
障害者枠の採用条件をハローワークや転職エージェントで探すと、大手企業では大卒以上がほとんどです。
やはり、それなりに年収は高いし、条件も良いです。
その採用条件の内容は、中卒・高卒・大卒などの学歴に関係なく出ているオープンポジションや、一般事務や軽作業等とは違う、障害者枠の総合職です。
総合職(そうごうしょく)とは、管理職及び将来管理職となることを期待された幹部候補の正社員である。役務は非定型的であり、企業が享受する具体的な利益(主に金銭面)を考慮した上であらゆる役務に臨機応変に対応する実務能力が要求される。
出典:wikipedia
どうせなら良い条件で転職したいです。
そして、高い年収を誰もが欲しいと思うでしょう。
しかし、今さら大学に行くのは無理ですし、行く気もありません
でも、高い給料は欲しいです。
しかも、そういう条件を出しているのは、大手企業で有名なところが多いです。

どこで、勤めているの?

あ、僕ね〇〇〇っていう会社だよ。

えーあのコマーシャルとかもやっている会社?すごいね
と、自慢もしてみたい。
と思いませんか?
自慢は置いといても、高い給料は欲しいですよね。
という事で、中卒・高卒の障害者が大手企業に総合職で転職する方法を解説します。
最初に断っておきますが、簡単ではありません。
そりゃそうですよ、中卒や高卒の学歴から大手企業の総合職を狙うのですから、簡単なわけありません。
ですが、やり方がわかり、頑張れるのなら大手企業に転職することを目指せます。
それと、卒業証明書を偽造するとかの怪しい方法でもありません。
正当な方法です。
誰でもやる気と根性があればできます。
大手企業で高い給料を手にして笑っている自分が見たければ頑張ってみましょう。
給料が高い障害者枠の採用条件を分析
まず、障害者枠の総合職の採用条件を調べてみると、ほぼ大卒です。
この、大卒と書かれている裏には、その理由があるはずです。
調べ方は、交流のある大手10企業の人事担当者と、8社の転職エージェントにアンケートで協力をしていただきました。
アンケート内容
企業人事担当:障害者枠の総合職の採用条件に大卒を入れる理由をお答えください。
転職エージェント:企業からの採用条件に大卒が含まれる理由は何だと思うかお答えください。
アンケートの答え:学歴は目安
だそうです。全有効回答が同じでした。
何の目安かというと、地頭力を判断するための目安にします。
地頭力は「じあたまりょく」と読みます。
地頭力は問題を解く力などと解釈されます。
つまり、ここでは考える力が高い人、問題解決力が高い人を言います。
そのような人を大手企業は採用したいのです。
その採用の目安として、大卒であれば地頭力を期待できるのではないかという事から条件に入れているようです。
要するに、地頭力が高ければ、必ずしも大卒でなくても良いという事です。
✖大卒でなくてもいい=中卒・高卒でもOKではないです。
〇大卒でなくてもいい=地頭力が高いです。
転職先を絞る
ここまでで、年収の高い大手企業の総合職の採用条件が大卒である意味が解りました。
そして、必要な事は大卒ではなく、地頭力である事も解りました。
次は、障害者枠の総合職の採用条件を調べてターゲットにする企業を絞ります。
どこでも良いかというと、そうでもありません。
いくら障害者枠だとは言っても、職種によって超難関になります。
障害者でも障害を持ちながら一般枠で採用されている人たちがいます。
それが、地頭力の高い障害者たちです。
そのような障害者がいる所は、障害者枠の募集があったとしても責めにくいです。
なので、そのような人達が少ない業種をまず選びます。
選び方は、エージェントに掲載されている業種別の資料から情報を絞りました。
下の資料以外の業種は詳細が不明ですが、NGではないので、興味のある業種や職種があれば、挑戦してみるのも良いと思います。
おすすめの業種(地頭力での競争率が高くない業種)
・建設/不動産・運輸/物流・IT/通信・小売/外食・旅行/宿泊/レジャー
すすめない業種(地頭力での競争率が高い業種)
・総合商社・金融/保険・教育・コンサルティング・医療関係など
以上になります。
あとは、おすすめの業種の中から、応募する大手企業を数か所選びます。
捕捉
