アルコール依存症の就労移行支援

アルコール依存症の人が就労移行支援を利用する前に、見学するべき事業所を元利用者と企業の採用担当から話を聴きました。

元利用者はN氏です。
企業からは、N氏を採用した当メディアのアドバイザーKです。

今から、就労移行支援の利用を考えているアルコール依存症の人は、この記事を参考に見学をすると自分が利用するべき事業所が解ります。

直ぐ知りたい方は、こちらよりジャンプできます。

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編集部

アルコール依存症の人が就労移行支援を利用する理由

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元利用者のNさんと、採用したアドバイザーKから話を伺います。
最初は、Nさんお願いします。


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Nさんが就労移行支援を利用した理由を教えて頂けますか。


元利用者N氏

私は、アルコール依存症の治療で入院し、退院後に 自助グループへの参加をしました。

そこで、出会った人達からアルコール依存症の人の再就職の大変さと再就職には就労移行支援を利用するのが良いと聞き決めました。


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アルコール依存症の人の再就職は大変なんですね。


元利用者N氏

はい、私が聴いた限りでは偏見や色眼鏡で見るようで、「だらしない人」「信用が出来ない」など、良いイメージが無いらしく、再就職は難しいようです。


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酷い、偏見ですね。


元利用者N氏

私もそう思いますが仕方がありません。


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でも、今は就職出来ています。
それは、就労移行支援のおかげと言うことでしょうか。


元利用者N氏

はい、それしか有りません。

ハローワークや求人誌の情報を使って就活もしていましたが、前職のキャリアに関係なくアルコール依存症という事が解ると、応募書類を送っても全て落とされていました。


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それがどうして就労移行支援からは、就職出来たのですか?


元利用者N氏

就労移行支援には企業を呼んで定期的に見学会が有ります。
そこに参加する企業は、就労移行支援は障害のある人が仕事をするために、利用していることをよく理解しています。

そして、障害についても偏見は無く、どのように配慮したら働きやすいかも考えてくれるので、何らかの障害のある人にとって就職までハードルが下がるからです。


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なるほど、そういうことですか。
では、Nさんは利用した就労移行支援をどのように決めたのでしょうか。


元利用者N氏

はい、自宅から通いやすい場所に事業所がある事です。


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それだけですか?


元利用者N氏

はい、最初はそうでした。


アドバイザーMアドバイザーM

最初はと言うと?


元利用者N氏

就労移行支援を利用したいと思った当時は、利用すれば就職が出来ると思っていたからです。


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就労移行支援であれば、どこでも良かったって事ですか?


元利用者N氏

当時は、利用する事に意味があると思っていたので、その通りですね。


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でも、違った?


元利用者N氏

はい、違いました。


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どのように?


元利用者N氏

通所するだけでは就職できません。
カリキュラムやプログラムが大切です。


アドバイザーMアドバイザーM

どこも同じではないのですか?


元利用者N氏

私も最初は、そう思っていましたが、利用し始めてから調べて後で知ったのですが、就労移行支援と言っても事業所ごとに取り組みの違いがあるのです。

なので、自分に合っていない事業所もあると言うことです。

アドバイザーMアドバイザーM

Nさんは、見学したんですよね。


元利用者N氏

はい、一応しましたが利用したところだけです。


アドバイザーMアドバイザーM

そこで、決めてしまったんですね。


元利用者N氏

はい、どこでも良いと思っていたので。。。

私は運が良かったです。
最初見学したところが、私に合っていたので幸運でした。


アドバイザーMアドバイザーM

本当にそうですね。
Nさんが就労移行支援を利用した理由と経緯はわかりました。

では、その体験をこれから就労移行支援を利用しようと思っている人に話を聴かせて下さい。


元利用者N氏

はい、利用した後だから解る事を知っている限りを順番に話していきます。


アドバイザーMアドバイザーM

次は、Kに聞きます。Nさんを採用したポイントを教えて下さい。


アドバイザーKアドバイザーK

はい、色々ありますが一番大事なポイントがクリアになりました。


アドバイザーMアドバイザーM

それは、何ですか?


