障害者仕事が無い

障害者枠でやっと仕事に就けたと思ったら、仕事がないと落胆している方に、現役の採用担当者からアドバイスしたいことがあります。

やっと入社できた会社を、そんなに簡単に辞めない方がいいですよ。
こんなことが起きるかもしれません。

  • 次の仕事がみつからない
  • なかなか見つからないからブランクが出来てしまう
  • ブランクがあるから、仕事がよけいに見つからない
  • さらに仕事を辞めた回数も増える
  • 仕事がないから、お金がない

など、悪い事はたくさん考えられます。
会社を辞めるのは簡単です。
でも、その前に一度確認してほしい事があります。

本当に、障害者枠だから仕事がないのですか?
もし、そうだとしても諦めないでください。

改善する方法はあります。
それには、あなたの協力が必要です

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それを、現役の採用担当である私が今から解説していきます。

ここでわかること障害者枠で仕事が少ない、またはない時の対処方法

最初に上司に確認

今からやる事は、

  • 障害者枠の仕事の内容を確認⇒仕事が少ない、または仕事がない
  • 理由を確認⇒対策案を出す

ということを順番にやっていきます。

まず、障害者枠の仕事がないとか、少ないと感じた時は、上司に確認します。
何を確認するかというと、自分の仕事の範囲です。

-しっかり聞く-
通常、入社した直後に上司から仕事について説明がありますが、しっかりとした説明や範囲が分からない場合は、うやむやではなくはっきりとした説明を求めます。

-あせったらダメ-
でも、入社したばかりで確認しては駄目ですよ。
最低1週間はたってから、聞くようにします。

それは、障害者枠でなくても、中途で採用された人は会社に慣れる事を先に行います。

オリエンテーションで、組織構成や部門の説明、社内規定などの確認もこの間に行います。
仕事は、順番を追って説明をし、仕事をしながら徐々に内容を増やして行きます。

いきなり、解らない仕事を任せられても困りますが、任す方も仕事に不備が出るのは困るからです。
なので、障害者枠の仕事も同じだという事を理解しておいてください。

入社して1か月がたち、仕事の説明がなかったり、仕事が無い場合は、上司に確認をすることをおすすめします。

上司に仕事の確認をしにくい場合

会社組織の中で、上司に聞きにくい環境を作っていること自体が問題ではありますが、人それぞれの性格もあり、聞きにくいと思われる方もいるでしょう。

特に直属の上司となると、こんなこと聞いて良いのだろうか、などと考えてしまい聞きにくくなってしまう亊も解ります。

-人事課-
本来、直接聞くのが望ましいのですが、無理して緊張して聞くのも大変かと思います。
その場合は、人事課を利用して聞くようにします。

どの会社にも、社員用に困った時の窓口が設けてありますので、そこで相談をして聞いてもらうのがベストです。ほとんどが最初はメールからの問い合わせになります。

でも、自分の所属が人事課なんです。って方もいると思います。
障害者枠の仕事は人事や総務が多いので、良くあることだと思います。

その場合、窓口を利用しにくいですよね。

-外部を利用-
その場合は、今の会社に雇用される時に利用したエージェントに相談すると良いです。

エージェントの担当者から、会社の採用担当に話が行き、採用担当から障害者枠の仕事について確認が取れるようになります。

でも、エージェントを利用しないで雇用された方はどうすればよいかって?

