障害者の雇用を促進する外資企業は多くあります。
ヒューレット・パッカードも、その一つの企業ですが少し他とは違う取り組みなので、障害者枠で就職を考えている人に、その内容を紹介していこうと思います。
そのなかでも、1番注目することは「実務経験がないから採用されない」ということがありません。
障害者として就職活動をしたことがある人であれば経験したことがある人もいると思いますが、少しでも就職に有利になればと思い資格を取っても、実務経験がないと評価もしてくれません。でも、ヒューレット・パーカードは実務経験がない人でも、ここからキャリアを積んでいけるところが、すごいところです。
現在のヒューレット・パーカードはHPE(ヒューレット・パーカードエンタープライズ)とHPI(日本ヒューレット・パーカード)と分社化していますが、採用情報を観るとシードセンターは共通のようです。
それでは、解説していきます。
この記事は、ヒューレット・パーカードに入社経験のある方へのインタビューを元に編集しています。
4種類の障害者採用
色々なケースに合わせて4種類の雇用が用意されています。
- 新卒採用(大卒以上)
- シードセンター採用(新卒、中途)
- SSC(シードサービスセンター)採用(中途)
- ISC(インターナルサービスセンター)採用(中途)
上記4つが用意されていますが、名前だけではわかりにくいと思うので、自分が応募する場合何処が良いのかわかりやすく解説していきます。
障害者新卒採用
新卒採用では、障害に関係なく正社員としてキャリアパスを考えていけるように、職種別採用を実施しています。
自分の得意分野を生かし、成長をしていける環境です。
新卒採用に向いている人はこんな人です。
- 4大を卒業予定
- 障害があっても、それが不利とならない働き方を望む人
- 自分のキャリアは自分で開く
雇用条件 | 通常新卒採用と同じ |
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編集者の受けた感じ
採用した社員がたまたま障害があったけれども、それが関係なく仕事ができる配慮があり、障害とは関係なく評価をすることができる環境があるということ。
シードセンター採用
シードセンターってこんなところ
シードセンターは、2年に渡って、パソコンスキルとビジネスマナーを学びながら実際の仕事を体験して覚えていくことができます。
実際に社内の仕事を体験しながらなので、リアルで必要なエクセルやワード、パワーポイントを習得できる環境があります。
また、ビジネスマナーも学ぶ環境があるので、シードセンターが終了した2年後に実際に社内に配属される場合も、他者に転職する場合も、大いに役立つ環境が整えられています。
-シードセンターが向いている人
- 高卒以上
- 障害者になってはじめての就業
- 就業経験がない(高卒、大卒直後)
雇用条件
応募資格 | 高卒以上、新卒歓迎 |
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雇用形態 | 契約社員 |
契約期間 | 2年間 |
給与 | 160,000円―260,000円 |
就業時間 | 9:00―17:30(時短勤務可能) |
業務内容 | パソコンスキル、ビジネススキルを学びながら社内業務を行う |
編集者の受けた感じ
就業経験がない人にはうってつけの環境です。しかも学ぶだけでなく、給料を貰いながらできると言うのが、とても障害者には良い環境なのだと思います。
社会人経験の少ない人や、障害者として働くことに不安がある人には就職準備のできる良い環境が整えられています。
SSC(シードサービスセンター)採用
SSCは、このポジションとしては特別に募集枠は無いようです。
このポジションに応募するよりは、シードセンターの2年間を終了した後に、進むポジションの1つのようです。(ただし、シードサービスセンターで不足している人材がある場合は採用があるようです。)
業務内容は、シードセンターで受けた社内業務や、シード社員がやっている仕事の管理や調整です。
SSCが向いている人
- 面倒見の良い人
- 社内業務に慣れている人
- シードセンター以外からは、就業経験やリーダー経験がある人
雇用条件
応募資格 | 高卒以上、新卒歓迎 |
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雇用形態 | 契約社員 |
契約期間 | 1年間 |
給与 | 250,000円―400,000円 |
就業時間 | 9:00―17:30(時短勤務可能) |
募集職種 | 事務系専門職、技術系専門職、一般事務職 |
編集者の受けた感じ
シードセンターの社員は、2年間の契約社員です。
このSSCがあることで、次のステップとして目標になるので、継続して就業が可能になります。
また、シードセンターで2年間で学んだことを、そのまま活かすことができることも良い仕組みです。
ISC(インターナルサービスセンター)採用
ISCは簡単に言うと、どの企業でも行なっている障害者採用です。
しかし他社と違うところは、一般事務職だけでなく、専門職の募集もあり活躍している実績があるとことです。
キャリアアップも考えられたアセスメントもあるので、やりがいがあります。
ISCはが向いている人
- 障害者枠での雇用経験がある
- 自分のキャリアを活かしたい
- キャリアアップを考えている
- 給料を上げたい
- 永く安定した就業をしたい
雇用条件
応募資格 | 高卒以上、新実務経験者 |
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雇用形態 | 契約社員 |
契約期間 | 1年間 |
給与 | 職種と経験から考慮 |
就業時間 | 9:00―17:30(時短勤務可能) |
募集職種 | 一般事務職、専門技術職 |
編集者の受けた感じ
最近は、障害者の求人でも専門職が増えましたが、少し前までは障害者採用というと事務職やアシスタントくらいで、キャリアアップを考えられるような職種はありませんでしたが、ヒューレット・パーカードでは、以前より専門職での就業が可能であり障害者の採用に慣れていると感じます。他で定着できなかった人も、ここであればのびのびと仕事ができるような感じを受けます。
まとめ
ヒューレットパーカードは、さまざまな障害者の働きやすい環境を用意しています。
- 障害のある新卒が働きやすい環境
- 未経験者が働き出すのに必要な環境
- 働き方を覚えた後のキャリアアップができる環境
- 中途からでもキャリアを構築できる環境
この中でも、私が注目するのは、やはり実務経験がない人が働き出す為の環境が、しっかり用意されていることです。
採用選考では資格を持っていても実務経験が無いとダメということが良くあります。
何のための資格なの?と何度も思ったことがあります。
誰でも、一番最初は実務経験はありません。それを言われたら、仕事を始めるきっかけはどこにもありません。
ですが、ヒューレット・パッカードでは実務経験が無くても経験をつけるきっかけがあります。
働き始める環境が、ここにはあります。
このシードセンターとシードサービスセンターの取り組みは、障害者が安心して働き出せるとても良い仕組みです。障害者で社会人経験のない人や、障害者になって初めて働き出す人のことを良く考えられています。
ヒューレット・パッカードの採用は、自社サイトとエージェントから募集をしていますが、詳しく知りたい人や質問がある人は対人で対応できるエージェントを利用すると解りやすくて早いですよ。
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