アドバイザーKアドバイザーK

はい、働く姿が見えたからです。


アドバイザーMアドバイザーM

どう言うことですか?


アドバイザーKアドバイザーK

採用面接で、自分の障害について説明がキッチリ出来て必要な配慮が本人から明確に聞くことが出来たので、企業として対応できる範囲が明確になり、採用できると判断が出来たからです。


アドバイザーMアドバイザーM

なるほど、採用ポイントはそこなのですね。


アドバイザーKアドバイザーK

はい、私達企業側からすると配慮することが明確であれば対応できますが、それが解らないとやりようが無くて困ってしまいます。

そうなると、採用は難しいと判断するしかありません。


アドバイザーMアドバイザーM

Nさんは、就労移行支援のトレーニングで自分の障害特性をしっかり説明が出来て伝えられるようになっていたと言う事ですね。


アドバイザーKアドバイザーK

はい、就労移行支援を利用した人は、そこがしっかり出来ている人が多いです。


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それであれば採用しやすいですよね。

アルコール依存症の人が就労移行支援の利用でプラスになること

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アルコール依存症の人が就労移行支援を利用してプラスになったことを伺った話からまとめました。

  • アルコールを断つ対策を共有する
  • 健康管理をみにつける
  • コミュニケーションスキル
  • ビジネスマナースキル
  • パソコンスキル
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それでは、1つずつ見ていきましょう。

アルコールを断つ対策を共有する

周りの人にアルコール依存症の治療に協力して貰うためには、まず対策を自分でしっかり理解する必要があります。

アルコール依存症の場合は再発させない事が対策になります。
一度でも、飲酒すると元に戻ってしまうので、断酒を続けることが絶対です。

そのため、自分でアルコールを断ち続けるためのコツを覚え、一緒に生活する人や仕事をする人と共有して協力をしてもらいます。

  • 周りの人に断酒することを明言すること
  • 空腹の時間を多く作らないこと
  • ストレスや怒りが生じる場面をなるべく避けること
  • 疲労し過ぎることを行わないこと
  • 退院後の仕事復帰はよく検討すること
  • 自助グループに参加すること
  • アルコール依存症治療薬を服用すること
  • 飲酒への誘惑があれば断ること
  • 趣味や生きがいを見つけること
  • 断酒日記をつけること

引用:アルコール依存症治療ナビ.jp

この他に、ひとり一人アルコール依存症になった理由が違ってきます。
そのことを明確にして、同じ状態にならないようにするための工夫を就労移行支援に通所して学びます。

共有する方法は、就労移行支援で作る事を学ぶ、自分のトリセツ等になります。
これを作っておけば、関係者に渡すだけで合理的配慮について伝える事が出来ます。

健康管理を覚える

アルコール依存症の人は、健康管理が大切です。

食事、睡眠がしっかり取れる規則正しい生活を心がけることで、不安やストレスを無くし健康な体と心を維持します。

不安やストレスは、アルコール摂取に繋がる重要な要因です。
健康管理をしっかりしてアルコールを断ちます。

これを、就労移行支援では支援員がサポートして1人でも健康管理が出来るようにトレーニングをします。

コミュニケーションスキル

アルコール依存症の人は、アルコールが原因でコミュニケーションが取れなくなってしまっている人がいます。

そうなると、以前は取れていても直ぐには元には戻れません。

就労移行支援では、ひとり一人のレベルに合わせて、元のコミュニケーションスキルに戻せるように、通所を通してトレーニングをすることが出来ます。

ビジネスマナースキル

障害に関係なく、ビジネスマナーは社会人として仕事を進める為に必要なスキルです。

普段から出来ていると思っている人も抜けていたり出来なかったりすることもあリます。

就労移行支援では就職後に困らないように、ビジネスマナーが出来ているところと、出来ていないところを明確にして、事業所への通所を通して学び身につけます。

パソコンスキル

パソコンは、コミュニケーションツールとしてメールやオンラインで使用することが増えています。

また、商品の管理や集計、勤怠の管理など、あらゆる職業と職種で利用されています。

MOSや、サーティファイのような資格までは必要ありませんが、文字や数字を入力したり、メールを操作するような基礎は必要になります。

就労移行支援では、通所することを通してパソコンスキルの基礎を、ひとり一人に合わせて学ぶことが出来るので、就職が決まった後も基礎で困ることはありません。

基礎以外にも、学ぶ人のスキルレベルに合わせて高度な内容を学ぶことも可能です。

企業が就労移行支援利用者を採用する理由

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私が就労移行支援を利用したアルコール依存症の人を採用したい理由をまとめました。

