障害者アスリートのエージェント

障害者アスリートの雇用や求人の情報は、そう多くはありません。
理由は、企業がオープンにして募集しているところが少ないからです。

アスリートの雇用や求人は障害のある人専門のエージェント経由の企業がほとんどです。

でも、エージェントのサイトを見ても閲覧は出来なくクローズの求人案件ばかりです。
これでは、どこを利用するのが良いか解りませんよね。

そこで、当メディアがどこのエージェントを利用するのが良いのか判断基準になるように解説します。

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その前に、どうして当メディアがエージェントを解説できるかというと、普段採用で利用している企業の人事担当者が当メディアのアドバイザー達だからです。

編集部はこちら

障害者アスリートの求人があるエージェント一覧

障害者アスリートが利用するエージェントはTVコマーシャルで流れるようなエージェントではありません。

エージェント一覧

障害者スポーツのアスリートの求人があるエージェント一覧です。

▶dodaチャレンジ
▶ランスタッド
▶ラルゴ高田馬場
▶アットジーピー
▶エランシア

障害者の仕事を求人票やwebから一人で採用条件や合理的配慮が出来る環境などを考慮しながら探すのはとても大変です。

だからと言って、しっかり確認もしないで決めるのは、ものすごくリスクがあります。

しかし、それ以上に障害者スポーツのアスリートの所属先の企業を探すのは難しいです。

  • 障害者スポーツへの理解
  • 障害への合理的配慮
  • 練習時間の確保
  • 大会や遠征時の待遇
  • その他採用条件

これらを確認しながら、アスリートがひとりで進めるのには少し無理があります。

それを解消するのが、この一覧にあるエージェントです。

障害者アスリートが利用するエージェントの紹介

それでは、1社ずつ紹介をしていきます。

dodaチャレンジ

dodaチャレンジ

dodaチャレンジは、パーソルグループです。
パーソルグループは旧インテリジェンスとテンプホールディングスがM&Aで出来た企業です。

この両社の障害者の転職を支援する部門が合併して出来たのが、今のdodaチャレンジです。

人財サービスの世界では、どちらも大手ですが、そこが合併したことで人財サービスにおけるデータは国内トップクラスになりました。

このdodaチャレンジは、その人財サービスのデータを元に障害者へ求人を提案したり、企業に障害者を売り込みもします。

アスリート専門の窓口こそ設けてありませんが、ここであれば国内の大手企業の障害者アスリートの求人情報が提案出来るでしょう。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/

ラルゴ高田馬場

ラルゴ高田馬場

ラルゴ高田馬場は、アスリートプランニングが運営しているエージェントです。

このアスリートプランニング、元は体育学生の就活支援をしている企業です。

以前の体育系学生の就活は非常に困難でしたが、戦力になることをひとつひとつ企業に伝えて、良さを解ってもらうと言う、地道な転職支援から始め、今では体育学生の取り合いになるまでにした実績があります。

その、地道な転職支援で得たアスリートに理解がある企業のデータが600社以上蓄積されています。

このデータは、独自の転職支援から出来たデータなので他社にはありません。

そのデータの中から提案される求人はかなり期待できます。

ラルゴ高田馬場公式サイト
https://go-largo.jp/

ランスタッド

ランスタッドチャレンジド

ランスタッドは、外資系で世界No.2の人財総合サービスの企業です。

派遣やアルバイトから正社員までの色々な求人情報があり、拠点も国内に93カ所あります。

また、障害者の求人には正社員や年収アップの特集が組まれるほど充実しており、アスリートと仕事両方で活躍出来る提案が出来ます。

アスリートが心配するセカンドキャリアについては、指導員などのアスリートの延長として活躍が続けられる紹介ができるかは解りませんが、アスリートとして大手企業の正社員やハイキャリアの求人が提案出来るので、仕事を重視したセカンドキャリアの心配はありません。

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/

アットジーピー

アットジーピー

アットジーピーは障害者の就職や転職のエージェントとしてはパイオニア的な存在です。

そのアットジーピーには近年障害者アスリート専門の窓口ができました。

ここの特徴は、アスリート専門のキャリアアドバイザーがいることです。

障害者の転職支援のプロが競技と仕事の両方をひとり一人に合わせて提案出来るのが強みです。

アスリート専門の窓口は出来で間もないですが、業界のパイオニアとしての経験があなたにぴっったりの求人を提案することが期待できます。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/

