
障害者が、職場や会社でいじめにあうことは少なくありません。
とか、軽いいじめ?
って感じた場合は、ほぼ悪意のあるいじめです。
そもそも、悪意のないいじめなんてないですからね。
最初は、仕方ないとか、これくらいなら我慢しておこうと思う人が多いのが現実ですが、これを放置しておくと大変なことになります。
脅かすわけではありませんが、一生に関わることや命にさえ関わることに繋がることもあるので、これを絶対に放置しては行けません。
でも、小さな分かりにくいいじめをネチネチとしてくる人が多いのです。
いじめをする人の気持ちは、人それぞれで複雑です。
でも、それをここで理解する必要はありません。
なぜならば、いじめをする人はどのような環境や立場でもいじめをします。
そうです。性格であり特性なんです。
これこそ、障害なのかもしれません。
なので、ここではまず自分の保護を一番に考えましょう。
危険!でも、そんないじめを受けている人の中には、最初はいじめを受けている本人が解っていない場合があります。
解らないのなら、別に良いじゃんと思うかもしれませんが、それが怖いのです。
いじめをしている方は、いじめに気がつかなければ気に入らなくて、さらに「ドンドン」エスカレートしていきます。
なので、その前に対策しておかないと、気がついた時はすでに遅しとなることがあります。
でも、本人が気がつかないのではわからないですよね。
いくら危険があるとはいえ、対策できないのであれば仕方ありません。

でも、大丈夫です。
もしかしていじめ?と感じている人も、まだ感じていない人も助けます。
人事一筋30年、社員教育担当の私が、社員からの相談や毎年数回実施する社員向けいじめについてのセミナーを開催した経験から、あなたにアドバイスをします。
ここでわかること
- いじめチェックで自分のいじめについて知る
- いじめがエスカレートするとどうなるか
- いじめには、こう対処する
この記事にたどり着いた人は、ぜひ一読して参考にしてください。
自分がいじめにあっているかチェックしよう
まず自分のいじめについてチエックしてみましょう。
いじめチェック
- ミーティングや仕事で必要な書類や情報をわたされない
- 社内で孤立される
- 障害を理由に簡単な仕事や雑用ばかりやらされる
- 言葉の暴力を受ける
- 私生活への介入
- 社内の呑み会やランチに誘われない
解説
- ミーティングや仕事で必要な書類や情報をわたされない
- 社内で孤立される
- 障害を理由に簡単な仕事や雑用ばかりやらされる
- 言葉の暴力を受ける
問題にならないように、2人だけで会議室などに呼ばれて言われることが多いです。
- 私生活への介入
- 社内の呑み会やランチに誘われない
ここのチェックに書かれていることに1つでも似ているような事が当てはまるのであれば、それはいじめを受けています。
恐ろしい結末が待ついじめのエスカレート
最初は、我慢できた職場のいじめも、放置しておくといじめをしている側は面白くなくて、更にエスカレートします。
いじめを受けている側は、今だけ我慢すればとか、私が悪いからなどと思い我慢すればするほどいじめはエスカレートしていきます。
いじめをする人は、基本陰湿で執拗です。そして、障害者は我慢強すぎます。
ケース1:自宅近所での嫌がらせ
会社でのいじめを我慢すると、いじめを仕掛けている相手は、スルーされていると思い更にエスカレートしましす。
その結果、いじめは会社を離れ私生活にも入ってくるようになります。
方法は、いじめのターゲットの自宅近くに誹謗中傷したチラシを投函することでした。
この方法は怖いです。
口伝いで、しかも尾ひれの噂がついて、瞬く間に広がります。
人の悪い噂や、良くないことは面白がられるので、あっという間です。
あなたの知らないところで、ありもしない噂がどんどん広がります。
歩いているあなたを見ると、ジロジロ見ながらヒソヒソと噂をする近所の人たちがいるのです。
我慢できますか?
