
はじめに就労移行支援は障害者が仕事をするために準備をするところです。
当メディアでは、現役の採用担当者が何度も採用目的で参加した事業所見学を元に、障害者が事業所を選ぶ目安になるようにレビューをしています。
事業所の選び方は、あなたの住まいや目的、障害などによって変わります。
その時選ぶ為の基準が必用ですが、当メディアでは『ミラトレ』を基準にするように進めています。
理由は、業界No.1の就職率98%のカリキュラムやプログラムと比較するためです。
また、特別に発達やうつ病など専門に特化している事業所では無く、誰でも利用が出来るという環境なので、どの事業所とも比較がしやすいのも『ミラトレ』をすすめる理由です。
まずは、基準となる『ミラトレ』を確認してから、ここのレビューをお読みください。
本当に、利用するべき事業所か正確に判断できるようになります。
-レビュー記事-
【評判と検証】ミラトレをぶった切る!利用するべき人はどんな人?
ミラトレ公式サイト
https://mirai-training.jp/
難病の治療と仕事の両立に理解がある環境で、安定して活躍を考えている人は、こちらの記事をおすすめします。
-特集-▶【難病の人の働き方】仕事と治療の両立は就労移行支援の活用で出来る
▶【難病の人が自宅で出来る仕事】在宅ワークと在宅勤務の賢い探し方
当メディアでは、難病の人の治療と仕事の両立を応援しています。
難病専門に特化した就労移行支援を紹介します。
その名は、『ベネファイ』です。
運営は、障害のある人の就職をサポートする企業のゼネラルパートナーズです。
難病の人で、就労移行支援を利用する人の多くは一般の就労移行支援を利用していますが、この『ベネファイ』は何が違うのか、ぶった切っていきます。

案内役は、わたくし当メディアのアドバイザーKです。
ベネファイとは
事業所名 | ベネファイ |
---|---|
公式サイト | http://www.bene-fi.jp/ |
事業所所在地 | 〒113-0034 東京都文京区湯島2-31-15和光湯島ビル7階 |
運営 | 株式会社ゼネラルパートナーズ http://www.generalpartners.co.jp/ 〒104-0031 東京都中央区京橋2-4-12京橋第一生命ビル3F 代表取締役社長:進藤 均 設立2003年4月9日 資本金2,500万円 |
-ベネファイ所在地-
-ベネファイの利用が向いている人-
- 難病(疾病)をクローズで就業していたが合理的配慮のある職場で働きたい
- 難病(疾病)を優先して事務職をしたいが経験が無い
- 社会経験が無い、または少なく働く事に不安がある
- 難病(疾病)を受け入れて就職活動をしたい

ベネファイアは、2017年に10月にOPENした難病専門に特化した就労移行支援です。
-利用について-
【障害者手帳】
特に必要ではありません。
自治体の行政窓口で、利用手続きをして障害福祉サービス受給者証が必要です。
【利用料金】
殆どの方が無料で利用が出来ます。
【利用期間】
原則2年間で就職が決まり次第卒業になります。
-ゼネラルパートナーズの仲間-
ベネファイだから出来る事

ここでは、難病専門のベネファイだから出来る事と公式サイトで紹介していることをピックアップします。
出来る事は4つです。
(タップでジャンプします。)

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
企業ネットワーク
2003年に創業したゼネラルパートナーズは、17年の実績があり、その間に取引のあった企業は2000社以上になります。
この実績から繋がっている企業とのパイプを活かして、難病の人と受け入れる企業を結びます、
難病(疾病)管理
難病の人自身が、仕事や生活をする上で難病について理解する必要があります。
その為に必要な症状を理解する為の研修や、ストレスマネジメントが出来るようになる研修を用意しています。
これらの研修を元に、企業へのひとり一人に合わせた合理的配慮を作成します。
グループワーク
難病専門だからこそ出来るピアサポート効果が期待できます。
難病で大変な思いをした経験を持つ仲間とグループワークを行う事により、価値観や安心感を共有でき、お互いに支え合うことが出来ます。
その影響により、自分自身の理解を深める事に繋げやすい環境があります。
-ピアサポート-
ピアサポート(英語: peer support)とは、一般に、「同じような立場の人によるサポート」といった意味で用いられる言葉引用元: wikipedia
職業トレーニング
事務職を想定したトレーニングです。
パソコンスキルからビジネスマナースキル、コミュニケーションスキルなどがトレーニングできます。
ひとり一人のレベルに合わせて行えるので、事務職が初めての人から、経験豊富でスキルアップを考えている人までトレーニングが出来ます。
ベネファイの研修プログラムの内容