  • 自分の障害の症状を理解している
  • 必要な合理的配慮が明確
  • 体調管理が出来る
  • ビジネスマナーの基礎が出来ている
  • 必要なパソコンスキルがある
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こちらも、結構ありますね。
それでは詳しく見て行きましょう。

自分の障害の症状を理解している

就労移行支援で学んだアルコール依存症の人は、自分の障害の症状についてよく理解しています。

良い所も、気をつける所も解っているので自分でコントロールが出来ます。

必要な合理的配慮が明確

ひとり一人に必要な合理的配慮は、一般社員や上司では解りません。
良かれと思ってやった事が、逆に配慮に欠ける事にもなります。

ですが、就労移行支援を利用したアルコール依存症の人は自分に必要な合理的配慮が明確なので企業側として採用しやすいです。

体調管理が出来る

採用後に、急な欠勤や長期にわたる休職は企業にとってとても困る事態です。

体調不良を押してまで働くことは強要できませんが、任せた仕事は最後まで予定通りにお願いしたいと思っています。

なので、体調管理が大切なのですが就労移行支援を利用した人は、体調管理をする方法や休んだ時の対処方法を学んでいるので心配がいりません。

ビジネスマナーの基礎が理解出来ている

これは、コミュニケーションにも関係がありますが、社会人として仕事をするのに最低限必要なスキルがこのビジネスマナーの基礎になります。

これが出来ないと、聞き忘れや、伝え忘れ、提案力のなさ等からスムーズな仕事が出来なくなります。

アルコール依存症への配慮はしますが、ビジネスマナーの基礎を理解しておく必要はあります。

ですが、中途入社の短期間のビジネスマナー研修だけでは少し時間が短いでしょう。

でも、就労移行支援を利用した人はカリキュラムにビジネスマナーがあり、通所中に実践して身につけているので心配がありません。

必要なパソコンスキルがある

今や、どこで仕事をするにしてもパソコンスキルがあると仕事の幅が増えて便利です。
最初から、スキルのある人は良いですが、出来ない人もいます。

ですが、就労移行支援ではひとり一人のスキルに合わせて基礎を学ぶことが出来ます。

更に採用担当として注目しているのは、想定した業務に合わせて必要なスキルをオーダーが出来る事です。

例えば、就労移行支援の見学会に参加します。
採用したいなと思う人がいました。でも、パソコンスキルの基礎は出来ても、想定する業務にはもう少し専門的な知識が必要な場合、就労移行支援の事業所にそのスキルが身につくように依頼が出来ることです。