-関産業医と保健師-
それは、会社の産業医か保健師に面談を申し込むことで、そこから人事課の担当に産業医か保健師から話が行きます。

そこで、障害者枠の仕事がない事について確認する話が進むようになります。

最初から、産業医や保健師に話をすればよいと思われるかもしれませんが、外部から話を進める方が良いです。

理由同じ組織内を信用しすぎないことです。
すべての企業がそうではありませんが、中には話を良いように歪曲させたたり、無かったことにしてしまう事もあるからです。

障害者枠の仕事がない原因がわかれば

仕事がない原因が障害者枠ってだけではないと思いますが、何らかの理由があるはずです。

例えば、一度教えてもなかなか覚えてもらえないからとか、システムを利用する仕事など操作が難しく、間違えると困るからとか、1日に何回も仕事について聞かれて自分の仕事が出来ない。

など何が原因で仕事がなかったり、少なかったりするするのか分かれば、その対策を障害者枠で仕事をする配慮として提案をします。

マニュアル作成良くあるのが、仕事のマニュアルの作成です。

これは、文字だけで作成して渡す会社が多いですが、それではミスが出ます。

しっかり分かりやすいように、写真や図解入りで作る事を要求します。

良い会社であれば、業務時間を割いて作成してくれます。
何も製本にしろと要求しているわけではありません。

パワーポイントなどで、作ればそんなに難しいもでもないですし、一度作れば、他の障害者枠で雇用された方も利用が出来ます。

このマニュアルがあれば、この上で出たような問題は解消され、障害者枠の仕事も増えるでしょう。

それでも障害者枠の仕事がない場合

ここまでやって障害者枠の仕事がない場合は、ここで仕事をしても改善される見込みはありません。

原因がわかって対策を提案してもダメならば、会社ぐるみでやる気がありません。

そのような会社は、ブラックなので早めに辞めましょう。

ここだいじでも、それでもちょっとまって!
ちょっとまっての手
会社を辞めるというのは簡単な事です。ですが、このまま直ぐ辞めてしまうと障害者枠で仕事がない、あなただけが損をします。会社に何かしろと言うわけではありませんが、自分が辞めても困らないように出来ることはしておきます。

本来は会社都合で辞められれば雇用保険がすぐ利用できるので良いのですが、まず今回のようなケースでは自己都合で使えないでしょう。

でも、傷病手当は使えるかもしれません。会社を辞める前にメンタルクリニックで、障害者枠の仕事がない事で会社との間に不信感が生まれ会社に行けなくなってしまって、それが原因でメンタルに何らかの障害があり、治療が必要などと診断が出れば、傷病手当を使えます。

  • 「支給額は月給の約3分の2」支給される期間は最長1年6ケ月

もしくは、○○障害で、仕事を続けるのが困難と診断書を取っておきます。
これを、退職後ハローワークに提出し、さらに新しい診断書に今の段階では就業が可能になっている事を記載してもらいます。

こうすることで、会社都合の退職と同じ条件で雇用保険が待機期間無しで受給が受けられます。

目先のお金が直ぐには困らないことが分かれば少しは安心ですよね。その間に新しい障害者枠の仕事を探します。


詳しくは、こちらをお読みください。

障害者がハローワークで自己都合退職でも給付制限期間無しで雇用保険を受給する方法

まとめ

障害者枠で仕事がないという場合の改善方法を解説してきました。

いま、このことで悩まれている方は、早めに対策を打ち、会社が変わらないようであれば、新しい障害者枠の仕事を探すことをおすすめします。

障害者の雇用も進んできていますが、まだまだ社員1人ごとの教育までは行き届いていません。

本来であれば、社会に出る前に学んでおく教育ですが、日本では海外と比べて遅れているので仕方がありません。

-ここ超大事-
それであれば、障害者の事は障害者自身が対応策を考えていくしかないのが現状です。

会社に都合の良い障害者にならないように、しっかりと自分を大切にして行きましょう。

それには、社会の仕組みや制度を理解しておく必要があります。
覚えるのが面倒だとか大変な方はエージェントを頼ると良いです。

エージェントでは、入社した後のフォローやケアも心がけてくれます。
また、社会の制度や仕組みについても詳しいので、まだ利用されていない方は勉強のつもりで話を聞いてみる事をおすすめします。

遠方の方も電話やメールで対応出来ます。

エージェントについては、こちらの記事をお読みください。
7つの障害者の転職エージェントとサイトを比較評価したおすすめランキング

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