障害者の有効求人倍率

仕事を探す時、気になるのが有効求人倍率ですが、障害者の有効求人倍率を探しても確かな資料がありません。

色々な理由があるのだと思いますが、別に必要ありません。

成功率の高い障害者の仕事探しには、有効求人倍率はあまり関係ないからです。

今回は、その理由と成功率の高い仕事の探し方について解説します。

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解説は、現役の採用担当をしている当メディアのアドバイザーがします。

有効求人倍率とは?計算方法

本題に入る前に前に、有効求人倍率ってなんぞや?と言う人の為に説明をしておきます。

有効求人倍率とは

wikipediaには以下の様に書かれています。

有効求人倍率(ゆうこうきゅうじんばいりつ)とは、公共職業安定所で扱った月間有効求人数を月間有効求職者数で割ったもの。一般に、有効求人倍率は景気と一致して動く特徴がある。ここでいう「有効」とは、公共職業安定所における求職票や求人票の有効期限(公共職業安定所が求職票や求人票を受理した日の属する月の翌々月の末日)のことである。

計算方法

計算方法は、求人数を求職者数で割ってだします。

有効求人倍率=有効求人数÷有効求職者数

-例えば-

  • 求人数が100件で、求職者が10人であれば有効求人倍率は10.0
  • 求人数が100件で、求職者が100人であれば有効求人倍率は1.0
  • 求人数が100件で、求職者数が1000人であれば有効求人倍率は0.1

つまり、有効求人倍率は高いほど就職がしやすいと言う事です。

有効求人倍率が障害者には関係のない理由

有効求人倍率が高いほど、仕事を探しやすいというのは解ってもらえたと思います。

これは、障害者も例外ではありません。
しかし、それは実際には当てはまりません。

求人数だけ見れば公共職業安定所が圧倒的に全国でNo.1です。

利用者も多いので、中には有効求人倍率が低い業種もありますが、私が在籍している企業では公共職業安定所を利用して入社した人は0.7%未満です。

それだけ、公共職業安定所の有効求人倍率が低いかと言うとそのようなことはありません。

東京都の場合ですが、求人のある全職種で1.0以上です。
つまり、求職者数以上に求人数が多いのです。

でも、実際には公共職業安定所を利用して就職した数字は違います。

障害者母集団形成
この数字は、私が在籍してる企業の10年間のデータからです。

少なくても、私が採用をしている期間に公共職業安定所からの応募で採用した人は0.7%です。

求人数は多いのに企業が公共職業安定所から採用する人数はとても少ないのです。

どうしてこんなに採用人数が低いかと言うと、採用条件にマッチしないからです。

一方、一番採用が多いのはエージェントからです。
どうしてかと言うと、採用条件にマッチしているからです。

障害者の場合、採用する為に必用な合理的配慮があります。
一般枠の採用とは違い、求人があるから採用するだけで無く、ひとり一人に合っている配慮が採用には必用です。

なので、単に求人数と求職者数という数字だけではないのです。
その人に合った求人があるかというところが大事なのです。

エージェントからの採用が多いのは、採用する企業へ応募する障害者ひとり一人の合理的配慮が明確に伝わっていることと、企業が障害者に出来る合理的配慮がエージェントに公開されているので、ミスマッチな人を紹介しないからです。

有効求人倍率が障害者には関係の無い理由はこれがあるからです。

有効求人倍率に関係なく成功率が高い仕事を探す方法

それでは、ここでは成功率が高いエージェントを紹介します。
エージェント一覧
でも、その前に気をつけるべき事があります。
まずは、それが解っていないと失敗するので、そのことについて解説しておきます。

障害者に求人を提案するエージェントは沢山あります。
ですが、どこでも良いかと言うと、そうではありません。

エージェントごとに、得意としている職種や企業があります。

それを理解して利用しないと、公共職業安定所を利用するのと同じでミスマッチが続きます。

なので、自分が利用する目的に合わせてエージェントを選ぶ必要があるのです。

そこで、このメディアのアドバイザーで現役の採用担当が利用目的別にエージェントを紹介します。

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私達アドバイザーは、採用業務でエージェントを毎日のように活用しているので、誰よりも詳しいです。