具体的には、業務でVlookup関数が必要な場合、重点的にその関数の使い方を覚えて貰うことが出来ると言う事です。
これは採用する側にとって大きい事です。

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このような背景があるので、安心して採用しやすいのです。

アルコール依存症の人に就労移行支援が出来る事

アルコール依存症の人が就労移行支援を利用してプラスになる事と、企業が就労移行支援の利用者を採用する理由が解りました。

ここでは、一端インタビューから離れて『就労移行支援は何が出来るのか』全体を把握します。

就労移行支援では大きく分けてこの4つが柱になります。

  • カウンセリング
  • 就労支援
  • 就職支援
  • 定着支援

内容をもう少し詳しく見ていきましょう。

カウンセリング

カウンセリングは、就労に必要なひとり一人に合った支援をするために、何が必要でどのような方法で行うか決めるために行います。

全ての人が同じカリキュラムで支援されても、役に立つ人と役に立たない人が出てくるからです。

このカウンセリングが上手だと、ひとり一人満足のいく支援に繋がります。

就労支援

事業所に通所している間に行うカリキュラムやプログラムです。
ここで、ビジネスマナーの基礎やパソコンスキルを身につけます。

就職支援

就職支援は以下の4つになります。
事業所によっては、この他にもハローワークへの同行や就職を斡旋するするところもあります。

  • 企業参加の見学会の開催
  • インターン
  • 応募書類書き方
  • 面接対策

企業参加の見学会の開催

見学会の企画をして参加企業を集めます。
定期的に行う事業所が多くあり、企業にはただ参加するのではなく、ひとり一人の成長を見てもらいます。

インターン

インターンの受け入れを各業界の企業にお願いをします。
就労移行支援の利用者が、興味のある企業で働けるきっかけになるように、多くの企業に声をかけてお願いをします。

応募書類書き方

履歴書、職務経歴書の書き方を添削して完全な物に仕上げます。

応募書類は、ただ書いてあれば良いという物ではありません。
封筒への入れ方や、中に入れる書類の折り方まで気を遣う必要があります。

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面接対策

面接対策は、経験豊かな支援員が行い利用者が実践で参考になる様に模擬を行います。

面接する部屋への入り方から始まり、服装、身だしなみ、話し方、椅子への座り方、質問への答え方、逆質問など丁寧に行います。

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定着支援

定着支援は、入社後のフォローになります。
就労移行支援で身についたはずの健康管理やビジネスマナーの基礎が、いつの間にか疎かになっている時や、企業内で仕事の種類が変わったり、移動があって合理的配慮が出来ていないときなど、利用者が働きやすい環境で仕事が出来るように、本人と企業側に提案をします。

アルコール依存症の人が就労移行支援を利用した感想

ここでは、Nさんから就労移行支援を利用した感想を聞きます。

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就労移行支援を利用した体験からお聞きします。
アルコール依存症のNさんが就労移行支援を利用したメリットとデメリットを教えて下さい。


元利用者N氏

メリットは、沢山あります。
その中でも、一番なのは就職が出来たことです。

他にも、出来ていると思い込んでいたコミュニケーションスキルは目からうろこが落ちました。私は、全く出来ていませんでした。

また、自分に合っている健康管理が解った事も大きいです。
就労移行支援を利用するようになって体調を崩すようなことは無くなりました。


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デメリットはありますか?


元利用者N氏

デメリットは、就職までに多少時間がかかることです。
これは、トレーニングがあるので仕方が無いことなのですが、当時は時間が長く感じました。

私は約1年6ヶ月利用しましたが、今振り返ってみると短く感じ、大事な時間を過ごしたと思っています。

本当に就労移行支援を利用する事は、メリットはあっても、デメリットはありません。

アルコール依存症が利用する就労移行支援

もう少し詳しく聞いてみます。

就労移行支援をまた利用するとしたら

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Nさんが、もしまた就労移行支援を利用するとしたらどの事業所を利用しますか?


利用者N

そうですねぇ。現実的ではありませんが、もしこの次があるとしたら見学をしっかりします。そして、タイプとしては今回と同じ就労移行支援を利用します。


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Nさんが利用した就労移行支援のタイプは、専門に特化していない一般の就労移行支援でしたよね。


利用者N

はい、そうです。


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最近は障害ごとやカリキュラムが専門に特化している就労移行支援もありますが、アルコール依存症専門に特化した就労移行支援があれば利用しますか?


利用者N

私は利用しません。
次回も同じタイプの就労移行支援を利用します。


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どうしてですか?


利用者N

もし、アルコール依存症専門に特化した就労移行支援は、私のような当事者にはとても良いと思います。
支援員やカリキュラム、プログラムも専門に特化しているので利用しやすいでしょう。


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では何故?


利用者N

理由は、利用時では無く就職した後です。

私が就職する企業は、アルコール依存症の人だけいるのではありません。
一般の健常者や他の障害がある人もいます。

なので、限られた障害のある人だけの特別な空間ではなく、最初から色々な人がいる就職後に近い環境の方が後々良いと考えているからです。

実際、今回就職して実感しています。

大規模と小規模では?

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全国に3500以上もある就労移行支援ですが、その中には大規模な事業所や小規模の事業所など様々です。Nさんは、どちらが利用者には良いとお考えですか?