エランシア

エランシア

エランシアは、障害者の就職・転職支援全般をしているエージェントです。

その中でも、女性と障害者アスリートは専門に別けて特化しているところが特徴です。

私自身が障害があり転職経験もありますが、利用したことはありません。

でも、採用では在籍している企業で契約を締結しているので求人を出していましたが紹介が来たことは無かったので、契約更新のところで利用をやめました。

ただ、利用をしなくなってからの事は解りません。
障害者アスリートのwebサイトが新たに作られていることもあり、数少ない専門のエージェントなので今回紹介しました。

1社しか利用出来ないというルールは無いので、複数登録をしておくのも良いと思います。

エランシア公式サイト
https://www.elancia.co.jp/

障害者アスリートが利用するエージェントが出来る事

障害者スポーツのアスリートが利用するエージェントを紹介しましたが、ここではそのエージェントが出来る事を解説します。

以下が、エージェントが出来る事です。

  • カウンセリング
  • 求人の提案
  • 応募書類の添削
  • 応募代行(推薦状)
  • 面接日程調整
  • 模擬面接
  • 面接後の推薦
  • 内定
  • 条件交渉
  • 入社後のサポート

それでは、1つずつ解説します。

カウンセリング

カウンセリングは、障害特性と個人のスキルやキャリアと要望から、あなたにぴったり合っている求人を提案するために行います。

障害者アスリートの場合は、更に競技種目や目指している、または力を入れているクラス等も詳しくヒアリングをして、あなたの意思と相違が無いようにするために丁寧に行います。

障害者スポーツのアスリートへ満足できる求人の提案が出来るのは、このカウンセリングがあるからです。

求人の提案

カウンセリングで得た情報から、エージェントが保有している企業の求人データからマッチングします。

もし、ここで希望と合う求人が無い場合は、あなたのアスリートとして希望する競技種目に興味のある企業に推薦をします。

これが出来るのは、沢山の企業情報があるから出来る事です。

応募書類の添削

求人の提案で応募する企業が決まったら、次は採用されるように進めて行きます。

まず最初に行う事は、書類選考突破です。

ここが進まないと、何も始まりません。

なので、エージェントはぷぼ書類の内容に不備が無いか、内容や書き方までしっかり添削をして修正をして、書類選考が通過して面接に進めるようにします。

応募代行(推薦状)

