外資系企業の障害者雇用枠の求人に興味がありますか?
このメディアの管理人である私は発達障害で、日系企業から外資系企業の障害者雇用枠に転職して約10年が経ちます。今でも、思い切って外資系企業の求人に応募して本当に良かったと思っています。
そこで、外資系企業の障害者雇用枠の求人に興味がある方に、成功した転職方法を紹介します。あと、外資系企業の障害者雇用枠で働いている方達に協力頂いたアンケートのコメントも掲載してあるので参考にしてください。
外資系企業の求人とサポートの選び方
障害者雇用枠の求人を紹介するサービスは沢山有りますが、どこを利用しても同じではありません。外資系企業の求人になると特に顕著で、慣れていないサービスに相談をしても全く意味がありません。それは、転職した後に「思っていたのと違う」「こんなはずでは。。。」等のトラブルの元になります。それでは、人生のマイナスです。そこで、私が利用して良かったサービスを紹介します。
外資系企業の障害者雇用枠の求人は、同じポジションの日系企業の年収に比べて1割から2割ほど高い傾向があります。その分即戦力として成果を求められるので、働く前にどの様な環境で何を求められているのか正確に確認をしておく必要があります。
まず最初に、外資系企業について詳しく知りたい方は「外資系企業とは」から読み始めてください。
外資系企業とは >
ランスタッド
外資系企業で働き甲斐のあるスキルやキャリアを活かす転職に向いています。
ランスタッドは、1980年から日本国内でサービスを開始した外資系の総合人材サービスの企業で、現在は一般枠と障害者雇用枠の求人の紹介と転職サポートをしています。ランスタッド自体が外資系なので、初めて外資系企業に転職する方は、働き方や年収など日系企業との違いを詳しく聞けてとても参考になります。
多くの求人は、外資系の特徴である専門職に細かく別れていて、相談した方の経験やスキルを基に、ステップアップするための転職先を提案してくれます。その証拠に当メディアで実施したアンケートで、利用者の約8割の方が収入がアップしたと答えています。実際私もランスタッドに相談して約20%収入が増えました。
外資系企業への転職は外資系企業のランスタッドに相談すると、リアルなアドバイスや提案をしてくれるのでおすすめです。
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ランスタッドチャレンジドを丸裸!評判と口コミから真相を暴露 >
ランスタッド株式会社
https://www.randstad.co.jp/
〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
設立:1980年8月|対応エリア:全国 93拠点|代表取締役会長兼CEO カイエタン・スローニナ|資本金:1億円
dodaチャレンジ
多くの日系企業と外資系企業の候補の中から選びたい方に向いています。
dodaチャレンジは、総合人材サービスをする国内TOPクラスのパーソルグループです。求人案件数は業界内では常にNo.1で、提案力が高いと評価され利用者の95%が満足と答えています。
外資系企業の転職サポートはランスタッドには劣りますが、日系企業と外資系企業の求人の採用条件を比べて総合的に相談をするのなら、求人案件数が業界トップのdodaチャレンジがおすすめです。
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dodaチャレンジ
https://doda.jp/challenge/
〒108-0014 東京都港区芝5-33-1森永プラザビル本館19階
運営会社:パーソルチャレンジ株式会社
代表者名:井上 雅博|従業員数:521名|資本金:4,500万円
外資系企業で働いている人の生の声
クラウドワークスで、外資系企業で働いている方にアンケートの協力をして頂きました。参考にしてください。
- Q:外資系企業に転職して良かったことを教えてください
- A:海外と取引関係があることでそれぞれの国の方々との接し方やコミュニケーションの取り方を学んでいくことができました。
発達障害
A:外資系企業に転職して良かったことを教えてください。今までの仕事への姿勢やスキルが健常者と区別なく評価され、採用が検討されること。給与が健常者とほぼ同じ金額であること。
精神障害・発達障害
A:人材紹介の会社から紹介してもらって就職しました。英語が活かせる環境で働けたのがとてもよかったと思います。
精神障害
A:教員免許状一種英語を取得しそれを存分に活かせているので良かった。またバリアフリーになっているので非常に働きやすい。
身体障害
A:私の場合は外資系の銀行で働かせていただいていますが、なんと言っても福利厚生や給料の面で恵まれています。
また職場も身体障碍者には優しいバリアフリーも嬉しいです。精神障害
A:あくまでも個人の評価がフラットで、成績が良ければその分給料が上がるところです。あとは会社によりますが制度が充実しています。
身体障害
A:コロナ以前から通勤困難な障害者だけがテレワークが可能で週に数日間の勤務日数だけでいいというような働き方がとても多用していることが魅力です。