利用者N

どちらも良いところがあるので、一概には言えません。本人が行きたいと思った所が一番ではないでしょうか。

でも条件として、良く見学をして決める必要はあります。
就労移行支援の利用が出来るのは、1生に1度2年だけです。後悔しないように見学出来るところは全て見てから決めた方が良いです。


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見学は必要ですよね。


元利用者N氏

はい。必ずしっかり見学をしておくべきです。それでないと私のように後で後悔することになります。


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そうですね。では、この記事を読んでいくれている人の為にも、良かったら見学のポイントを教えてください。


元利用者N氏

解りました、この後で見学のポイントにおついて話します。

見学するべき就労移行支援の事業所

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Nさんが、就労移行支援を利用する前に、ここだけは見学しておくべきと思う事業所があれば教えて下さい。


元利用者N氏

私が、今回就労移行支援を利用した経験から見学しておくべきと言えるのは、まず比較する基準となる事業所を見学することです。それが、『ウェルビー』です。


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理由は何でしょうか?


元利用者N氏

全国に80ヶ所以上事業所を展開していて、どの事業所でも同じレベルの支援を受けることが出来るので、基準とするのに丁度良いからです。


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なるほど、それを元に自分の利用したいと思う就労移行支援を比較するわけですか。


元利用者N氏

はい、そうです。
基準がある方が、比較しやすいので、まず基準にする『ウェルビー』の見学は必須と言えます。


アドバイザーMアドバイザーM

見学するだけですか。利用には?


元利用者N氏

見学してから、自分に合っていると思えば利用すれば良いのではないでしょうか。


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そうですね。
他には有りますか?


元利用者N氏

首都圏であれば『ココルポート』です。首都圏だけで47ヶ所の事業所があり利用しやすいのもあるので見学をしておくといいでしょう。通所しやすいのは大事です。


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まだありますか?


元利用者N氏

はい、絶対見学しておくべき事業所は、就職率が98%と高い『ミラトレ』は必須です。
ここはカリキュアラムの内容や支援員、指導員を比較するためにも見学をするべきです。


元利用者M氏元利用者M氏

解りました。ありがとうございます。

まとめると、『ミラトレ』『ココルポート』『ウェルビー』は基準として見学をしておく方が良いと言うことですね。


元利用者N氏

はい、見学は無料なので見ておいた方が自分に合っている就労移行支援を選ぶことが出来ます。

就労移行支援事業所の紹介

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ここでは、Nさんの体験からアルコール依存症の人が見学しておいた方が良い就労移行支援を紹介します。
Nさんよろしくお願いします。

ミラトレ 驚異の就職率98%

ミラトレ【対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫】

ミラトレは、dodaやテンプスタッフと同じパーソルグループです。
平均8-9ヶ月で卒業し、就職率は全国平均22%に対して98%の高さです。

見学した事業所は、利用者は20代~30代が中心のようで男女比は同じくらいでした。

就職率が高いのは、人材総合サービスで国内トップクラスのパーソルグループの持つデータが基盤になっているようで、就労移行支援の見学会からインターンに繋がり、就職まで行くからのようです。

ミラトレ公式サイト
https://mirai-training.jp/

ココルポート 首都圏で一番多い事業所

ココルポート【対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・福岡】

ココルポートは、首都圏と福岡のみの利用になりますが通所範囲内の人は見学をしておきましょう。首都圏では47ヶ所の事業所があり、利用がしやすいです。

大手ではなく中堅の事業所ですが、利用できるeラーニングが50講座とか、就労移行支援事業所外の農作物などを育てるカリキュラムなどもあり自分で選べる選択肢が多いのが良いです。

それと、首都圏在住の人は事業所の数が首都圏だけで47ヶ所と多いので自宅から通所しやすいのも良いです。

ココルポート公式サイト
https://www.cocorport.co.jp/

ウェルビー 対応エリア業界最大級

welbe【対応エリア:全国】

ウェルビーは北海道から沖縄までカバーする大規模事業所です。

見学して説明から解った事は、全国から集まるデータから就労支援で必要なプログラムやカリキュラムが常に進化していることです。

それも、色々な人が利用出来るように柔軟に対応できて、全国の事業所で共有できます。

どこの地域でも、最新の同じ就労支援が受けられるは凄いです。
ですが、個性が無いようにも感じました。

ウェルビー公式サイト
https://www.welbe.co.jp/

IT特化の就労移行支援事業所

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アルコール依存症の人が利用する就労移行支援について話を聞かせて頂きましたが、最近増えてきたIT特化については、どう考えていますか。


利用者N

ITやwebなどに興味のある人は、通所も楽しく出来るのではないでしょうか。


アドバイザーMアドバイザーM

では、Nさんも通所したかったですか?