ベネファイだから出来る事は解りました。
更に、詳しく行きます。
ここでは、研修プログラムの内容についてです。
ベネファイが公式で研修プログラムの例としてあげているのは、この6つです。
(タッブでジャンプします。)
それでは、詳しく見ていきましょう。
職業トレーニング
事務職を想定したパソコン操作が中心になるトレーニングです。
実践を重視したトレーニングになっていて、ビジネスマナーからコミュニケーションスキルまで応用した研修を受けることが出来ます。
ストレスマネジメント研修
仕事をすると誰もが思うように行かないことも有り、ストレスを抱えます。
そのストレスをそのままにしておくとメンタルから始まり体への影響も出てきます。
そうならないように、実践に近い環境でストレスをコントロールすることを学びます。
ビジネスマナー研修
ビジネスマナーは、社会人としての基本です。
基本のホウレンソウからアサーティブな思考や、提案の仕方などを実践に近い環境で学べるように、常に事業所内に容易さ入れています。
就活研修
応募書類の書き方と添削から、模擬面接のマナー、質問、服装、身だしなみまでチェックします。
また、自分の難病にあわせた合理的配慮の伝え方も、この研修で学びます。
症状理解研修
自分の難病を知り、長く働く為に必要な事を学びます。
これをすることで、一緒に仕事をする人への伝え方、自分に必要な合理的配慮も明確になります。
事業所発表会
就労移行支援では、定期的に企業を呼んで発表会を開きます。
これは、企業への人材のアピールです。
企業側も、採用出来る人を探しに来るのが目的です。
就職へ一番近いイベントです。
口コミと評判
利用者と元利用者の人に会うことは出来ませでしたが、私が採用した難病のNさんから話を聴くことが出来ました。

Nさんは、ベネファイ以外の就労移行支援を利用したのですよね。

はい。ベネファイを利用するのには、自宅が近くはありません。

難病専門の就労移行支援が有るのは知っていましたか?

当時、就労移行支援の利用を考えて見学を始めた頃で、色々情報を集めていたので、知っていました。

もし、ベネファイが近ければ利用をしていましたか?

それは、解りません。
見学してから決めたと思います。

評判や口コミは聴いていましたか?

ネットやSNSでは探せませんでした。

そうですね。私も今回この記事を作成するのに色々調べましたが口コミや評判はありませんでしたね。
日本で唯一なのに、どうしてだと思いますか?

事業所が一ヶ所で利用出来る人が少ないと言うことがあるのでは無いかと思います。

それも有りそうですね。
もし、就労移行支援を利用する事で相談があったらベネファイを薦めますか?

見学は、薦めると思います。
利用するかしないかは、本人が見学してから決めればよいですが、知らないのは選択肢にも入っていないので、紹介はします。

仮にですが、Nさんがもう一度就労移行支援を利用できるとしたら、ベネファイは利用する対象になりますか?

私は、なりません。

え?どうしてですか?
自宅から遠いから?

それもありますが、仮に近いとしても私は利用しないと思います。

理由を教えて下さい。

ベネファイは、難病の当事者にとって、とてもよい就労移行支援だと思います。
ですが、就職した後の事を考えると、私が利用した一般の就労移行支援の方が良いと思っています。
色々な障害のある人や、難病の人達とのコミュニケーションで、特定の人に限った環境では無く、より実践に近い環境で学べるからです。
就職して就労移行支援を卒業すれば、健常者や他の障害のある人達と仕事をするようになります。
早くから、その環境に慣れるためにも一般の就労移行支援が良いと私は思うからです。

解りました。そう考えているんですね。

ただし、難病だから専門の就労移行支援を利用すれば就職出来ると思っている人では無く、実際の環境とは違うことを理解して難病と向き合って就職をしたいと思う人には、ぴったりの就労移行支援だと思います。