身体障害
A:元々外資系の給料も高いので障害者雇用で働いても一般の会社よりも高い給料で働くことができるのがメリットです。
身体障害
A:じぶんは昔から発想や考えた方などが外人思考と言われてしまい、それでエンジニアや接客業などが長続きをしませんでした。それで勉強をして知識をつけ、こちらの外資系に勤めてることにしたのですが、とにかく給料が高く感じます。
精神障害
A:自分自身、障害があったので障害者の作業所でしか働いておらず一般社会には憧れはあったのも、諦めかけていました。そんな中外資系で勤めて世界を見ることが出来たのが良かったです。小さい世界ではなく広い視野を持つことが出来たことが嬉しいです。
身体障害
A:日本企業と外資系企業の大きな違いという点で実力主義、成果主事があると考えています。障害の有無を引き合いに出さずに、地震の強みを生かせばフラットに評価をしてくれる会社で勝負をすることができたのがメリットだと考えています。
身体障害
A:日本企業と外資系企業の大きな違いという点で実力主義、成果主事があると考えています。障害の有無を引き合いに出さずに、地震の強みを生かせばフラットに評価をしてくれる会社で勝負をすることができたのがメリットだと考えています。
身体障害
A:良かったことは、身体の障がいに関係なく、取引先との仕事でどれだけ利益を出したかなどの実力で役職を決めてもらえることです。
身体障害
A:ゆっくりと自分にあった仕事をさしてくれるところがとてもいいところですね。できなくてもあまり怒られないところです。
発達障害
- Q:外資系企業に転職して悪かったことを教えてください
- A:忙しすぎることです。自分の時間がなかなか取れずストレスを感じることで自分自身をコントロールできなくなることがしばしばありました。
発達障害
A:障害者枠で採用され、外資系企業だから障害者への理解もあると思い込んでいたが、実際は想像していたよりも体調不良時や苦手な業務への対応があまり柔軟でないこと。
精神障害・発達障害
A:外資系企業は、人間関係などがさっぱりしているのがいいと思っていたのですが、私が就職した会社はわりと日本に企業に近いお付き合いや上下関係がりました。
身体障害
A:特にないが、自分の障がいの説明をするのが難しく大変。
精神障害
A:私の場合は銀行ですから、その国の通貨の上がり下がりによって撤退するかどうするかなど複雑な問題がかなり多いのが現状です。
身体障害
A:正直障害があって困難な仕事も中にはありますが、その際にどうして、なぜ、と詳しく聞かれるのが辛い時があります。
身体障害
A:外資系に就職をして最初の頃は職場で働いていましたが、職場環境は障害者に対応している設備ではありませんでした。
身体障害
A:外資系企業は障害者のサポート体制が構築されていないような印象を受けます。以前の会社では駅からのタクシー代が出たり、社内に車いす用のスロープがあったりしましたが現在の会社はそういったものはないです。
精神障害
A:やはり、これはどこの外資系企業にも言えることかと個人的には思いますが、実力主義であり、権限を持っているのは大抵は外人になるので、いつ首になるのかわからないです。
身体障害
A:良かったことの方が多いのは事実ではありますが、悪かったことは結局はみんなに気を使われて単純作業しか任せて貰えないところが寂しいです。
身体障害
A:デメリットとしては、福利厚生が用意されていなかったことです。障害者コミュニティで日系企業に勤める友人は、福利厚生でそこそこの手当てが出ていたのに対してわ私が勤めた企業は全く対応がありませんでした。
身体障害
A:デメリットとしては、福利厚生が用意されていなかったことです。障害者コミュニティで日系企業に勤める友人は、福利厚生でそこそこの手当てが出ていたのに対してわ私が勤めた企業は全く対応がありませんでした。
身体障害
A:悪かったことは、身体の障がいの具合を確認してもらうために毎月病院に行っているのですが、休みを調整してもらえず病院に行く日をずらさなければならないときがあることです。
発達障害
A:正直あまりないんですけど。。しいてあげれば怒られなさすぎて自分自身がたるんでしまうところですね。。。
発達障害
- Q:これから外資系企業に転職する方に一言アドバイスをお願いします
- A:仕事は難しいし忙しいのは事実ですが、海外とのやりとりが多いので普段なかなか感じられないことを感じられることも多いです。
発達障害
A:外資系企業だからといって障がい者への理解が高いとは限りません。具体的な障害の症状、職場で配慮してほしいことを明確に伝え、それへの対応が実際に可能かどうか、双方が納得できるまで確認してください。特に精神・発達障害者の方は、目に見える障害でないことが多く、努力不足と捉えられることもあります。具体的にどういう状況でどんなストレスがあるのか、その改善方法とそれによって向上するパフォーマンスについて、積極的に相談をすることをおすすめします。
精神障害・発達障害
A:外資系企業は、その人のやる気次第で障害があっても一般の方とおなじように昇進のチャンスがある実力ありきの風土だと思います!