利用者N

それは、ありません。
ITやweb関連に興味はありますが、私の就労支援には向いていません。


アドバイザーMアドバイザーM

どうしてですか?


利用者N

ITやwebのプログラムで就労支援を受けたとしても、IT業界に就職はできません。仮に出来たとしてもそのスキルを活かす仕事に関わることは出来ないでしょう。


アドバイザーMアドバイザーM

確かに、そうかもしれませんね。


元利用者N氏

それであれば、自分に合っている本当に必要な就労支援の方が良いからです。


アドバイザーMアドバイザーM

なるほど。


利用者N

勘違いして利用をしたら、後でがっかりします。
IT特化の就労移行支援は、カリキュラムやプログラムがITをテーマにして進めるだけで、そこからIT業界に就職する為の専門学校ではありません就労移行支援です。

それを理解した上で利用するのなら良いのではないでしょうか。


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就労移行支援の利用の仕方

アドバイザーMアドバイザーM

インタビューの途中ですが、ここで就労移行支援の利用について簡単に解説しておきます。
見学では何も必要はありません。

障害者手帳 無くても利用出来ます
利用料金 0円~9,300円
利用手続き お住まいの自治体に相談

※利用料金は、殆どの人がこの表に記載された金額で理容が出来ますが、詳しくは自治体で確認して下さい。

-利用手続きの流れ-

  • STEP1
    就労移行支援の事業所を探す
    お住まいの行政窓口で聞くか、ネットで住所と就労移行支援と入力することでお近くの事業所が検索されます。
  • STEP2
    見学
    就労支援事業所が見つかったら、見学を申し出て実際に行きます。ネットでは解らない、事業所の中や雰囲気が解るので、必ず見学はしましょう。
  • STEP3
    比較・決定
    就労移行支援の事業所が複数ある場合は、大変でも全て見学します。自分に一番あっている所を探すためです。後で後悔しないように各事業所の特徴をよく見学して決めます。
  • STEP4
    障害福祉サービス受給者証
    お近くの行政窓口にいって、就労移行支援を利用したいことを伝えて、障害福祉サービス受給者証の申請をします。必要な書類が複数有りますので、漏れが無いように行政窓口で確認してください。
  • STEP5
    利用契約を結ぶ
    障害福祉サービス受給者証が発行されたら、見学して決めた事業所と利用契約を結びます。
  • STEP6
    通所
    利用契約を結んだ後、通所が始まります。就労移行支援事業所のプログラムに沿って就職を目指します。

アルコール依存症の就労移行支援Q&A

アドバイザーMアドバイザーM

アルコール依存症で就労移行支援を利用して就職出来たNさんに質問です。

就労移行支援を利用すると、アルコール依存症の人は必ず就職する事が出来ますか?
必ずとは言えませんが、通所しないよりした方が就職出来る機会はグンッと増えます。
利用料金は、本当に0-9,300円で利用が出来るのですか?
私も0円でしたが、廻りも殆ど0円でした。
見学は無料ですか?
はい、交通費は掛かりますが、その他は無料です。
見学をすると必ず利用する必要がありますか?
大丈夫です。私は多くの就労移行支援を見学しましたが、強要されたことはありません。
見学をするとしつこく連絡が来ませんか?
一度も来たことはありません。
見学をするポイントを教えて下さい
必ず、見るだけでなく質問をしましょう。
他の通所している人とのコミュニケーションが難しくないですか?
支援員のサポートもあるので少しずつ慣れていけば良いです。
通所は、最初1日からでも可能ですか?
可能なのと出来ない事業所があります。中には週4日以上となっているところもあります。