紹介するのは、次の3つです。

1.高収入・ハイキャリア向け

次のような仕事を探している人に向いています。

  • キャリアやスキルを活かす
  • 正社員・専門職
  • 給料アップ・高収入

これには、ランスタッドの利用が良いでしょう。
【対応エリア:全国】

ランスタッド

問い合わせ・無料登録
「障害のある皆様の転職をサポート」
ランスタッド株式会社
ランスタッドカブシキガイシャ
https://www.randstad.co.jp/
設立:1980年8月〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
対応エリア:全国 93拠点、代表取締役会長兼CEO カイエタン・スローニナ、資本金:1億円

ランスタッドは、外資系の企業で日本国内では1980年から総合人財サービスをしています。

障害者の正社員の求人が多くあり、キャリアやスキルを活かせるポジションがあります。

提案力は業界トップレベルで、障害への配慮を明確にすることで、ミスマッチが少ない事に定評があります。

また、求人の提案はひとり一人の希望に合ったオーダーメイドの紹介が可能なので、他社では見つけられないよう求人を探す事も可能です。

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ランスタッドは、大手企業求人特集と年収アップ特集を行っています。


ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/

ランスタッド大手人気企業求人
ランスタッド年収アップ求人

2.障害重視で合理的配慮と安定した生活

次のような仕事を探している人に向いています。

  • 障害への合理的配慮がきめ細かい
  • 大手企業で安定した収入
  • 充実した福利厚生
  • ノルマ・残業が無い

合理的配慮重視の安心安定した仕事は、dodaチャレンジが良いですよ。
【対応エリア:全国】

dodaチャレンジ

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「利用者の95%が満足」
dodaチャレンジ
ドゥーダチャレンジ
https://doda.jp/challenge/
〒108-0014 東京都港区芝5-33-1森永プラザビル本館19階 パーソルダイバース株式会社
対応エリア:全国、代表者名:井上 雅博、従業員数:521名、資本金:4,500万円

dodaチャレンジは、1人に2人のアドバイザーが付き、あなたの希望に一番合っている求人を提案してくれます。

アドバイザーは、有資格者が多く在籍していて的確なサポートをするので、とても評判が良いです。

dodaチャレンジであれば、初めての就職や障害者として初めての転職も安心してお任せ出来ます。

就職や転職に不安がある多くの人が頼れるエージェントです。

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公開されていない「非公開求人」が80~90%あります。
非公開求人は早い者勝ちです。


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3.地方の求人No.1

次のような仕事を探している人に向いています。

  • 地方で障害者の採用実績がある企業
  • Iターン
  • Uターン

地方の障害者の求人数がとても豊富です。
【対応エリア:全国】

アットジーピー


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「働くをまるごとサポート」
アットジーピー
アットジーピー
https://www.atgp.jp/
〒104-0031 東京都中央区京橋2-4-12 京橋第一生命ビル3F 株式会社ゼネラルパートナーズ
対応エリア:全国 代表取締役社長:進藤 均

障害者の地方の求人数だけであれば、ハローワークの方が多いですが、合理的配慮が出来て安心して働ける求人はアットジーピーです。

アットジーピーは、業界ではレジェンド的な存在でカウンセラーもノウハウが豊富で慣れているので「転職サポート実績No.1」です。

地方で仕事を探す。IターンやUターンをする。
こう言う場合に頼りになるのが、このエージェントです。

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利用するのが不安だと言う場合は、無料で利用が出来るので、まず試してみると良いですよ。


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エージェントが出来る事

-転職エージェントのサービス内容-

カウンセリング

30分ほどかけて仕事の希望を聞きます。

出来るだけ詳しく答えてください。詳しいほど希望にぴったり合っている仕事が見つかります。

求人の紹介

公開、非公開の中から希望にぴったり合っている求人の紹介をします。

履歴書と職務経歴書

書類選考が通過しやすいように添削をして修正を繰り返し完成させます。

企業へ応募書類と推薦状を提出

エージェントが代行
この時、応募書類と一緒に推薦状を出します。
この推薦状の効果が凄く大きいです。
(エージェント経由というだけで、変な候補者の紹介はしてこないという先入観のメリットがあります。)