精神障害
A:障がいに負けず諦めずにチャレンジしてみてください。
身体障害
A:外資系企業は障碍者の集団面接会などでも人気のあるところが非常に多いのですが、採用人数が少ない以外はとても環境や給料面も良いので是非働いてもらいたいと思います。
精神障害
A:私たちが思っているより、現代の社会は物事をフラットに見てくれていますので、臆さず挑戦することが大事だと思います。
身体障害
A:現在テレワークも進んできており、会社側もそういった雇用を求めている会社も増えているようです。是非チャレンジしてみてください。
身体障害
A:私は身体障害者というだけで低い給与で働かなければいけないと思っていましたが、障害者雇用は外資系の仕事でも十分にあるため勇気を出してトライしてみてください。
身体障害
A:こちらの企業でありますが、本当に実力がある人、頑張れば頑張った分だけ報われる制度になっているので、競争などが得意な方には個人的にはおすすめです。
精神障害
A:挑戦したいけど、自分は障がい者だしと思っている方には、ぜひ自分の可能性を信じてチャレンジをぜひして欲しいと私は思います。
身体障害
A:今後も資本主義の思考は強まってくると考えています。日系企業でも、終身雇用を保障できない会社はどんどん増えてくると思われます。そんな世の中で生き残るためには自身の市場価値を高めていくことが最重要だと考えます。そうした働き方もしながら、競争力のある環境で自分を磨きたい人に外資系企業は大変おすすめだと考えています。より大きな志を持って飛び込んでほしいと思います。
身体障害
A:今後も資本主義の思考は強まってくると考えています。日系企業でも、終身雇用を保障できない会社はどんどん増えてくると思われます。そんな世の中で生き残るためには自身の市場価値を高めていくことが最重要だと考えます。そうした働き方もしながら、競争力のある環境で自分を磨きたい人に外資系企業は大変おすすめだと考えています。より大きな志を持って飛び込んでほしいと思います。
身体障害
A:外資系企業では忙しくてプライベートの時間が確保しにくいことがありますが、その分仕事では研修の体制が整っているなど働きやすい環境になっているのでおすすめです。
身体障害
A:日経の企業とは全然違うところがいっぱいあってワクワクもしますし。社内制度が死ぬほどおもしろいですね。
発達障害
外資系企業とは
ここからは、外資系企業について解説していきます。
まず、外資系企業とは資本が日本国外の企業を外資系と呼びます。経産省の第54回 令和2年(2020年)調査結果では日本国内の外資系企業は3,287社あります。また、外資系企業とひとくくりで呼ばれることが多いですが、3つのタイプに分けることが出来ます。
タイプ1:外資系企業が日本に資本100%の支社を作る
外資系企業が日本市場に進出するために作られた企業で、Google、Amazon、Facebook、appleなどがこれにあたります。これらの企業は、ローカライズと地域の販促がメインです。
タイプ2:外資系企業と日系企業が資本を出して会社を作る
販売ルートは日系企業が強く、技術面では外資系が強いなどのメリットがある企業形態です。企業文化は、資本を多く出した側に経営権があるため、資本によって左右されます。例として、ハイネケン・キリン株式会社、日産自動車株式会社などになります。
タイプ3:外資系企業がM&Aや資本提携をする
日系企業に入社したはずが、いつのまにかM&Aや資本提携で外資系企業に変わっていたという例です。NHKドラマの「ハゲタカ」を見た方は分かり易いかと思います。例として、Dynabook株式会社、パイオニア、シャープなどになります。
多くの方は、タイプ1を外資系企業と思っていることでしょう。タイプ2と3は、純外資系企業ではなく日系の企業文化が残っていることが多いです。特にタイプ3は、資本だけ外資の中身は日系企業です。外資系の企業文化の中で働きたいのであればタイプ1がおすすめです。
外資系企業の障害者雇用枠について
外資系企業の障害者雇用枠について解説します。求人募集には、「中途採用」と「新卒」があります。
中途採用の対象者は、社会人経験のある方です。外資系企業での勤務経験は必要ありません。基本、即戦力の採用をする外資系企業は新卒採用は行っていない外資系企業も沢山有りますが、2011年から2021年までは複数社確認しています。(企業によっては第2新卒も採用しています。)