ありがとうございます。
色々な意見はあるので、1つの参考とさせて頂きます。

見学したと言う人や、利用したよ。っていう人が居れば、是非評判やコメントを頂きたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
編集部
メリット・デメリット
ベネファイを利用するメリットとデメリットを洗い出しました。
-メリット-
- パソコンスキルをひとり一人のスキルに合わせて学べる
- 自分に必要なコミュニケーションスキルが解り、学べる
- 有料で行われているビジネスマナーを無料で学べる
- 自分の難病について理解する機会が出来る
- 就活に必要なサポートがある
- 企業から指名される発表会がある
-デメリット-
- 都内に1ヶ所しか無い
- 事業所を利用出来る人数制限がある
- 他の障害のある人などとの交流は無い
- 利用は、原則2年間
- 毎日同じ人としか顔を合わすことが無い
利用するまでの流れ
ベネファイを利用するまでの流れです。
-利用手続きの流れ-
- STEP1見学予約公式サイトから見学予約をします。
- STEP2見学見学日が決まったら、メモ帳や質問内容を用意して見学をします。
- STEP3比較・決定1ヶ所だけでは良さは解りません。必ず、利用出来る範囲内にある就労移行支援は大変でも全て見学します。自分に一番あっている所を探すためです。後で後悔しないようにベネファイで良かったと言えるように各事業所の特徴をよく見学しておきましょう。
- STEP4障害福祉サービス受給者証お近くの行政窓口にいって、就労移行支援を利用したいことを伝えて、障害福祉サービス受給者証の申請をします。必要な書類が複数有りますので、漏れが無いように行政窓口で確認してください。
- STEP5利用契約を結ぶ障害福祉サービス受給者証が発行されたら、ベネファイと利用契約を結びます。
- STEP6通所利用契約を結んだ後、通所が始まります。就労移行支援事業所のプログラムに沿って就職を目指します。
利用料金

就労移行支援の利用料金について簡単に解説しておきます。
見学では何も必要はありません。
障害者手帳 | 無くても利用出来ます |
---|---|
利用料金 | 0円~9,300円 |
利用手続き | お住まいの自治体に相談 |
※利用料金は、殆どの人がこの表に記載された金額で理容が出来ますが、詳しくは自治体で確認して下さい。
Q&A
就労移行支援の利用を考えている人から、良くある質問です。
- 就労移行支援を利用すると、必ず就職する事が出来ますか?
- 必ずとは言えませんが、通所しないよりした方が就職出来る機会はグンッと増えます。
- 利用料金は、本当に0-9,300円で利用が出来るのですか?
- 殆どの人が、0円で利用が出来ます。
- 見学は無料ですか?
- はい、交通費は掛かりますが、その他は無料です。
- 見学をすると必ず利用する必要がありますか?
- 大丈夫です。強要されることはありません。
- 見学をするとしつこく連絡が来ませんか?
- 連絡が来る事はありません。
- 見学をするポイントを教えて下さい
- 必ず、見るだけでなく質問をしましょう。
- 質問内容を教えて下さい。
- 解りました、この後で質問を解説します。
- 他の通所している人とのコミュニケーションが難しくないですか?
- 支援員のサポートもあるので少しずつ慣れていけば良いです。
- 通所は、最初1日からでも可能ですか?
- 可能なのと出来ない事業所があります。中には週4日以上となっているところもあります。
*ベネファイは基本週5日10:00-16:00ですが、時間と日数は相談出来ます。
ベネファイへの5つの質問