面接の日程調整

通常は本人が調整しますが、エージェントが代行します。

あなたは、希望日を2-3日伝えて連絡を待つだけです。

面接対策

エージェントが模擬面接を実施
入退室から服装、挨拶、質問の受け答えなどを企業ごとのデータをもとに模擬を実施します。
(エージェントは企業に紹介した人から、後日詳しくヒアリングを行い、面接時のデータを集めて採用されやすい様に研究をしています。)

面接

これだけは1人で実施します。
ですが、対策はバッチリです、安心して面接に向かいましょう。

終わったら、エージェントに連絡を即入れましょう。面接の仕上げのフォローをしてくれます。

面接後のフォロー

面接が終わったらエージェントは担当者に直接電話で面接の様子を伺いながら最後のフォローをして猛プッシュします。

適性検査

適性検査の日程調整と対策

必ず有るとは限りませんが、適性検査の種類(spi、玉手箱など)は解るので、事前に対策ができる場合が多いです。
適正検査がある場合は、エージェントに相談しましょう。

内定

採用条件の交渉
エージェントが交渉します。面接では伝え難かった時短勤務や時差出勤、車通勤など色々な条件や障害への配慮などと給料の交渉をしてくれます。

無事入社

これで、終わりではありません。
入社後の定着をしっかりと見届けます。

定着支援

カウンセラーが定期的に面談やメールでフォロー
何か、問題がある場合は、即対応して一番良い方法で解決まで導きます。

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この中で、あなたが1人でやることは、最初の無料登録だけです。


他は、エージェントが全面的なサポートと代行をしますので、実質無料登録だけすれば、後は希望する仕事がまっています。

*注意*
万が一ですが、希望に合う求人の提案が無い場合は、タイミングが悪い可能性があります。

紹介した3つのエージェントは優秀なので、利用者も多く良い求人は直ぐに無くなります。

そのような場合もあるので心配な人や急ぐ人は、ここで紹介したエージェント3社全てに登録だけして置くと良いでしょう。

ここでは、一番良い活用方法を解説していますが、紹介したエージェント3社はどこも業界トップクラスのエージェントです。

3社同時に登録することで、あなたの希望する求人に出会える確率はグンっと上がります。

エージェントを利用する時の約束

嘘をつかない まず、嘘はついては行けません。かっこ悪い事でも真実を伝えないとマッチした求人が紹介出来なくて、結局失敗に終わります。
2週間に1度は連絡を入れる エージェントは、次から次へ登録者が来るので忙しいです。やる気のあるところを見せるように2週間に1度はメールで連絡しましょう。
持っている資格はしっかり伝える 必要か必要で無いかは、エージェントでも無く企業が決めるので、何でも取得してあるのは全て伝えましょう。ひょんな事からその資格が生きることもあります。
他のエージェントを利用していることを伝える カウンセリングでは、エージェントを複数利用している事は必ず伝えましょう。求職者はエージェントにとって金の卵です。他に取られたくないので必死になって良い求人を紹介してきます。
企業の応募は1つのエージェントから 数カ所のエージェントを利用していると、たまに同じ案件を紹介されることがあります。ですが、これはどこか1つに決めて応募しましょう。企業は複数箇所から之応募は全てNGにします。
推薦状の確認 推薦状は必ず自分で確認しましょう。足りない情報は加筆を依頼し、必要の無い情報は削除依頼をします。
合わないカウンセラーは交代 いくら慣れていて良いカウンセラーでも、相性が合わない場合や、経験不足でこのカウンセラーで大丈夫かなと言う人もいます。その場合は、すぐに交代をお願いしましょう。そのまま我慢して進めても良い方向には行きません。交代は直接言わなくてもwebサイトの窓口からすれば簡単に変わってくれます。