ここで注意が必要です。障害のある新卒と障害者雇用枠の新卒は違います。前者は、障害への配慮がある一般枠です。後者は、障害への配慮が有る障害者枠です。
一般枠と障害者雇用枠の違いは、残業や就業時間とロールやタイトルと言われる職種です。障害者雇用枠は障害特性に配慮した時短勤務や通院が出来るので体に優しい働き方が出来ます。ですが、就労時間が少ないぶん収入は少なくなります。
また、一般枠と障害者雇用枠では正社員と契約社員に別れることもあります。最近は、契約社員から正社員に雇用形態が変わる方や、最初から正社員での採用も増えています。
これは、中途採用でも同じです。
外資系企業の障害者雇用枠の求人
外資系企業の求人は、日系企業のように総合職や一般職といった求人ではありません。職種別に求人があります。
例として、実際に求人が出ているアクセンチュアを例にすると障害者雇用枠の求人には、「経験者向け」と「未経験者向け」があり、ソリューション・エンジニアの職種で以下のようになります。
未経験者向け | 経験者向け | |
---|---|---|
応募資格 | 最終学歴:高等専門学校卒業以上 | 最終学歴:専門学校卒業以上 |
雇用形態 | 契約社員(登用あり) | 契約社員(登用あり) |
給与 | 月収200,000円~300,000円 | 月収250,000円~500,000円 |
賞与 | 無 | 無 |
年収 | 240万円~360万円 | 300万円~600万円 |
資料:アットジーピー
通常、外資系企業は人材を育てるのではなく即戦力を想定したキャリア採用になります。日系企業でキャリアを作ってから転職をすると、外資系企業はそのキャリアに多額の報酬を出します。
なので、未経験者向けの求人があるこのアクセンチュアの例は希な求人です。また、外資系企業の障害者雇用枠の未経験者向けというところでは、ゴールドマン・サックスではインターン制度があります。キャリアの無い方は、このような条件や制度のある外資系企業を狙っていくと良いでしょう。
外資系企業の未経験の求人はなかなか無いので、キャリアの下地を作るために上手く利用するのが良いでしょう。最初は、給料が安くても転職でキャリアアップして給料を上げることが出来ます。
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外資系企業の障害者枠で働くメリット
外資系企業の障害者雇用枠で働くメリットを紹介します。
サポートと理解(障害に関係なく活躍できる)
外資系企業は、障害が原因でパフォーマンスが下がるのであれば、それをサポートするしくみがしっかり出来ています。また、ダイバーシティの考え方が日系企業より進んでいることが多いので、障害者ということで仕事を差別することはありません。ただし、成果は求められます。
アセスメント(組織ではなく個を重視)
外資系企業は、一般枠、障害者雇用枠に関係なくオファーする時点で個人ごとに役割(ロール)が明確になっています。外資系企業では、組織全体で協調性を重視する日系企業とは違い、自分の役割(ロール)をしっかり務めることが重要になります。残業も自分の仕事で必要ならするし、周りがしているからという理由で付き合い残業はしませせん。そもそも、残業=仕事が出来ない人とみます。
キャリアプラン(日系企業=終身雇用/外資系企業=契約関係)
日系企業は、新卒一括採用=終身雇用で企業の中でキャリアプランを立てることが多いので年功序列が多いのですが、外資系企業では自分の専門分野で転職を繰り返しキャリアアップをして行くのが普通です。その為、外資系企業は職種での募集になるためキャリアプランが立てやすく年齢に関係なく収入も増えます。
成果主義型の賃金体系
性別・年齢・障害などに関係なくオファーされたロールで評価され、それがそのまま形(年収)になります。人事権は人事にはなく直属の管理職にありロールに値段(年収)が付きます。また、ロールが変わるのには実績が反映されます。
年収が高い
外資系企業では、入社=即戦力と考えています。個々への期待値も高く募集している求人の給料は日系企業と比較して10%~20%高めに提示されていることが多いです。また、企業全体がフラットな社風なので新しいことに挑戦ができる機会も多く、そこで成果が上がればベース(基本給)が上がります。このような背景から年収が日系企業に比べて高い傾向になり、どの年代でも活躍ができます。
ワークライフバランスが良い