応募書類は、エージェントが企業に代行して提出してくれます。

方法は、郵送かメールになりますが、最近では殆ど最初にメールで来て、追って書類が届きます。
このとき、ただ応募するのではなくエージェントの推薦状を付けます。

企業の担当者は、この推薦状を重視しています。
それは、エージェントのカウンセリングを信じているからです。

なので、この推薦状は面接へのパスポートです。

面接日程調整

面接が決まれば、日程調整に入ります。

1人でやると、メールのやりとりだけでも3-4回必要になり、その都度メールの書き方や内容も見られているのでは無いかと気になり、たった数行の内容でも気を遣います。

実際、企業の担当はしっかりチェックしています。

これって、あなたにとっては結構なストレスです。

でも、エージェントが入れば全て調整をしてくれて、決まった日程いくつかのうちから、あなたは1つ選ぶだけで良いのですからストレスから解放されて楽ですよね。

模擬面接

いよいよ面接です。

ここからが本番です。エージェントは面接で良い評価をしてもらえるように模擬面接を実施します。

エージェントは、企業に人財を紹介することで営業利益を出すプロですが、仕事を探している人に良い転職先を提案するのもプロです。

なので、各企業ごとに今まで積み重ねてきた経験とデータから対策が出来ていて、要点が解っているので対策が出来ます。

面接後の推薦

面接の対策をして終わりではありません。

面接は、終わった後が重要です。
ここからは、エージェントの出番です。

面接が終わったら、あなたはエージェントに10分以内に連絡を入れます。

その連絡を受けてエージェントは採用担当者に電話をします。

そこで、面接をした感じを伺い、足りないと感じたときはフォローを入れて、採用担当者の考えに補足を入れてあげます。

これは1次選考でも2次選考でも同じです。
これが、結構大きく響きます。

次に進めるか採用するか悩んだ場合は、だいたい採用になります。
採用担当も、出来るだけ採用する方向で進めたいので背中を押す事に繋がります。

面接で合うと決めた時点で、良い人と思い採用したいと考えているからです。

条件交渉

無事に内定まで行ったら成功ですが、これで終わりではありません。
採用条件を交渉します。

国内では、自分の採用条件を交渉する人はあまり多くはありません。
それが元で、内定取り消しになったらどうしようかとか考えるからです。

でも、全く問題はありません。採用条件は交渉したからと言って内定取り消しにはなりません。採用とは違うレベルの話です。

でも、日本人の性格から言って交渉しにくい人が多いのではないでしょうか。
そんなとき、エージェントに依頼すればビジネスライクに対応してくれます。

条件は最初に出来るだけ良くしておくことが鉄則です。

後になって、給料や練習や合宿、遠征時の待遇などの変更は難しいので、最初に一番良い状態に交渉しておくべきです。

入社後の支援

無事に入社が終わった後も転職支援は続きます。

入社後に条件が違っている場合は、エージェントに報告しましょう。
エージェントが対応します。

また、社内トラブルが仕事や職場で起きた場合、または起きそうなときもエージェントに相談をしましょう。

トラブル回避の方法や、トラブル解消のサポートをします。

万が一、条件が違ったりあなたが思い描いていた環境とかけ離れていて退職になったとしても、利用したエージェントに相談をしましょう。

退職方法についてアドバイスをしてくれます。
また、次の転職先についても協力をしてくれます。

障害者アスリートがエージェントを利用する理由

エージェントが出来る事の中でも少し書いてきましたが、エージェントを利用すると、一人で就職・転職活動をするよりメリットが多いことです。

1人では応募書類は出せても、推薦状はつけられません。

面接後のフォローについても、自分で面接後に電話をすることは出来ません。

採用条件についても交渉は自分では難しいでしょう。

そして何よりも、自分の希望に合った企業を探すことが出来ません。

ハローワークで、アスリート採用を見たことがありません。

障害者の転職サイトでも同じです。

エージェントを利用する理由は、色々なフォローとこのクローズ案件を自分1人では探す事が出来ないからです。

そして、これ全てが無料です。

障害者アスリートがエージェントを200%活用する方法

ここまで、障害者スポーツのアスリートが利用するエージェントについて解説してきましたが、最後にエージェントを200%活用する7つのポイントを紹介します。

  1. 利用している(しようと思っている)全ての転職エージェントを伝える
  2. あなたの強みを伝える
  3. 嘘はつかない
  4. 約束は守る
  5. 積極的に転職活動をする
  6. カウンセラーが合わない場合は変える
  7. 面接後の連絡をする

それでは、ポイントの解説をしていきます。

1.利用している(しようと思っている)全ての転職エージェントを伝える

最初のポイントは、3つでも4つでも利用している転職エージェントは全て伝えましょう。
カウンセラーは、自分で紹介をしたいので、一生懸命になってくれます。

複数利用していると嫌がられるとか、紹介量が減る等の心配はいりません。
いくつ利用していても、はっきり伝えてください。

2.あなたの強みを伝える

あなたの強みアピールポイントをカウンセラーに伝える事で、カウンセラーはあなたの事を正確に早く知る事が出来ます。

あなたにぴったりの求人を早く見つける為に、あなたから強みを伝えるようにしましょう。

もし、自分の強みが良く判らない人や確認したい人は、リクナビで出している無料で強みを診断するToolがあるので使って確認してください。

【公式】リクナビ無料診断

3.嘘はつかない

学歴や職歴、転職回数、スキルなどの嘘は、絶対にダメです。
理由は、正確なカウンセリングが出来なくて、それが間違ったアドバイスに繋がり転職につながらない原因になるからです。

言いにくい事は言わなくても良いですが、嘘はダメです。

4.約束は守る

連絡を約束した日に連絡しないとか、無断でカウンセリングの時間をすっぽかしたりしては絶対にダメです。
カウンセラーに信頼されなくなると、企業に紹介をされなくなります。