無料登録から入社までの流れ

  • STEP1
    公式から登録
    利用すべきエージェントの公式サイトから登録をする
    この時、一緒に登録をするエージェントも登録を済ませる
  • STEP2
    エージェントからの連絡
    メールか電話で連絡が来るので直ぐに対応をする
  • STEP3
    カウンセリング
    オンラインか対面でカウンセリングを受ける
  • STEP4
    紹介を受ける
    あなたにぴったりの企業の紹介を受ける
  • STEP5
    応募書類添削
    履歴書・職務経歴書などの添削を受ける
  • STEP6
    求人に推薦状と一緒に応募
    応募書類が整ったら即推薦状と一緒に応募する
  • STEP7
    模擬面接
    企業面接に向けて模擬面接を受ける
  • STEP8
    企業面接
    企業の面接を受ける
  • STEP9
    内定
    無事内定
    この時、複数のエージェントで内定がある場合はよく考えて1つ選ぶ
  • STEP10
    条件交渉
    エージェントに条件交渉を任せる
  • STEP11
    入社
    必要書類を提出して入社
  • STEP12
    定着フォロー
    入社後、エージェントの定着支援を受ける

Q&A

この記事を読んだ人から当メディアに良くある質問です。

障害者の有効求人倍率はどこで解りますか?
厚生労働省で出している障害者全体のデータはありませんが、東京労働局で出しているデータはあります。
エージェントの有効求人倍率はありますか?
ありません。非公開の求人が大多数なのと、障害別に違いがあるのでデータとして詳細はありません。
エージェントの利用は、どこでも無料ですか?
はい。利用料金はかかりません。
どうして無料で利用ができるのですか?
契約をした企業から紹介料をもらえるからです。
エージェントは紹介料欲しさに、適当に紹介しませんか?
企業はエージェントと契約をして採用業務を委託しています。
いい加減な紹介をすると、エージェントの信用問題です。
プロとして絶対にそのようなことはしません。
エージェントを利用しても早期退職する人はいますか?
残念ですがあります。
理由は、他の社員とコミュニケーションが取れなかったりすることが多いのですが、それを解決するために入社後の定着支援にエージェントは力を入れています。
退職になった場合どうなりますか?
もし、退職することになった場合は、退職手続きから次の転職先までのサポートをします。
一人で仕事を探すより簡単で早いですか?
あなたは、無料登録をするだけです。
あとは、エージェントがあなたの希望に合わせて仕事を提案します。
入社へ向けたサポートは、対策もフォローもあるので1人ですすめるより、あなたにぴったり合っている仕事に数倍の早さで就くことが出来ます。

まとめ

如何でしたでしょうか。
障害者に有効求人倍率が関係ないことと、成功率の高い仕事探しについて解説しました。

アドバイザーKアドバイザーK

当メディアにお越し頂いたあなたの参考になれば幸いです。

最後になりますが、これだけは伝えます。

10年前と比べて障害者雇用が進み、求人数も増えていますが全てが良い求人ではありません。

企業も努力はしていますが、必用な合理的配慮が出来る企業ばかりではありません。

それが出来ていない企業では長く働く事は難しいです。

また、企業が努力していても数ヶ月で劇的に改善されることは奇跡に等しいです。

それより、最初から働きやすい環境が整っている企業をエージェントを利用して探す方が無駄がありません。

これから先々仕事や職場環境で嫌な思いをしない為に、あなたの為にエージェントを活用してください。

当メディアは障害者が働きやすい環境で、自分の希望する仕事が見つかる事を応援します。

-今回記事内で紹介したエージェント-

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
『対応エリア:全国』外資系のグローバル企業です。精神保健福祉士が常駐しているカウンセリングが好評で、正社員・キャリアアップへの提案力があります。配慮のある環境でキャリアデザインをするのに最適です。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/
『対応エリア:全国』パーソルグループの特例子会社パーソルチャレンジが運営元です。自社が特例子会社だからこそ、障害のある人に寄り添った提案が出来ます。グループの保有する企業情報からの提案力はパワーがあります。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/
『対応エリア:全国』求人案件数が多く、業界では1-2位を競います。首都圏のみだけではなく地方の求人にも強くUターンやIターンで仕事を探す時に提案力があります。