仕事とプライベートの時間の区別が曖昧ではなく、オンオフがはっきりしていて有意義に自分の時間を取ることが出来ます。仕事で、時間外の対応や休日の対応は必要ありません。有給休暇やリフレッシュ休暇も計画して取得しやすく長期休暇が取りやすいです。
自由度が高くフラットな社風
上司や年上の同僚にも話しやすく、フラットな人間関係が築きやすく風通しが良いです。日系企業のような年功序列の考え方はありません。また、ドレスコードの自由度が高く、働き方も無駄な通勤を減らしフレックスやリモートワークが使いやすく個人の時間を大事にしています。
外資系企業の障害者枠で働くデメリット
外資系企業の障害者雇用枠で働くデメリットを紹介します。
結果が出なければ解雇される
外資系企業は、成果主義で結果が出なければ解雇もあるような記を聞きますが、実績が上がらずに即解雇になることはありません。成果が出せない社員には、業績改善プログラム(PIP: Performance Improvement Program)を実施するなど必要なサポートがあります。
福利厚生が期待できない
福利厚生が日本企業と比べて期待出来ないという話を聞きますが、全ての外資系企業がそうではありません。大手は日系企業以上に福利厚生が充実しています。ただし、日本に進出したばかりの小規模な外資系企業では、まず立ち上げ重視で福利厚生まで充実していないこともあります。
日本から撤退
日本から撤退してしまうと言う恐れもありますが、大手を選べばまず大丈夫でしょう。過去に撤退した障害者雇用枠を設けている大手外資系企業を私は知りません。
語学力が必要
語学力は、海外とのコミュニケーションが必要なロールになると、上司やミーティングメンバーとのコミュニケーションには語学力が必要になります。その場合は、ビジネスレベルを求められます。また、言語は本社が置かれる国の母国語が使われることが多いです。私は、転職はしませんでしたがロクシタンからオファーされた時は、上司へのレポートはフランス語でした。
日本国内のコミュニケーションで済むロールの場合は、グローバルで共通に使われる英語の単語がわかる程度で問題ありませんが、ビジネスで使う英単語は覚えないと仕事の場面で困ることもあります。企業によっては、語学力を上げるサポートをしているので入社後に語学力を上げることも可能です。
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外資系企業が向いている人の特徴
この中から1つでも自分に当てはまれば外資系企業に向いています。
- 障害、年齢、性別に関係なく活躍したい
- 負けず嫌い
- 合理的な効率の良い仕事環境を好む
- 正確に自分の強みを伝えることが出来る
- 自分でキャリアプランを立てる事が出来る
- アサーティブなコミュニケーション力
- ダイバーシティな環境を好む
- 上司と良好なコミュニケーションがとれる
障害、年齢、性別に関係なく活躍したい
外資系企業で求められるのは結果なので、成果を出せれば障害や性別、年齢に関係なく評価されます。障害者だからという先入観や偏見で見ない環境で活躍をしたい人に向いています。
負けず嫌い
外資系企業は、成果主義なので負けず嫌いで競争心が強く評価されるのが好きな自分から能動的(Active)に動ける人に向いています。
合理的な効率の良い仕事ができる
外資系企業は、スピード感のある仕事が求められるので、仕事の優先順位を自分で考えられ、無駄を省き効率よく仕事が出来る人に向いています。
正確に自分の強みを伝えることが出来る
外資系企業は、積極的に自分から発信しないと待っていてもチャンスは来ません。自分のスキルやキャリアを正確に必要な人に伝える事が出来る人に向いています。
自分でキャリアプランを立てる事が出来る
日系企業は、社員を企業で教育をして育てていくのが普通ですが、外資系企業は即戦力として採用するので自分でキャリアプランを立てる必要があります。
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アサーティブなコミュニケーション力
外資系企業では、Yesマンではコミュニケ-ションは上手くいきません。1つの回答ではなく代替え案も提案できるフレキシブルなアサーティブな発想ができる人に向いています。
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ダイバーシティな環境を好む
