障害者の面接マナー

障害者の面接で必要なマナーを紹介します。面接官は目を光らせてマナー違反をチェックしています。しっかり注意点をチェックしておきましょう。

受付のタイミング

面接の受付は、早すぎてもギリギリでも良くありません。約束した時間の10分前が基本です。早く着きすぎた場合は、受付を確認した後近くで時間を潰しましょう。障害によって立っているのが困難な方はエントランスで休憩する場所があれば利用するのも良いです。

また、5分ほど早く着いてしまった場合は、受付に「少し早く着いてしまい申し訳ありません。」と、言葉を添え受付を済ませるのも良いです。

車椅子の方は、電車の昇降で時間を取られたり、駅や商業施設のトイレやエレベーターなどの設備を利用するのに遠回りなって、予想以上に時間がかかる場合があります。お気を付けください。

マナー違反の遅刻の対処方法

面接の遅刻はマナー違反です。かなりマイナスの評価になるので余裕を持って最初から行動するべきです。ですが、どうしようもない場合はできるだけ早く連絡を必ず入れるようにしましょう。

これは、社会人としてのマナーなので連絡を入れるのと入れないのとでは評価が大きく変わります。また、障害者の場合体調を崩したとか事故に巻き込まれたのでは無いかと心配をかけることになるからです。

対処方法は、企業の採用担当者か担当部署に電話で簡潔に3つ伝えます。

  • 遅刻のお詫び
  • 遅刻する理由
  • 到着予定時間

聴覚に障害のある方は、メールで連絡をしましょう。出先からスマホや携帯電話からの連絡になるので伝えたいことだけ簡潔にしましょう。ここで紹介する電話の内容と同じで良いです。

ここで、1つ確認することがあります。それは、遅刻しても面接が受けられるかです。場合によっては、担当者のスケジュールが埋まっていて面接の再調整が必要になるからです。

電話で遅刻する連絡例

『電話をします』

お世話になります。私、本日障害者枠の採用面接の約束を頂いている○○と申します。担当の△△様をお願いできますか?

『採用担当者に代わります。』

お世話になります。本日○○時○○分に面接の約束をいただいている○○と申します。電車が事故で遅延しており、約束の時間に間に合いそうにありません。申し訳ございません。○○時○○分には伺えますが、面接をしていただくことは可能でしょうか?

*聴覚に障害のある方は、この部分をメールでご利用ください。

『面接が可能な場合』

ありがとうございます。後ほどよろしくお願いいたします。

『再調整が必要な場合』

解りました。お手数をおかけして申し訳ございません。ご連絡お待ちしております。

面接に行けなくなった時のマナー

面接に行けなくなった場合、前日までになるべく早く連絡を入れます。連絡方法は、残せるようにメールが良いです。件名は他のメールに埋もれてしまわないように、内容が分かるように付けます。簡潔に「用件と名前」が書かれていると好印象です。

【例】
『件名』
【面接日程再調整のお願い】○月○日○時 ○○ ○○(名前)

早く読んでほしいので括弧で装飾などで目立たせると効果的です。

『送信先のメールアドレス』
送信先は、toに採用担当者、担当部門、CCに自分のメールアドレスを入れて送り関係者が共有できるようにします。

『宛先』
株式会社や法人名を略さず、部署名まで明記します。その後「採用ご担当者様」とするのが良いですが、担当者の名前が明確な場合は、担当者名でも良いです。

『挨拶』
お世話になります。貴社の採用面接のお約束を頂いている○○と申します。

『内容』
○月○日○時よりお約束頂いていた面接ですが、貴社に伺うことが難しくなりました。大変申し訳ございません。

誠に勝手なお願いで申し訳ないのですが、再調整をお願いできますでしょうか。候補日としては以下の日程は如何でしょうか。ご都合が悪いようでしたら他の日を頂けましたら幸いです。

1.○月○日○時~○時
2.○月○日○時~○時
3.○月○日○時~○時

『締め』
ご多忙の所お手数をおかけして申し訳ありません。
御一考頂けますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

『署名』
名前 ○○ ○○
住所 ○○県○○市○○ー○
電話 090-0000-0000
メール ○○@○○○.com

この後のメールのやりとりは、件名のRe:は残して「全員に返信」で送信するようにしましょう。全員に返信されていないとto以外の関係者と内容を共有できなくなります。社会人としてのマナーを問われるので気をつけましょう。

受付のマナー

受付から面接は始まっています。気をつけるポイントを解説します。

身だしなみ

面接後に面接官が受付に確認することがあるので油断しないようにしましょう。見ているところは、ネクタイが曲がっていないか、髪の毛は整っているか、雨の日の傘の対応や夏場は汗はかいてないか、冬場は入り口の前でコートを脱ぎしっかりたたんで持ち歩いているかなど、色々な角度で社会人としての身だしなみを確認するので受付に行く前に身だしなみを確認しましょう。