就労移行支援の見学ポイント

就労移行支援の見学ポイントです。

元利用者N氏

私は、見学の時は出来ていませんでしたが、利用後に必要だと思ったことをまとめたので参考にして下さい。


-ポイント-

  • 就労移行支援事業所の場所
  • 最寄り駅の混雑を確認
  • 事業所の雰囲気
  • 支援員・相談員の感じ

就労移行支援事業所の場所

週4日以上、ほぼ毎日利用するので、あまり遠い場所や利用しにくいところにある事業所は避けた方が良いです。

私は、自宅から2駅のところにある事業所を利用しましたが、それでも雨の日は行きたくありませんでした。

夏の暑い日も、嫌でしたねぇ。

なので、その時は通えると思っても冷静によく考えて下さい。

最寄り駅の混雑を確認

就労移行支援を利用する時間帯で、自宅と事業所の最寄り駅の混雑を確認します。
見学の時と時間帯が違うようであれば、必ず確認しましょう。

自宅の最寄り駅はどうしようもありませんが、事業所の最寄り駅があまりに混むようであれば別のルートを探すか、違う事業所を利用する方が良いです。

毎日の混雑は、非常にストレスになり、心身共に良くありません。

事業所の雰囲気

事業所ごと、スタッフも利用者も千差万別です。
色々な人がいるので、独自の雰囲気が出ています。

良い事業所は明るく気持ちの良い雰囲気があります。
そうで無いところは。。。。。

自分の直感で良いので、「ここなら利用したいなぁ。」と思えるところを選ぶようにしましょう。

支援員・相談員の感じ

支援員と相談員は長く顔を合わせるスタッフです。
いくら、サポートが上手でも相性が合わないこともあり得ます。

見学時には、色々質問をしたり、出来るだけ積極的に話しかけて支援員や、相談員の感じを確認しましょう。

元利用者N氏

カリキュラムやプログラムも自分に合っているのかよく確認する必要はありますが、この対人間による雰囲気や人柄は、就労移行支援を利用するにあたり、一番大事なポイントです。

よーく確認をして下さい。

アルコール依存症の人が利用する前に見学するべき就労移行支援まとめ

アドバイザーMアドバイザーM

今回、話を聞いて色々と解りました。
最後にまとめて下さい。


利用者N

はい、就労移行支援を利用する前に見学するべき事業所は、カリキュラムとプログラムの確認をするのが前提ですが、専門に特化していない自宅から近い通所しやすい就労移行支援です。

比較する為の基本とする事業所は、全国どこにでもあって全ての事業所で同じレベルの支援が受けられる『ウェルビー』を見学して比べるのが良いでしょう。


アドバイザーKアドバイザーK

では、リタリコワークスは見学だけですか?利用は不向きですか?


利用者N

いえ、それは住んでいる場所や利用者の考えもあるので一概には言えません。ですが、私が利用するのなら次回は『ミラトレ』です。


アドバイザーKアドバイザーK

理由はありますか?


利用者N

はい、ミラトレはパーソルグループです。


アドバイザーKアドバイザーK

それが何か?


利用者N

パーソルグループは国内トップクラスの人材総合サービスをする企業です。
グループ全体の求人や採用に関する情報が多いので、他社より就職出来る可能性が高いのです。

しかも、障害のある人の転職支援をしているdodaチャレンジも同じグループです。
このような、好条件の就労移行支援事業所は他にはありません。

その他にも、障害に特化していない多くの人が利用出来て、カリキュラムが充実していて立地条件も良いのも理由です。


アドバイザーMアドバイザーM

なるほど、そういう理由ですか。


アドバイザーMアドバイザーM

今回は勉強になりました。
ありがとうございました。

これで、元利用者と企業の採用担当者の就労移行支援のインタビューは終わりです。
この記事を最後まで読んでくれてありがとうございました。

就労移行支援の利用は、あなたはしっかり見学をしてから決めるようにして下さい。

この記事が、あなたの就労移行支援の見学と利用に活用頂ければ幸いです。
当メディアは、アルコール依存症の人の就職を応援します。

今回、当メディアで取り上げた就労移行支援です。
公式サイトにリンクしていますので、直接ご覧頂けます。