5.積極的に転職活動をする

毎日とは言いませんが、10日に一度くらいはカウンセラーに連絡しましょう。

カウンセラーは、忘れているわけではありませんが、他にも担当をしている人がいます。
転職したい!というプレッシャーを掛けて行きましょう。

あまりに放置して楽観していると忘れられます。

6.カウンセラーが合わない場合は変える

カウンセラーも人なので、中には自分と合わない場合もあります。

そう言う場合は、我慢しないで早く変わって貰うようにしましょう。
合わないまま続けても、良い結果にはなりません。

気にすることはありません。
カウンセラーは、交代がある事も自分たちで良く理解しています。

それが原因で、気まずくなったり転職エージェントを利用しにくくなることはありません。

交代する方法は、転職エージェントのwebサイトの問い合わせから連絡を入れるだけで、すぐに交代できます。

メールの内容は、交代の意思が伝われば良いので、簡単な内容で充分です。

例文お世話になります。
現在、カウンセリングを受けている○○(名前)と申します。本日、ご連絡させて頂いたのは、他のカウンセラーのアドバイス希望です。
転職の早期成功のために、多くの方のアドバイスを受けたいと考えております。
是非ともご協力頂けますでしょうか。勝手なお願いでありますが、どうぞよろしくお願いいたします。○○(名前)

こんな感じです。
良かったら、コピペして必要に応じてお使いください。

7.面接後の連絡をする

これは、凄く大事です。
出来れば、面接会場になったオフィスを出て5分以内に連絡しましょう。

理由は、カウンセラーが企業の面接担当に電話で連絡を入れてくれます。
これが、重要で面接官は面接後に評価表を作成しています。
中には、採用か不採用か凄く悩む場合もあります。

そんな時、カウンセラーから電話が掛かってきてフォローが入れば、不採用が採用に転がることが多いのです。

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実際にこの記事を書いている私は、現役の面接官ですが、このフォロー電話で採用にしたことは何度もあります。

本当に採用は悩みます。
その人や家族の生活、将来が掛かっています。
いい加減には出来ません。

障害者アスリートのQ&A

障害者スポーツのアスリートがエージェントを利用すると必ず良い転職ができますか
確約は出来ませんが、1人で転職活動をするより確実に良い結果になります。
エージェントを利用して費用は掛かりませんか
はい、一切かかりません。全て無料です。
どうして無料で、こんなに転職支援を受けられるのですか
企業から紹介料がエージェントに入るからです。
アスリートがエージェントを選ぶ時、一番大事なのは何ですか
障害者スポーツと障害特性を理解していることと、企業の情報が多いことです。
企業の情報が多いのは、何を基準に解りますか。
エージェントとしての積み重ねた経歴と企業の規模に関係があります。

まとめ

如何でしたでしょうか。
障害者スポーツのアスリートの求人を探す方法についてエージェントを解説してきました。

障害者の求人は、ここ10年で大きく変わり数も増えましたが、アスリートの求人はまだまだ多いとは言えません。

でも、多くの企業が障害者スポーツに興味を示してきています。
就職や転職をするのには以前よりは良くなっています。

ですが、相変わらず求人はクローズです。
求人の性質上仕方が無いと思いますが、1人では探しにくいことには変わりません。

アスリートの求人を多く持っているエージェントに依頼して良い企業を探しましょう。

採用をしている私から見た場合、利用するのに良いと思うエージェントは、『アットジーピー』です。

アットジーピー』は、業界ではパイオニア的存在で2003年からエージェントとして実績を積んでいます。

アスリートの専門窓口は最近出来たばかりですが、長い間エージェントとして積み上げてきた経験と企業の採用データは提案力が高いです。

これに合わせて、パーソルグループ70社と自社の採用取引3000社以上のデータを持っていることから『dodaチャレンジ』を押さえておけば、希望する転職先は見つかりやすいでしょう。

障害者アスリートの求人を探す方法の解説は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

当メディアは障害者アスリートの皆さんが活躍することを応援しています。

-障害者の大手エージェント紹介-

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
『対応エリア:全国』外資系のグローバル企業です。精神保健福祉士が常駐しているカウンセリングが好評で、正社員・キャリアアップへの提案力があります。配慮のある環境でキャリアデザインをするのに最適です。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/
『対応エリア:全国』パーソルグループの特例子会社パーソルチャレンジが運営元です。自社が特例子会社だからこそ、障害のある人に寄り添った提案が出来ます。グループの保有する企業情報からの提案力はパワーがあります。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/
『対応エリア:全国』求人案件数が多く、業界では1-2位を競います。首都圏のみだけではなく地方の求人にも強くUターンやIターンで仕事を探す時に提案力があります。