半分白くて半分黒い面
管理人K管理人K

こんにちは、私は障害者であり、企業の障害者雇用の担当も行っている、ここの管理人Kといいます。
今回は、実際にあった障害者雇用をすすめる企業と、そこで働く社員の本音からでたケースをもとに、障害者と採用担当者にアドバイスを書いていきます。

-ここでわかること-

  • 障害者が転職先を選ぶとき気を付ける事
  • 採用担当者が気を付ける事

障害者の法定雇用率があがったことなどもあり、ここ数年で障害者を雇用する企業が増えてきています。
障害者が活躍できる場所が増えたことは、本当に良かったと障害者雇用に関わる私は思っています。

でも、本音では心配もあります。
それは、雇用だけが先に進んでしまう事です。

障害者雇用はしっかり企業ぐるみで理解した上で取り組む事なのですが、一部の企業では人事だけの取り組みであったり、社員教育がおくれていたり、まったく行われていないケースもあります。

実は、私の所属する企業もその遅れているケースに入ります。

採用担当の私が、一般社員向けに障害を理解する為のセミナーを開催しますが、終業時間外でないとコストの問題で出来ません。

なぜ、時間外になるのかというと、就業時間中のセミナーの場合、その時間の給料をどこから出すかという事です。
人事では、とてもそのコストはだせません。

なので、セミナーが時間外になってしまうのですが、就業後の19:00からとか出席してくれる社員は多くありません。実際、仕事が終わっていないという事もあるのですが、社員の大半は障害者雇用など、どうでもいいというのが本音です。

本当に企業ぐるみでやるのなら、各部署の上司が仕切って就業時間内にやるべきだと思うのですが、その上司自体が障害者雇用への理解がないため、実施されていないというのが現実です。

その結果、企業全体で障害への理解が出来ていない状態で、障害者の雇用だけが進んでいってしまいます。

つまり、配慮の無い環境の職場が完成です。

今回は、そこで起きた実例をここに書きます。

これを読まれている方が、障害者雇用を考えている担当者の方であれば参考にしてみてください。
また、障害者の方であれば、実際に雇用されてもここで書かれているような本音が隠されていることを覚えておいてください。

障害者雇用の準備をする人事

私は障害者ですが、仕事上障害者以外の方と意見を交わす事が多いです。その中には、実際耳を疑うような事がいくつもありました。これは、その中の1つです。

障害者でなくても、入社するからには担当部署に配属されます。当然、同僚や上司が出来ます。障害者が配属される部署では、事前に障害について理解をしてもらう為に人事からレクチャーを受け、受け入れ体制を整えるのが通常です。

誰もが障害について良く知らないのは当たり前だと私は思っています。何らかの機会がなければ知ることもないでしょう。例え、配属される障害者の障害について知っている方でも、人によって障害は違い、配慮も変わるので、その事を伝えるようにしています。

配属先の社員の本音

多くの方は熱心に聞き、考えてくれますが、中にはそうでない方もいます。

まず、なぜ忙しいのにレクチャーをされなくてはならないのか理解できないと言い出し、そもそもその部門でなぜ採用しなければならないのか?他の部門ではだめなのか。などと言い出す始末です。
これが、本音です。

私も、そのような考え方をする上司、同僚のところでは、せっかく入社してもらっても不幸だと思い、採用部門を再度検討しなおすように考えました。

採用した障害者が退職

入社される障害者本人には、取り繕って話、配属先が変わる事を伝え、同意頂けたので良かったのですが、問題は入社後でした。

以前、今回の障害者雇用にクレームをつけた最初の部門の社員が、新しく配属された部門の社員に
「お荷物抱えて大変だね、うちは断ってよかった。」
などと話をしていたのです。その話がまわりまわって本人の耳に入ってしまいました。

私は、入社された障害者から面談の依頼を受け、時間をかけて話を聞きました。
今いる部門は、問題はなく周りも良く配慮してくれて居心地は良いと言う事でしたが、同じフロア―で断った部門の社員と一緒に仕事をするのは嫌だと言う事で、結局退職となりました。

何度も考え直すように話をしましたが、すでに転職のために動いていると言う事で退職となりました。良い人柄の方でしたので非常に残念でした。

まとめ

障害者は健常者から見たら何なのでしょうか。私は個性だと思っています。
なぜ、受け入れられないのでしょうか。

障害者を受け入れるのは面倒だというのが、企業とそこで働く社員の本音なのでしょうか。

全ての企業とその企業で働く人の本音がそうではないと思いたいのですが、一部ではまだ差別をするような考えを持つ人がいるのは事実です。
-ここだいじ-
障害者が転職をする時はどこでも良いのではなく、自分が働く場所なので環境をしっかりと見極めることが必要です。
また、障害者雇用を考えている企業は、受け入れ態勢を整えてから雇用をしないと定着しません。

アドバイザーKアドバイザーK

今回は、ここまでです。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。

障害者が働きやすい環境のある企業で働くためには、多くの情報と確かなアドバイスを専門家から受けてください。

当メディアは、すべての障害者が良い環境で仕事が出来る事を応援します。

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