受付での応対

用件を簡潔に伝える事がポイントです。『例』
本日、○時のお約束で採用面接を受けに来た○○と申します。人事の○○○様にお取り次ぎをお願いできますでしょうか。ここでは、障害者の採用面接と伝えなくても良いです。

待合室の使い方

待合室は、面接に来た方だけでなく商談やミーティングで来た方も利用していることが多いです。そこでは、空いている席で静かに待つようにしましょう。キョロキョロしたり、スマホを触ったりしてはダメです。鞄は机の上に置かずに膝の上で抱えるか足下に置くようにして面接まで待つようにします。

入室から退室のマナー

まず、面接の基本マナーを知る前に、面接のマナー違反を紹介します。

  • 挨拶が出来ない
  • 目が合わない
  • 声が小さい
  • においが強い
  • 清潔感がない
  • 見た目がルーズ
  • 敬語が使えない
  • コミュニケーションが取りにくい

これらは、どれをとってもマイナスな印象を与えるので気をつけましょう。それでは、続いて入室・面接・退室マナーです。

入室のマナー

入室も採用面接では大事なチェックポイントです。スムーズな立ち振る舞いが高評価につながります。

入室

呼ばれたら、ドアを3回ノックします。このとき、そのまま入室してはいけません。「お入りください」という返答があってから入室します。そのとき、忘れる方もいますが、必ず「失礼します。」と挨拶をしてから入室しましょう。

車椅子の方や聴覚障害、視覚障害の方は、サポートしてくれるので心配ありません。

ドアの閉め方

身体的に無理でない方は、入室したら後ろ手でドアをしめるのではなくドアに向きしてから閉めるのがマナーです。

椅子への座り方

入室後、即座るのでは無く、椅子の横に立ち「○○ ○○(名前)です。本日はよろしくお願いいたします。」または、名前の後に「本日は、お時間を頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶をして、「お座りください」と勧められてから着席します。

バッグの置き場所

バッグは、基本椅子の横に立てて置きます。空いている椅子や机に置いてはいけません。

面接のマナー

面接では、コミュニケーション力の高さが鍵です。苦手な方もいると思いますが、マナーを守って会話をしましょう。そうすれば評価は良くなります。

話の聞き方

目を見て話を聞きましょう。うなずきながら聞くのも良いです。面接官に解る様にアクションを出すのは、話を聞いているサインなので面接官に好感を与えます。出来れば、笑顔が出せれば更に良いです。まず、話をしっかり聞く人だと認識させましょう。

聴覚に障害のある方は、筆談で対応するので事前に伝えてください。

話の仕方

会話は、早口にならないようにゆっくりを意識して話すようにすると良いです。語尾は伸ばしたりしないように「です。」「ます。」を使いましょう。面接官は、候補者が緊張しないように雰囲気を作ってくれますが、馴れ馴れしい口調はだめです。

メモの取り方

聞いただけでは、不安な方はメモを取りましょう。一言断ってからであれば問題ありません。真剣に聞いてくれていると好感を与えます。

質問への返答の仕方

質問は、必ず最後までしっかり聞き、分からないことは聞き直して良いです。内容が良くわからず噛み合わない返答をする方が良くありません。また、質問が終わる前に噛み気味に返答するのも良くありません。緊張しているとありがちなので気をつけましょう。

退室のマナー

面接が終わっても全てが終わりではありません。最後まで気を抜かないようにしましょう。

面接終了

面接が終わったことを告げられたら、座ったまま「本日は、ありがとうございました。」または、「本日は、お時間を頂き、ありがとうございました。」とお礼を言いお辞儀をしましょう。

起立

お礼を述べてお辞儀をしたら、バッグを持つ前に椅子から立ち上がり再度一礼をしましょう。

退室

出口まで移動したら、面接官に向き直し一礼して「失礼します」と再度お礼を言い静かに退室します。

退室後

建物を出るまで面接は終わっていません。受付や社員がどこで見ているか分かりません。面接が終わったらマナーを意識して真っ直ぐ出口に向かうようにしましょう。

あがり症や不安を克服

あがり症の方や緊張で不安な方は、模擬面接を繰り返すことで本番当日は落ち着いて面接を受けることが出来ます。その模擬面接はエージェントサービスを利用すると受けることが出来ます。エージェントは今まで何千人という模擬面接をしているのでひとり一人に的確なサポートが出来ます。

利用は全て無料でオンラインでも可能です。エージェントについては、当メディアの特集で確認が出来ます。障害別や、地域別、年代別などでの使い方が解るので自分に合ったエージェントが見つかります。

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