
障害者の面接である1次選考に使う評定票と、そこから見えた質問例を公開します。
これは、現役採用担当者で当サイトのアドバイザーを中心に「こう言うことを聞きたいよね」と言う意見から作製しました。
企業で利用されている本物ではありませんが、現役採用担当者達が監修して作製した物で、かなりリアルに近い偽物です。
評定票にあわせて面接での質問例を解説して行きます。
監修は私たちです。
編集部紹介はこちら
面接に使う評定票の内容
まず、最初にどのような項目が有り評価ポイントはどこなのか一覧を見てください。
この中の評価ポイント全てが質問からではなく、面接全体から評価されます。
評価項目 | 評価ポイント |
---|---|
一般常識 | ・礼儀、マナーをわきまえているか ・最低限の教養を身につけているか |
思考力 | ・論理的であるか ・話の展開がスムーズであるか |
表現力 | ・自分の考えを明確に伝えられるか |
理解力 | ・他人の発言を正しく理解できるか |
職業意識 | ・社会人としての自覚を持っているか ・向上心があるか |
タフネス | ・積極性はあるか ・忍耐力はあるか |
信頼性 | ・誠実であるか ・責任感は強いか |
柔軟性 | ・的確に状況判断ができるか ・臨機応変な対応ができるか |
社交性 | ・他人との協調性はあるか |
英語力 | ・ポジションに見合う英語力はあるか |
PCスキル | ・ポジションに見合うPCスキルはあるか |

今回ここでは、評定表を元に面接で行われる質問をピックアップして解説します。
面接の質問以外は、こちらの記事が参考になります。
【これなら通る】障害者が採用面接の前に知っておく重要な基本対策
それでは、次から評定表の項目ごとに面接で予想される質問を解説します。
評定表から予想される面接の10の質問例と返答ポイント

まず最初に、想定される質問例一覧です。
質問例一覧
- 自己紹介をして下さい
- 弊社を選んだ理由をお聞かせください
- 前職(現職)は、どのような仕事をしていましたか(いますか)
- 今回の転職の動機について教えてください
- 自己PRをしてください
- 過去の成功体験を教えてください
- 障害について教えてください
- 仕事をする上で必要な配慮について教えてください
- 得意とするスキルや資格はありますか
- 最後に質問はありますか
質問例1:自己紹介をしてください
自己紹介でみる評価項目 | 思考力・表現力 |
---|
学歴職歴を織り交ぜて、3分ほど終わるように話します。
自己PRではないので、間違えないようにしましょう。

質問で出る確率90%、どの企業でもおこなう質問なので必ず練習をしておきましょう。
質問例2:弊社を選んだ理由をお聞かせください
弊社を選んだ理由でみる評価項目 | 思考力・表現力・職業意欲 |
---|
この質問も、どの企業でも聞かれると思います。
企業研究をして、しっかり話せるようにしておきましょう。
オープンポジションや管理部門への応募は企業の社風や働き方などが良いです。
質問例3:前職(現職)は、どのような仕事をしていましたか(いますか)
前・現職の仕事で見る評価項目 | 思考力・表現力・職業意識・タフネス |
---|
未経験のポジションへの応募は、ダメではありませんが不利になります。
未経験の場合は、裏付けが必要です。
例えば、一般事務から経理事務へ転職したい場合、「日商簿記2級を取得したのでそれを活かした仕事をしたい。」などの裏付けです。
質問例4:今回の転職の動機について教えてください
転職の動機で見る評価項目 | 表現力・職業意識・タフネス |
---|
返答ポイント転職する理由は、応募しているポジションについて自分の向上心や積極性が解るような説明が出来る必要があります。
解っているとは思いますが、給与や福利厚生の話はしてはいけません。
ですが、障害を理由にするのは問題ありません。
例としては、「企業サイトに、障害があっても関係なく活躍が出来ると企業紹介に書かれていたからです。」で大丈夫です。
質問例5:自己PRをしてください
自己PRの評価項目 | 思考力・表現力・職業意識・社交性 |
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自己PRは自分の売り込みなので、解りやすく要点をまとめて行います。
返答の冒頭に、いくつあるか言ってから話すのがおすすめです。
例えば、「私の強みは3つあります。」「1つめは○○」「2つめは○○」。。。
のように返答すると解りやすいでしょう。
質問例6:過去の成功体験を教えてください
成功体験の評価項目 | タフネス・信頼性・柔軟性・社交性 |
---|
返答ポイント成功体験を具体的に話しましょう。学生の頃から社会人までどのタイミングの成功体験でも良いです。ポイントは評価項目である、タフネス・信頼性・柔軟性・社交性を意識して話せば大丈夫です。
無理に全てを盛り込む必要はありません。子供の頃から学生時代、直近のこと何でも良いので簡潔明瞭に話す要してください。
もし、成功体験が無い、思いつかない場合は、自分が活躍出来たことや、嬉しかった体験などで良いです。
「ありませんでした。」と言う返答が一番良くないので、何か話すようにしましょう。
これも、突然だと話が出てこないので質問されても良いように事前に話を考えておくのが良いですね。
質問例7:障害について教えてください
障害についての評価項目 | 信頼性・職業意識 |
---|
これは、障害を受入れしっかり向き合い仕事をして行くことが出来るかと言う質問です。
障害特性、障害の現状(通院・服薬など)が答えられるようにしておきましょう。
質問例8:仕事をする上で必要な配慮について教えてください
必要な配慮の評価項目 | 信頼性・職業意識 |
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返答ポイントこれは、質問例:7とも被りますが自分の障害を客観的に捉えられているか、またそれをしっかり受け入れられているかの質問です。
障害者になったばかりの場合は、仕事や生活で自分が出来ない事や苦手な事は何か。また、何があれば出来るのかが解っていない場合があるので、その確認です。
質問例9:得意とするスキルや資格はありますか
得意とするスキルや資格の評価項目 | 職業意識・英語・PCスキル |
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向上心がある事のアピールになります。
また、今回応募した求人以外の採用ポジションがある場合があります。
そちらでの採用が検討されることもあるので、思わぬところでアナタなのスキルが発揮できる可能性もあります。
質問例10:最後に質問はありますか
質問をされる面接の中で、唯一自分のアピールが出来るところです。
大事なところなので、ここだけピックアップして記事にしてあります。

こちらを参考にしてください。
面接である質問とは別の4つの確認
- 通勤にかかる時間と利用する交通機関を教えてください
- 障害の治療状況について教えてください
- 定期通院はありますか
- 服薬はありますか
これらのことは、真剣に障害者雇用を考えている企業では当たり前のように聞くことです。
特に、普段利用していない交通機関や駅を利用する場合は、時間や路線、乗り換えなど、しっかり把握して話せるようにおきましょう。

この質問にスラスラと答えられることも評価されます。
評定表から見た質問例のまとめ
如何でしたでしょうか、評定表から見た質問例は参考になりましたか。
現役の面接官が集まって作製した評定表から、質問例を出しました。
この質問例を有効に活かして転職を成功させてください。

私たちは、あなたの転職の成功を心より応援します。
評定表と質問例を用意しました。ダウンロードして、記事にある質問の説明と一緒に何度も見直すと効果的ですよ。
このファイルは、当ブログで自作しました。ウィルスや悪意はありません。安心してお使いください。
面接の前に応募書類の書き方が知りたい方はこちらの記事を参考してみてください。
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