障害者枠の採用実績が多い大手企業は、全てではありませんが傾向として雇い慣れしていて障害者枠=一般事務、アシスタントなどと考えている場合があるためです。
しかし、Diversity(多様性)の考え方がしっかりしている企業は、障害者枠の採用慣れには含まれません。このあたりの情報は企業のホームページでは、うわべだけで信用できないところもあるので、自分で確かめるより確実な、転職エージェントに聞くのが一番です。
地頭力のトレーニング
応募する大手企業が決まったら地頭力のトレーニングを始めます。
地頭力は、トレーニングで鍛える事が出来ます。
普段から、色々な角度で物事を捉える、考えることが出来るように鍛えていきます。
例えば、一人の少年が草原で雲を眺めている絵があります。
問題1:この絵をよく見てください。ここで雲を見ている人は何人いますか。
あなたは、ある清掃会社のCEOです。
問題2:東京都港区の全てのビルの窓ふきをお願いしたいと依頼がありました、いくらで出来ますか。
という問題があるとします。
何と答えますか?
私の出した答えは記事最後に書いておきます。
地頭力を鍛えるトレーニング方法
地頭力を鍛えるために、まずは本を読んで地頭力を理解しましょう。
そのためにおすすめする書籍は、定番の地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」です。
最初から文字ばかりで読むのも理解するのも大変だという方には、まんがでわかる 地頭力を鍛えるがおすすめです。
この段階では、地頭力について理解しきれていなくても問題ありません。
だいたい何となくぼんやり分かったところで、実践に踏み出します。
実戦と言っても初心者としての第一歩です。
そこで、解りやすくて評判の良い書籍はこれです。
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノートと東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート です。
これを繰り返し行い、理解を深めます。
上で紹介した書籍はいずれも、現役の大学生や社会人がコンサルティングファームを目指す時などに読んで活用されています。
地頭力の高さが必要なコンサルタントに良く使われている所からも、この本の有用性がうかがえます。
そして、これらの本を繰り返し読むことで、理解がだいぶ進んだと感じられたら、ネットで「地頭力 テスト」で検索してみてください。
ネット上に地頭力をトレーニングする問題が出てきます。
ただし、何度も言いますがこの問題は直ぐに手を付けるのではなく、上でおすすめした本を理解してからでないと意味がありません。
理由は、考え方が身についていないので、トレーニングにならないからです。
また、そこで問題が解らなくて挫折してしまう人もいるからです。
必ず、ある程度本の内容を理解してから進めてください。
地頭力のトレーニングに必要な書籍をまとめました
障害者枠の総合職に応募する
いよいよ障害者枠の総合職に応募の時です。
地頭力を理解して身についてきたかなと感じるようになるころには、大分時間がかかっていると思います。
でも、必要な武器は手にしました。
大卒は目安です。大手企業が採用したいのは地頭力のある人です。
それでは、障害者枠の総合職に自信をもって応募しましょう。
この時、大手企業に自分で売り込むのもありですし、ハローワークを使って応募するのも良いですが、今どこかの企業に在籍している場合は、手続きや時間の調整までやるとなると1人ではとても大変です。
また、離職中の人にしても複数の大手企業に応募するとなると、全てを自分で調整するのは大変ですし時間がかかります。
それと、応募するために大手企業の詳しい情報も必要になるので、ここでは転職エージェントを味方につけましょう。
ですが、その前に転職エージェントを理解しておく必要があります。
転職エージェントを活用する
転職エージェントについては、こちらの記事に詳しく書かれています。
転職エージェントは履歴書の書き方から、カウンセリングや対策、入社後のフォローまで担当者がついてくれます。
また、転職エージェントは大手企業の情報を持っているだけでなく、採用担当者と太いパイプがあり障害者を人財として一人一人を売り込むこともします。
