
統合失調症に特化した就労移行支援のリドアーズ。
ここの利用を検討している人向けに、リドアーズを見学した事のある障害者と取り組みを見学した事のある企業の採用担当者の評判を検証しました。

こんにちは、現役の障害者採用担当で、ここのアドバイザーのDです。
この記事の内容は、どのような人が利用するのがおすすめかと利用の仕方です。
方法は、利用者の評判は当サイトの無料個別相談の時に任意でお願いしているアンケートです。
また、企業の採用担当者からは、シゴトライの就労支援の評判を調査しました。
(アンケートは有効回答の中から無作為に選びました。期間は2018年2月~2020年1月までの約2年間です。)
この記事は、リドアーズを利用しようか考えている人向けの情報です。
ここを最後まで、じっくり読んで頂くとリドアーズが自分に合っているのか、リドアーズをおすすめする人の条件や利用の仕方まで必要な事は全て解ります
解説は私たちアドバイザーがします。
編集部はこちら
リドアーズはこんなところ
リドアーズは、統合失調症専門特化の就労移行支援をしています。
まず最初に、リドアーズの基本情報です。
就労支援の種類 | 就労移行支援・定着支援 |
---|---|
就労支援の対象 | 統合失調症専門特化 |
年齢 | 65歳未満 |
障害者手帳 | 無くても可※1利用条件あり |
就労支援の利用期間 | 原則2年間 |
定着支援の利用期間 | 最長3年間 |
事業所数と所在地 | 東京1 |
※1:医師か自治体が必要と判断した場合
※2:移行支援で6ヶ月+3年で実質最長で3年6ヶ月
利用料金
シゴトライの利用料金は、ほとんどの人が0~9,300円/月で利用が出来ます。
所得帯 | 負担上限額 | 備考1 | 備考2 |
---|---|---|---|
生活保護 | 負担上限額0円 | 生活保護受給世帯 | |
低所得 | 負担上限額0円 | 市町村民税非課税世帯 | 3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、 概ね300万円以下の収入の世帯が対象となります。 |
一般1 | 負担上限額9,300円 | 市町村民税課税世帯 (所得割16万円未満) |
概ね600万円以下の収入の世帯が対象となります。 |
一般2 | 負担上限額37,200円 | 上記以外の世帯 |
リドアーズの特徴
リドアーズの特長は、統合失調症に特化したからこそ出来る支援サービスです。
障害者の就労移行支援は今や全国に沢山有ります。
その中には、障害を絞って特化した就労移行支援が出てきました。
中でも、このリドアーズは統合失調症専門に特化した国内唯一の就労移行支援です。
特徴は特化したからこそ出来るサポートです。
障害には障害別に特性があります。
多くの障害を受け入れると、どうしてもサポートが浅く広くになり肝心なところまで行き届きません。しかし特化することにより障害特性と1人ひとりの個性に寄り添うことが出来ます。
これが、特化した就労支援の一番の特徴です。
・実践的な職業トレーニング
・自分自身の得意分野への理解
・企業ネットワーク
リドアーズの4つの特徴を企業採用担当が切る
リドアーズは特徴として、リドアーズだから出来る事があるとして4つのことを掲げています。
4つのリドアーズだから出来ること
- ストレスマネジメント研修
- 実践的な職業トレーニング
- 自分自身の得意分野への理解
- 企業ネットワーク
その4つの特徴を企業目線で見てみます。
担当は、企業で採用担当をしているアドバイザーKです。
ストレスマネジメント研修

名前はストレスマネジメントになっていますが、統合失調症に特化した内容になっています。
統合失調症は、障害特性上周囲の人から誤解を受けやすい障害です。
社会に出るためには、そういうことが無いようにする為にセルフコントロールが必要になります。
その為には、ストレスマネジメントを身につける必要があります。
セルフマネジメントとは、セルフモニタリングとストレスコーピングに別れます。
自分を客観的に分析します。
ストレスコーピングセルフモニタリングを元にストレスになっている事を洗い出し、何が起こっていて、何をする事が解決につながるのかを考え実行します。
種類もやり方も何パターンか有ります。
人によっても変わって来ますが、自分のストレスを感じるところと、自分に合っている解決策を習得します。
企業の採用担当は一番ここを気にしています。
その対策がカリキュラムとしてあるのは凄く良いポイントです。
デメリット個々の障害にもよりますが、かなり柔軟性のある方法で無いと対応が難しいのがこの障害特性です。
リドアーズで出来ても実践で柔軟に対応出来るかは判断でできないので必ず採用前には実習が必要だと感じます。
実践的な職業トレーニング