外資系企業は、世界各地の文化や障害やLGBTQなど色々なバックグラウンドがある人が集まっているので、多様性を理解している人に向いています。
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上司と良好なコミュニケーションがとれる
外資系企業のアセスメントは、上司が行い人事権も握っていることが多いです。上司と上手くコミュニケーションが取れないと、上司が替わるまで日陰が続くこともあります。
外資系企業が向いていない人の特徴
- 人と競うのが嫌
- 保守的だと言われる
- 周りと同調した関係を築きたい
- 年功序列を好む
- 環境が変化することが嫌
- 努力も評価してほしい
- 安定した長期雇用を保障してほしい
人と競うのが嫌
人と競い合って成長するのではなく、仲間と一緒に成長をしたい人は日系企業が向いています。
保守的だと言われる
変化が苦手で、目立つことも自分から積極的に色々なことに関わるのが嫌な人は外資系企業は向いていません。
周りと同調した関係を築きたい
日系企業に多い個ではなく組織を重視していて、人と違う発言はしないような協調性を大事にしている人は向いていません。
年功序列を好む
日系企業は、新卒採用=終身雇用な考え方でキャリアプランを立てて行くので、どうしても年功序列になります。このように、企業で引いたレールが安心な人は外資系企業に向いていません。
安定した長期雇用を保障してほしい
外資系企業は、バックオフィス以外はプロジェクトごとに必要な人材が変わるので、プロジェクト終了後仕事がなくなることもあります。その場合、社内で自分で次の仕事を探すことになります。なので、雇用は安定しているとは言えません。ですがほとんどの場合新しいプロジェクトは見つけることが出来ます。また、これを機会にキャリアプランに沿って転職をします。長く安定した雇用は終身雇用の考え方がある日系企業が向いています。
日系企業と外資系企業との転職内容の違い
転職時、日系企業では行うことが少ない外資系企業独特の「バックグラウンドチェック」と「リファレンスチェック」を紹介します。
バックグラウンドチェック
バックグラウンドチェックとは、求人に応募してきた候補者の過去全般を調査することです。これは、アメリカでは採用する人の95%が実施されています。調査は、専門のサービスを提供している企業が実施します。ただし、日本の場合犯罪歴のデータベースは警察が一元管理しているので、官報を確認するくらいしか手段が無いので完ぺきではありません。
バックグラウンドチェックを実施する理由は、企業防衛です。企業のリスク回避で問題のある人材を間違って採用しないために実施します。内容は、人物像、勤務態度、能力面、強み、経歴確認、犯歴、金銭トラブル、生活状況、反社会勢力との関係性などになります。
海外では、採用前に身元調査を行わないで起きた損害、事件、事故は採用した企業側にも責任があるとされます。それが「ネグリジェント・ハイヤリング(怠惰雇用)」という考え方です。
リファレンスチェック
リファレンスチェックとは、バックグラウンドチェックよりは簡易で候補者の前職での能力・評価・信頼性などを第三者に問い合わせることです。その他にSNSやネット上のデジタルタトゥなどもチェックします。チェック方法は、前職(現職)の上司、同僚に問い合わせます。実施は、採用を検討する企業が直接する場合もありますが、専門の調査会社がします。
バックグラウンドチェックは調査会社が一方的に実施しますが、リファレンスチェックは候補者が問い合わせ先を指定できます。
外資系企業の転職に成功する5つのポイント
外資系企業の障害者雇用枠に転職する為の5つのポイントを解説します。
外資系企業の転職ポイント1.合理的な転職活動
外資系企業は、経産省発表のデータでは2019年3月末時点で3287社ありますが、全ての企業で障害者雇用枠の採用があるわけではありません。また、全ての外資系企業が記事冒頭で解説したType1の純外資系企業でもありません。
3287社の中から、純外資系企業の障害者雇用枠の求人だけを探すのはとても大変なので、ここでは転職サービスを利用します。転職サービスは、ハローワークでも良いのですが外資系企業の情報は多くないので利用はしません。また、転職サイトは結局自分で探すことになるので利用しません。ここで利用するのは、エージェントサービスをおすすめします。理由は、希望する条件を伝えるだけで、希望に合う求人を提案してくれるからです。