ここは有利に進めるためにも、転職エージェントは使ったほうが得です。
最初のカウンセリングでしっかり話をしましょう
自分の希望をはっきり言う
学歴は大卒ではないけど、必要なのは地頭力だと思っていること。
探しているのは総合職ということ。
そして地頭力のトレーニングをしてきた事をしっかり伝えます。
ここは、履歴書や職務経歴書だけではわからないところなので、担当カウンセラーにしっかり伝えてください。
カウンセラーは大手企業の採用担当者に口頭で説明をして直に伝えてくれるので、ここは大事なところです。
そして、もしカウンセリングで希望する職種にあなたの何かが足りないと感じた事は、カウンセラーがしっかり伝えてくれます。
そして、その対策方法も一緒に考えてくれます。
そして今回一番頼りになることは、応募する企業とのパイプです。
中卒や高卒の履歴書では、そこでフィルターではじかれてしまうこともありますが、転職エージェントは口頭で一生懸命にあなたを推薦してくれます。
企業側もむげに断りはしません。面接まで行けばあなたの良さをアピール出来ます。
この理由から、この応募にはとても便利で心強い見方なのです。
多分その頃のカウンセラーは、世界の中で自分の次にあなたを理解している人になっているでしょう。
これで準備は整いました。あとは面接に行くだけです。
事前に面接する企業までの経路の確認をして時間に遅れないように望んでください。
自分のやる気と根性、そして転職エージェントという伴走者がいれば、必ず良い企業に巡り合い、希望するポジションに転職できます。
ここまで来れば、中卒・高卒でも地頭力を鍛えることで大手企業と高い年収があなたを待ってます。

頑張って!
追記記事中に書かれていませんが、おすすめは外資です。日本企業は学歴優先ですが、外資は実力主義です。外資の日本法人を狙いましょう。
ちなみに、ランスタッドはランスタッド自体が外資で成果主義です。提案してくる企業も成果主義の考え方のところが多いです。
ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
エージェントによって、得意な企業が違う場合があるので、複数のエージェントから情報を収集する事をおすすめします。
また、カウンセラーも人によってアドバイスが変わるので、複数のエージェントのカウンセリングを受ける事をおすすめします。
伴走をする障害者のエージェントで信頼が出来る所をまとめました
(事前に無料登録をしておくとスムーズに進められます。)
公式はこちらからになります。
▶ランスタッド
【公式】https://www.randstad.co.jp/
▶ラルゴ高田馬場
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でも、これで終わりではありません。
さらに入社後から努力することがあります。
さらに自分を磨いて上のポジションと高額給与を掴んでください。
問題の答え
問1:2人
理由:絵の中の子供とその絵を見ている自分。
問2:無料
理由:窓ふきのゴンドラの外側も窓側にも自分の会社の名前を大きく書いて宣伝にする。港区全部だと数年かかるので、その間の広告代を考えると安いから。そして、相手の会社にタダで喜ばれWinWinな関係になれる。良くいけば、無料窓ふきはループできるので都内の広告代が無料で済む。
私が出したこの答えは、残念ですが間違っています。本当の正解は地頭力が高くなったあなたが出してください。
✔ 中卒・高卒の障害者が総合職で採用される方法
ここまで読んでいただきありがとうございます。
大卒と同じ総合職でなくても、やりがいのある職種は他にもたくさんあります。
現状のままで、大手に採用されることも可能です。
まずは、相談をしてみてから考えると良いと思います。
ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
『対応エリア:全国』外資系のグローバル企業です。精神保健福祉士が常駐しているカウンセリングが好評で、正社員・キャリアアップへの提案力があります。配慮のある環境でキャリアデザインをするのに最適です。
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