ビジネスマナー、PCスキル、コミュニケーションスキル等を就業経験が無い人にも学ぶ機会として初級レベルからトレーニングが出来ます。
メリット就業経験が無い人、少ない人もトレーニングが出来る事が良いです。
特にビジネスマナー、コミュニケーションスキルは社会人になると学ぶところは少ないので、このトレーニングが出来るのは凄く良いです。
デメリット面白いのでPCスキルは取り組みやすい見たいですが、採用する側となるとコミュニケーションスキルが一番に考えています。
通所している人にも、それが伝わっていれば良いのですが。。。
自分自身の得意分野への理解

就業経験が無かったり、少ないと自分の向き不向きが解ってい無いことが多いです。
それが原因でストレスが貯まることになるので、それが無いようにする為にも大切なトレーニングです。
デメリット自分に本当に向いているのか、得意分野なのかはそんなに簡単には解らない場合が多いです。
自分の得意な分野を探そうという気持ちが焦りになりストレスにならないか心配です。
企業ネットワーク
リドアーズを運営しているのはゼネラルパートナーズです。

ゼネラルパートナーズは、アットジーピーとして障害者の転職支援サービスをしている企業です。
ここで蓄積された企業情報を利用して、統合失調症への理解があり採用をする気がある企業へ通所者をインターン・実習の推薦から採用まで進めていきます。
リドアーズの評判と検証結果
リドアーズは東京に1ヶ所ある全国で唯一の統合失調症専門に特化した就労移行支援です。
基本のサービスは、ストレスマネジメント研修、実践的な職業トレーニング、自分自身の得意分野への理解、企業ネットワークの4本柱です。
アドバイザーの考察最初に、レーダーチャートの就職者数が4点なのは、リドアーズでは就職者数も就職した人数も非公開なので、全国平均の22%を取りあえず当てはめました。
数式は1点が5%で22%は4.4点になりますが、少数は切り捨てにしているので今回は4点となります。
アンケートの評価をまとめました。
リドアーズは、国内初の統合失調症の就労移行支援であり、まだ一ヶ所の事業所しかありません。
場所は、御茶ノ水の駅からは徒歩で10分ほどです。
健常者であれば、どこからでも通いやすい場所かも知れませんが、障害者には電車の乗り継ぎや地下鉄の利用など面倒な感じはあります。
都内なら城北地区からは通所しやすいかと思います。
カリキュラムは、統合失調症専門に特化した内容になっています。
通所されている人、1人ひとりにあわせたカリキュラムを作れるのは感心させられます。
ただし、実践になってどこまで役に立つかは実習などを通してよく見てみないと判断が出来ないという感じはします。
定着率が就労移行支援の全国平均60%を大きく上回り93%と言うのは驚きの数字ですが、何人就職できたのかが解らないので正直評価は付けにくいところです。
そして、総合的な見解としては、統合失調症の人には他の就労移行支援より、このような特化したところの方が良いと思います。
利用者と企業の採用担当者の評判
統合失調症について。
とりあえず、リドアーズという就労支援施設で、
認知機能障害の集中力を改善しました。
最近は、幻聴と妄想に悩んでおります。
集中力は、自分一人と周りの助けで治す事が出来ました。
でも、幻聴と妄想は、自分一人では、治せないので、
ゆっくり、付き合って行きたいです。— lighttobrca (@lighttobrca) August 30, 2019

見学した限りでは、専門に特化しているだけあって、カリキュラムや就職までがよく考えられています。
また、1人ひとりに沿った内容というのも障害特性を考えた時に理にかなっています。
ただし、そのまま採用するのは企業にも本人にもリスクがあります。
でも、良く本人の気持ちを確認して実習を行ったうえで必要な配慮を確認できれば問題ありません。
就労移行支援を利用を決める時のポイント
ここでは、就労移行支援を利用を決める時に必ず守るべきポイントを伝えます。
ポイントは、「必ず見学してから決めること」です。
自分に合っているか実用性や雰囲気や通う場所、距離なども考えて決めましょう。
なので、絶対に見学しないで評判だけで決めてはいけません。
リドアーズの事業所の場所と見学の仕方
探すのが面倒な人の為に用意しておきました。
リドアーズの事業所と、比較するための就労移行支援をまとめました。
リドアーズ
東京都文京区湯島2-31-15和光湯島ビル7階