外資系企業の転職ポイント2.語学力対策
外資系企業の本社機能がある母国語が必要な語学力になることもありますが、グローバル企業で共通語として利用される事が多い英語で解説します。
事務職、事務アシスタント・軽作業・メール室などの求人に必要な語学力は、英語を拒否するほど嫌いでなければ問題ありません。仕事はほぼ日本語で出来ます。重要なメールなどは英語で配信されますが、それとは別に翻訳されたメールも配信されるので困ることはないでしょう。少し学ぶつもりがあればビジネス英語の単語や略語を少しずつ覚えていきましょう。例えば、Fiscal Year(フィジカルイヤー/フィスカルイヤー)これは、会計年度を言います。略語はFYと表現します。
グローバルに活躍を考えているのなら目安としてTOEICスコアで800位が必要です。ですが、エンジニアやプログラマーなどは英語が苦手でも問題ないこともあります。なので、必ず英語が得意でなくても外資系企業で仕事は出来ます。ポジションやロールによって語学力が変わるので、必要に応じて確認する必要があります。
外資系企業の転職ポイント3.応募書類
応募書類は、「英文の履歴書」と「日本語の履歴書と職務経歴書」が必要な場合と「日本語の履歴書と職務経歴書」だけの場合があります。これは、採用の決裁権が誰かで変わります。グローバル採用の場合は英文の履歴書になります。ローカルでの採用は殆どが日本語だけの応募書類です。上司が英語しか解らない人や英語を頻繁に使う部門への応募は日本語と英文の応募書類が必要になる場合もあります。
また、応募書類には障害への配慮の詳細を出来るだけ丁寧に書きましょう。採用担当者が読んだだけで、仕事をしている姿が思い浮かべられるくらい書き込まれていると良いです。心配な人は転職活動中にエージェントに相談すると良いですよ。書き方から添削までやってくれます。
外資系企業の転職ポイント4.面接対策
面接対策は、企業ごとに違いがありますが基本は礼儀、挨拶、服装、質問への受け答え等です。その中で一番重要なのは障害に必要な配慮への質問です。企業側で対応できるかの判断材料なので正確に的確に伝える事が必要です。
質問への回答は、簡単そうで実は難しく多くの人が上手く伝える事が出来ていません。これは、転職活動中にエージェントを利用すれば模擬面接があるので、それが一番良い対策になります。何度も繰り返すことで失敗はなくなるでしょう。また自信も付くので本番では落ち着いて出来るようになります。
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外資系企業の転職ポイント5.やってはいけない事
面接当日に連絡を入れないでキャンセルをする事と、面接での質問の返答に嘘を言うことです。キャンセルは解説しなくても解ると思いますが、例えば、障害への配慮について質問をしたとき正直に伝えると採用されないのでは無いかと思い黙っていたり嘘を言う人がいますが、不利だと思うこともしっかり伝えることで企業側は必要な配慮として考えてくれます。嘘だけは、採用後に企業も自分にも利益がないことなので絶対にやってはいけません。せっかく採用されても体調を崩したり退職にまでなりかねません。
最後に
如何でしたでしょうか。外資系企業の障害者雇用枠について解説しました。私は、実際に外資系企業に約10年で3社在籍しています。そこで感じたのは、外資系企業はとてもフラットな社風で居心地が良いことです。元々ダイバーシティな考え方は外資系企業から始まっているので根付いています。
私の考え方になりますが、外資系企業は障害や年齢に関係なくロールで評価するのでしっかり正当に評価されたい人に向いています。ただし、成果は求められます。でも、無理な負担はロールによって制御することも出来ます。ロールには軽作業や一般事務アシスタントから各専門職まであるので、負担がないように転職前に相談して自分に可能なロールで調整すれば快適な環境で活躍が出来ます。
障害者にとって外資系企業の障害者雇用枠はおすすめの働き方です。転職の相談は、企業との間で条件やロールの調整が出来るエージェントをおすすめします。
障害別、年齢別、地域別など他の転職について調べたい方はこちらも参考にしてください。
【総合案内】7つの障がい者におすすめの転職エージェント&求人サイト
今回のアンケート実施について
実施媒体:クラウドワークス(2022年2月2日-9日)
https://crowdworks.jp/