ベネファイを見学する時の5つの質問例です。
この通りで無くても良いので、自分なりに質問をアレンジしてみて下さい。
- 昨年度の利用者数
- 就職率
- 1年後の定着率
- 定着しない理由
- ベネフィの強みとこだわり
この5つの質問が聞ければ良いと思います。
では、1つずつ解説していきます。
昨年度の利用者数
年間の利用者数を聴いておくと、この後の質問である就職率詳細がわかります。
公式では書かれていないので、実際の人数は答えてくれないかもしれませんが、全体の利用数と就職率が解れば、ベネファイを利用して就職出来た人のリアルな数字に近づけます。
就職率が高い=サポートが上手(高品質)
と言う表れだと思って下さい。
就職率
就職率が、他の就労移行支援の公式サイトでは公表されていることが多いですが、ベネファイはありません。
ただ単に公表していないだけなのか解りませんが、就職率は利用者にとって大事な数字で、利用するかはんだんする材料にもなるので、確認をしましょう。
1年後の定着率
1年後の定着率は、就労移行支援だけが悪いのでは無く企業側にも責任があるのですが、就労移行支援とは別に事業所では定着支援が有ります。
このサポートが、しっかり機能しているのか判断します。
企業も、わざと定借出来ないようにしている訳ではありません。
やり方が、解らない場合もあります。
定着支援が上手な事業所は、難病のある人が就職した企業に、必要な合理的配慮と具体的な指導が出来ます。
就職後に、こんなはずでは無かったとならないためにも、良く確認しておくべきポイントです。
定着しない理由
定着率を聴いたら、定着しない理由も聞いておきましょう。
定着しない理由は、企業や就労移行支援だけの問題では無く、難病のある人本人の場合もあります。
理由を聞いて、自分が利用する時の教訓としましょう。
ベネフィの強みとこだわり
この5つめの最後の質問が一番聴いておきたい質問です。
就労移行支援の事業所は、全国に3500以上もあります。
それぞれ個性を出して利用者にとって魅力がある就労移行支援になるように力を入れています。
ベネファイも、難病専門という個性がありますが、それ以上に強みとこだわりがあると思うので、ここは利用を決める前に絶対に質問として聴きましょう。
まとめ

ベネファイについて、解説してきました。
ぶった切れていたでしょうか。
今回は、評判も口コミも少なくてぶった切れていない様に思います。
引き続き、利用者の声を反映できるように調査をします。
また、当メディアでもベネファイに突撃してインタビューをしてみようと検討中です。

では、最後に今回インタビューしたNさんに、就労移行支援を利用する時のポイントをまとめて貰います。
Nさん、お願いします。

はい、ベネファイが利用出来る人ばかりでは無いので、その他の就労移行支援を利用するポイントを解説します。
ポイントは簡単です。
利用を決める前に見学は必ずする。
これだけです。

簡単ですね。

簡単なことですが、一番大事なことなんです。
見学するべき事業所は、カリキュラムとプログラムの確認をするのが前提ですが、専門に特化していない自宅から近い通所しやすい就労移行支援を見学して下さい。
比較する為の基本とする事業所は、全国どこにでもあって全ての事業所で同じレベルの支援が受けられる『リタリコワークス』を見学して比べるのが良いでしょう。

では、リタリコワークスは見学だけですか?利用は不向きですか?

いえ、それは住んでいる場所や利用者の考えもあるので一概には言えません。ですが、私が利用するのなら『ミラトレ』です。

理由はありますか?

はい、ミラトレはパーソルグループです。

それが何か?

パーソルグループは国内トップクラスの人材総合サービスをする企業です。
グループ全体の求人や採用に関する情報が多いので、他社より就職出来る可能性が高いのです。
しかも、障害のある人の転職支援をしているdodaチャレンジも同じグループです。
このような、好条件の就労移行支援事業所は他にはありません。
その他にも、障害に特化していない多くの人が利用出来て、カリキュラムが充実していて立地条件も良いのも理由です。

なるほど、そういう理由ですか。

今回は勉強になりました。
ありがとうございました。
これで、元利用者と企業の採用担当者の就労移行支援のインタビューは終わりです。
この記事を最後まで読んでくれてありがとうございました。
就労移行支援の利用は、あなたはしっかり見学をしてから決めるようにして下さい。
この記事が、あなたの就労移行支援の見学と利用に活用頂ければ幸いです。
当メディアは、難病の人の就職を応援します。
今回、当メディアで『ベネファイ』以外で取り上げた就労移行支援です。
公式サイトにリンクしていますので、直接ご覧頂けます。
- 『パーソルチャレンジ・ミラトレ』
就職率98% 定着率80%
対象地域:東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫
公式サイトhttps://mirai-training.jp/ - 『LITALICOワークス』
最大手クラス 事業所数81ヶ所
対象地域:全国
公式サイトhttps://works.litalico.jp/
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