リドアーズと同じ地区の比較する就労移行支援はこちらです。

対象の障害 | 統合失調症・うつ病・発達障害・知的障害・身体障害 |
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見学の申し込み | 【公式サイト】https://mirai-training.jp/ |
対象の障害 | 統合失調症・うつ病・発達障害・知的障害・身体障害 |
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見学の申し込み | 【公式サイト】https://www.cocorport.co.jp/ |
対象の障害 | 統合失調症・うつ病・発達障害・知的障害・身体障害・難病 |
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見学の申し込み | 【公式サイト】https://works.litalico.jp/ |
対象の障害 | 統合失調症・うつ病・発達障害・知的障害・身体障害・難病 |
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見学の申し込み | 【公式サイト】https://www.welbe.co.jp/ |
就労移行支援を利用するまでの流れ
- STEP1就労移行支援を探す住んでいる所の役所の福祉課などに相談をすると教えて貰えますが、直接行くことや電話することに抵抗がある人は、ネットから「地域名」+「就労移行支援」で検索できます。
- STEP2見学に行く就労移行支援の事業所が見つかったら、通所可能な範囲の事業所を全て実際に見学に行きます。見学が混んでいる場合もあるので見つけた時点でwebか電話で相談の予約をしておきます。
- STEP3比較検討見学時に資料等が貰えるので、その内容と見学した時の体験とで比較検討をします。
- STEP41つに絞る急ぐことはありません。納得いくまで吟味します。質問や解らないことが出た時は気軽にメールか電話で問い合わせるのが良いです。
- STEP5障害福祉サービス受給者証を申請利用先が決まったら、自分の住まいの行政窓口に就労移行支援の利用をしたいと申告をします。必要な物や手続きに関しては行政窓口で丁寧に教えてくされますので、その支持に従ってください。
- STEP6利用契約障害福祉サービス受給者証が発行されたら、それをもって利用する就労移行支援の事業所と利用契約をします。
- STEP7利用開始あとは、通所スタートの日から利用開始になります。

まず最初は見学の申し込みからですね。
Q&A良くある質問
- リドアーズを利用すると必ず就職できますか
- 約束はできませんが、多くの先輩方は一般企業に就職が出来ています。
- 1-2日からの利用は出来ますか
- 週4-5日のカリキュラムが組まれているので、そのあたりの利用をおすすめします。
- 見学にお金はかかりますか
- 交通費は出せませんが、見学自体は全て無料です。
- リドアーズの利用料金はいくらですか
- 殆どの人が0円ー9,300円/月で利用が出来ます。
- 昼食はどうなりますか
- 近くの食堂を利用するか、お弁当を持参してください。
- 工賃は出ますか
- 就労移行支援なので工賃は出ません。
- 通院していても利用は可能ですか
- 大丈夫です。多くの人が定期通院をしています。
- 定着支援はいつまでありますか。
- 就労移行支援と定着支援の両方を利用して頂くことで最長3年6ケ月の利用が可能です。
- リドアーズを見学したら利用しないといけませんか
- いいえ。多くを見学して一番自分に合っている所を選んでください。
まとめ
リドアーズについて見学者と企業の採用担当者の評判は如何でしたでしょうか。
最後に、リドアーズの利用が向いている人についてです。その前に、リドアーズの情報をまとめました。
アンケートの調査結果
利用のしやすさ | 15点 |
---|---|
カリキュラムの内容 | 18点 |
事務所内の雰囲気 | 16点 |
就職者数 | 4点 |
定着率 | 19点 |
総合評価:72点
リドアーズの基本データ
就労支援の種類 | 就労移行支援・定着支援 |
---|---|
就労支援の対象 | 統合失調症専門特化 |
年齢 | 65歳未満 |
障害者手帳 | 無くても可※1利用条件あり |
就労支援の利用期間 | 原則2年間 |
定着支援の利用期間 | 最長3年間 |
事業所数と所在地 | 東京1(お茶の水) |
後ろ盾に、ゼネラルパートナーズのアットジーピーが有るので就職まで繋げることが出来ていると思います。
カリキュラムや就職までの流れ、個々に沿ったサポートは感心させられます。
もっとブラッシュアップして更に良いカリキュラムになる事を期待できる事業所です。
そしてもっと事業所の数を増やして通所できる人を増やせられることを願います。
それでは、リドアーズの利用が向いている人はこんな人です。
向いている人
- お茶の水まで通所できる人
- 20代から40代の人
- 統合失調症で週4-5日通所できる人
- 働いた事が無いけど働きたい
- 障害と向き合いながら上手に働きたい
- 障害が原因で前職を退職している
- 働き方が解らない
- 自分に向いている仕事が解らない
リドアーズの利用までの流れを、もう一度振り返ります。
リドアーズ利用までの流れ
- お住まいの近くにあるリドアーズを確認して見学の予約
- 近くの他の事業所にも見学の予約を入れる
- 見学に行く
- 他の複数の事業所と比較検討
- 利用する事業所を1つに絞る
- 行政窓口で障害福祉サービス受給者証を申請
- 就労移行支援事業所と利用契約をする
- 就労移行支援の利用開始

私たちは、就職を目指す統合失調症の人を応援します。