには精神衛生的には向いています。

精神障害者の田舎暮らしは、交通の便が良い田舎では向いています。

アドバイザーの一言私の友達は、会社に出社するのが不可能なほどのうつ病がありますが、群馬県の田舎で半年生活して改善されました。
通院するのには、バスで1時間かかりますが、言って良かったと話しています。

発達障害

発達障害者の田舎暮らしは、向いていると思います。ただし、純粋に発達障害だけの人は少なく、精神障害などを併発している人も多くいるので、発達障害の人も精神障害者と同じように、通院が出来る位の田舎暮らしが向いています。

特にADHDの人などは、田舎で自分の好きなことに没頭できる仕事があれば良いのでは無いでしょうか。

知的障害

知的障害者の田舎暮らしは、私はおすすめしません。
軽度の人であれば特に問題は無いと思いますが、そうでなければ支援者や理解者が必要です。
田舎では、都会と比べてそういった人が少ない傾向があるので、単身ではおすすめしません。

ただし、ご家族が同行できるのであれば田舎暮らしは空気も良く、のびのび生活が出来るのでおすすめします。

身体障害

身体障害者の田舎暮らしは、通院のある人は難しいです。
また、障害を持っている部分と等級により向いていません。

下肢や体幹で1級、2級の人にはバリアフリーや交通の便のを考えるとおすすめできないです。

その他の身体障害は、生活に支障が無い範囲であれば田舎暮らしは向いていると言えます。

障害者雇用を田舎と都会で比べて見る

ここでは、「田舎に仕事ある?」「就職出来るの?」という不安から実証してみます。
利用するのは、全国対応のエージェントで、各県ごとに比べて見ました。

ハローワークがあるじゃないかと、言う方に、ハローワークは国内で1番求人情報をたくさん持っていますが、ハローワークでは掲載する企業の精査をしていなくて、どのような企業も無料で掲載できる1番優良で無い情報を発信しています。なので、今回は外しました。

今回調査で使用するエージェントは、全国対応をしている3社でランスタッド・dodaチャレンジ・アットジーピーです。

ランスタッド dodaチャレンジ アットジーピー
北海道 11 11 71
青森県 5 0 32
岩手県 7 2 38
宮城県 17 16 70
秋田県 5 1 32
山形県 5 0 31
福島県 8 1 38
茨城県 14 10 54
栃木県 25 2 52
群馬県 14 2 45
埼玉県 29 22 86
千葉県 16 14 76
東京都 158 344 499
神奈川県 33 49 121
山梨県 4 2 39
新潟県 22 2 40
富山県 5 1 40
石川県 5 5 42
福井県 5 2 30
長野県 5 1 40
岐阜県 7 16 47
静岡県 11 35 52
愛知県 44 21 117
三重県 6 21 59
滋賀県 6 0 56
京都府 10 13 69
大阪府 31 109 200
兵庫県 16 51 100
奈良県 7 0 48
和歌山県 9 1 51
鳥取県 2 0 31
島根県 2 0 33
岡山県 6 5 53
広島県 14 19 86
山口県 9 2 43
徳島県 5 2 37
香川県 6 11 58
愛媛県 6 1 40
高知県 4 1 33
福岡県 14 42 91
佐賀県 10 2 40
長崎県 7 0 44
熊本県 4 1 39
大分県 8 1 35
宮崎県 3 1 31
鹿児島県 3 2 35
沖縄県 3 3 32

こうしてみると、県単位でこの数の求人なので更に田舎に行くと雇用してもらえる企業はあまり期待できないかも知れません。

これでは困るので、次では他の方法で田舎で暮らすための就職について解説して行きます。

障害者の新しい田舎の仕事方法を考える

田舎での雇用は激戦区なのは解りました。
それでは、求人案件の多い都会で仕事を探します。

でも、都会では就職しません。
田舎で就職をします。

それは、完全リモートワークOKの企業に就職をします。
これならば、求人案件が少ない田舎でも仕事は探せます。

と、探しましたが週5日完全リモートワークの求人は1つだけでした。。。
これです。

障害者週5日リモートワーク可能
障害者のリモートワークの求人

しかも結構ハードルが高く専門職なのでスキルが無いと無理です。

やっぱり、障害者が田舎暮らしをしながら就職や雇用を考えるのは難しいのでしょうか、

確かに、いきなりフルタイムのリモートワークは難しいかも知れません。
ある程度、入社後の実績が無いと無理でしょう。

でも、他に仕事と田舎暮らしを両立させる方法はまだあります。
それが、フリーランスの在宅ワークです。

ここ数年で色々な企業が副業を認めたこともあって、沢山の副業を紹介する専門サイトが増えてきています。

当サイトでも、取り上げた記事があるので、是非読んでみてください。
記事はこちらになります。

田舎や引きこもりの障害者におすすめの内職の探し方と紹介サイトを比較!

まとめ

ここまで、田舎暮らしに向いている障害者と田舎で安泰な雇用と就職が出来るのかを見てきました。
田舎暮らしの生活を考えている人には現実が多少見えたと思います。

最後にまとめます。

田舎暮らしが向いている障害者

  • 通院が必要でない精神障害が併発していない発達障害者
  • 軽度の障害か、支援者が同行できる知的障害者
  • 通院が必要で無く、バリアフリーも必要で無い身体障害者
田舎暮らしと両立出来る仕事フリーランスの在宅ワーク

最後に

今回は、私自身が田舎に帰って仕事があるのか、しっかり暮らして行けそうか気になり調べて見ました。
田舎暮らしと仕事を両立させるためには、今のところ在宅ワークが鍵のようです。

地方都市で仕事を探している人は、こちらに地方事にまとめた記事があります。
こちらを参考にどうぞ。

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