毎日です。来る日も来る日も。
職場でいじめを受けて、自宅付近でも嫌がらせを受けて、心身共に披露してしまいます。
ケース2:私生活まで干渉
まず最初に、仕事がうまく進まなかったり何かミスがあった時に、難癖をつけてきます。そこから気が済まないのか、長時間に渡って叱責をする人に多いよいうですが、その内容が私生活にまで及ぶことがあります。
結婚して間もない社員に上司が「結婚して浮かれているんじゃない」とか、「夜の生活が忙しくて仕事に身が入らないのか」など、モラハラやセクハラになる暴言でイジメてきます。
そのほかには、家族構成をネタに「片親で育てられたんじゃないのか」とか、結婚している場合は、離婚が近いのじゃないのかとか、男性なら奥さん、女性であれば旦那さんを対象に、こんな何もできない社員では可哀想だとか、こんな親では子供の将来もしれているな、など考えられる家庭のことを、勝手に決めつけて罵ってきます。
自分のことならまだしも、関係のない家族のことを罵られるのは、きついです。
思わず切れそうになりますが、そんなことしたら相手の思うツボです。
ケース3:SNSを使った有る事無い事の拡散
これは、更に陰湿です。
このイジメはSNSで有る事無い事を拡散していくのですが、これは社内や家の周りだけでなく、どんどん拡散されます。
有る事無い事が、自分の知らないところで拡散されていきます。彼女や彼氏や家族が見るかもしれません。障害者であることを職場でも上司や同僚にしか言ってないことを、本人の意図なく公開されることもあります。
また、悪意のある内容を子供の友達の親が見るかもしれません。取引先の関係者が見るかもしれません。
SNSは、どこで繋がっているかわからないので、不特定多数の人にどんどん拡散されます。
怖い!また、SNSは言葉だけでなく写真まで広げられるます。そして一度ネットに上がったものは、そう簡単に消えていくものでもありません。
そして、このSNSを使ったいじめの一番怖いところは、だれでも簡単に出来るところが一番怖いところです。
自分のことは自分で守る方法
このように、最初はいじめ?と思ったくらいに始まったことでも、対処しないで放置しておくと、どんどんエスカレートしていって、とても怖い思いをするケースがあります。
そこで、そうなる前にいじめかな?と思った時にやるべき行動をまとめました。
会社のシステムを利用
人事に相談窓口を設けている会社もありますが、同じ社員に相談をするのはしにくかったり、嫌な場合が多いかと思います。
そういう時に利用できるように社外に相談窓口を設けている会社があります。
どの社外の窓口でも言えることですが、相談内容や個人が特定できることを会社に報告することはありません。
相談者の問題を解決するのに必要なアドバイスを的確にしてくれます。
法的解決が必要なな場合は、その方法まで教えてくれるので、相談だけして終わりのような無責任なことはありません。

それを、人事に聞くのも。。。微妙です。結局使いにくいですよね。
法律を使った方法
これは、弁護士を使って会社と対決になってしまうことがあることと、解決に時間がかかる場合があります。
ですが、小さないじめではなく、上で上げたようなケースになりつつある場合や、すでに怖い思いや危険を感じるのであれば、迷わずに相談をして問題自体を回収してもらうべきです。
自分が表に出て対応することはないので、この方が心身ともに良いでしょう。
しかし、人事からは事前に相談をして欲しかったなど話があるかもしれませんが、結局もみ消してうやむやになることが多いので、ここまできた場合は、弁護士を入れるべきと思います。
会社では、当人同士はもちろんですが、人事や関係者からの接触は無くなりますが、会社に居づらい雰囲気は、どうしても出てくると思います。
ここだいじ弁護士が入らずに退職となると、人事では会社都合の退職には絶対にしません。
そうすると、転職期間中の失業手当がすぐ出なかったりと自分にマイナスになることが出てきてしまいます。
なので、ここまできた場合は、ただ退職するだけでなく、弁護士を通してきっちり話をつけましょう。
2人で、会議室や面談室に入る場合は、自分の保険のために相手の声を録音できるように、専門のボイスレコーダーをポケットに入れておくといいですよ。
いまは、スマホのアプリでもできますが、ボイスレコーダーをお勧めします。
理由は、音がクリアなのと、スマホよりコンパクトです。
ボイスレコーダーについてボイスレコーダーごと証拠として出せます。スマホだとプライベートなことがたくさんあり、人に見せたくないですよね。
また、音声ファイルを作ってUSBにいれるなども面倒くさいです。
最近は3,000円前後で良いものがあるので、いつ、自分が被害者になるかわからないので、上司や仕事上の関係者と2人になるシーンがあることを想定して、1つポケットやバックに忍ばせておくといざという時に役に立ちます。
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さっさと退職

これは、人事の立場から言うと避けたいところですが、被害者の視点から考えると、これが一番良いと思います。
ただ残念なことに、この場合いじめをした加害者は会社に残ります。
人事に退職理由をいじめだと話しても、加害者には人事から話はあるかもしれませんが、何も責任を問うことはないでしょう。
関わらない方が良いよですが、最初に書いたように、いじめをする人は陰湿で執拗です。
人事に話して、その場は解決したように見えても、またあらゆる手を使って嫌がらせやいじめを繰り返します。
その結果、いじめがエスカレートしていくでしょう。
しかも、人事に相談したことを逆恨みしていると思うので、かなり汚いいじめをしてくる可能性があります。そんな嫌なことに関わる必要はありません。
関わらない方が、長期的に考えて絶対に幸せで入られます。
退職する時にやることをまとめておきます。
万が一を考えてボイスレコーダーで証拠を残すこと | 証拠があれば会社都合の退職にできるかもしれない |
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退職することを決めたら即退職すること | いじめをする人に退職することがわかると、更にエスカレートをする可能性がある |
退職前に心療内科に通っておくこと | 証拠作りと待機期間なしで失業保険をすぐに適用するため |
退職前に心療内科に通っておく必要性ついては、こちらの記事に書かれています。
障害者がハローワークで自己都合退職でも給付制限期間無しで雇用保険を受給する方法
労働局に訴える
訴えは、退職前でも退職後でもできます。
人事は調査をして報告をする義務があるので対応しますが、証拠がない場合はそのまま調査が終わり報告されて終わってしまいます。
これでは、訴える労力と気力が無駄になってしまいます。
なので、ボイスレコーダーなどで、証拠を作っておく必要があります。
また、この上で紹介した法律を使った方法と合わせて、労働局への訴えを弁護士に依頼する方法もあります。
まとめ

今回は、現役の人事からいじめについて解説しました。
ここでわかったように、いじめの対象がいつ自分になるかわかりません。
そこで必要なのが、証拠を記録する事と、自分の次の身の振り方です。
自分のためです。この2つだけは、いじめかなと思ったら対策しておきましょう。
早く転職できると、残っている失業保険を一度にまとめてもらえる「就職祝い金」制度もあります。
早く転職が決まれば、障害者の場合失業保険の受給日数が多いので、かなりまとまった金額を手にすることも可能です。
就職祝い金についてはこちらの記事に詳しく書かれています。
あなたも貰える障害者の就職祝い金(再就職手当)申請していますか
これは、ハローワークだけでなく、転職エージェントの利用でも貰えます。
転職エージェントは求人案件をたくさん持っていて、サービスも充実しているので転職が決まるのが早いです。
イジメかなと思ったら登録だけしておくと、いざという時の保険になります。
エージェントについては、こちらの記事で解説しています。
7つの障害者の転職エージェントを比較評価したおすすめランキング
自分を守るためのイジメ対策
- 退職する前に診療内科で診断書を用意する
- 証拠を残すようにボイスレコーダを常備する
- 転職エージェントに登録する
いじめの事について書いてきましたが、ひとりの人として本音でアドバイスするのなら、いじめはそんなに簡単なことではありません。
している人も、された人も心が病みます。
なので、いじめをする心ない人と関わら無いことが一番です。
その人がいる場所でないと生きていけない訳ではありません。
少しでも、いじめを受けて「嫌だな」と感じたら、転職を進めます。
でも、転職には時間が掛かります。早めに転職エージェントに相談してみるようにしましょう。
転職エージェントは、円満退職のサポートから次の転職サポートまで手伝ってくれます。
直接転職エージェントに会う事をためらうのであれば、全国どこでも電話やオンラインでカウンセリングが出来る転職エージェントがあります。
この3つがそうです。
全て無料です。辛かったら相談してみると楽になりますよ。
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もう無理、直ぐ退職をしたいという人は退職代行の方が良いですね。その日に対応してくれます。
弁護士がいるから、給料の残りもきっちり取れます。
悩んだら相談して見たらどうですか。楽になれますよ。
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