性同一性障害の仕事

性同一性障害だから障害者という訳ではありません。

ですが、心に何らかの障害を受けてしまった障害者手帳のある方や心あたりのある方は、ここで解説する方法もひとつの手段として参考にしてみてください。

性同一性障害はGIDとかトランスジェンダーとも呼ばれます。
※GID=Gender Identity Disorde

-ここでわかること-

  • 性同一性障害の人の仕事の探し方
  • 性同一性障害に一推しの方法

解説は、企業の採用担当と当メディアのアドバイザーであるKがします。
編集部紹介

障害者手帳のある性同一性障害の就職や転職の仕事の探し方

これを読んでいるあなたにぴったり合っている仕事を探す方法は、障害のある人専門の転職エージェントを利用することです。

本来であれば、性同一性障害は障害ではないので、障害のある人が利用できる合理的配慮のある障害枠の仕事は選べません。

ですが、『仕事がやりにくい』とか『職場環境が悪い』と苦しんでいる人は、既に何らかの障害を抱えていたり疑いがあることが多いので、この障害枠で仕事を探し就職や転職をするのが良いでしょう。

その為にやることがあるので、順番を追って解説します。

性同一性障害について
DSM-5は、「性同一性障害」ではなく「性別違和」という新しい診断名を用いており、「性同一性障害」は差別に該当する用語として廃止する動きを見せている。ただし日本精神神経学会では診断名としては「性同一性障害」を使用している

DSM-5=Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(精神障害の診断と統計マニュアル)

障害枠で探す必要性

障害枠で仕事を探す必要性は、性同一性障害の方にとって働きやすい環境がそこにあるからです。

外資や、日系の大手企業は性同一性障害への理解が徐々にですが進んでいます。
中小でも、理解が進んできてはいますが、まだまだそう多くはありません。

また、大手企業は障害への理解も進んでいるところが増えていて、合理的配慮があればしっかり成果を出せる戦力と考えています。

このように、性同一性障害と障害への理解があり、スキルやキャリアについても考えられる職場は、雇用環境が整っている大手企業の障害枠で探すのが一番良いからです。

でも、大手となると障害枠でも採用されるまで大変だと思いますよね。
確かに簡単ではありませんが、転職のプロであるエージェントを通せば確立はとても高くなります。

理由は、企業がエージェントに『こんな条件で良い人捜して』と、依頼しているからです。
ただし、障害枠で採用される為には、手帳が必要になります。

その手帳については、次で解説します。既に手帳を持っている人や、知っている人は飛ばしてください。

通院と手帳の申請

まず最初に、精神障害とストレスから来る神経障害と診断された人は、初診日から6ヶ月を過ぎると精神障害者保健福祉手帳の取得が出来る場合があるので、医師に相談をしましょう。

現在通院している病院でなくても、初診日は変わりません。
例えば、Aの病院で初診を受けて、現在Bに通院している場合でも初診はAです。Aの初診日から6ヶ月後になります。

現在、通院していなくて体調やメンタル面で調子が良くない人は、早めに一度精神科か心療内科を受診しましょう。

回復する場合もありますが、長引く場合は初診日から6ヶ月後に手帳の申請が出来るので早めに受診をしましょう。

-障害枠の仕事や手帳の所得に抵抗がある人へ-
障害というフレーズや、障害枠の仕事に抵抗がある人もいるかと思いますが、苦しくて嫌な思いをして仕事をするより、気持ちよく仕事が出来る方がメンタル的に健全で良いです。また、10年前とは違い障害枠は多くの社員に受け入れられています。中には偏見のある人もいますが、多くの人は多様性という言葉の理解をしています。

障害という言葉に、どうしても抵抗がある人は合理的配慮と性同一性障害への理解がある仕事と転職先を見つけるのは大変ですが、抵抗がなくなったら考えてみてください。

性同一性障害の人が利用するべきエージェント

エージェント言っても一般枠で利用されるエージェントとは違います。
障害のことや、合理的配慮に詳しい専門のエージェントです。

性同一性障害が利用できるエージェント一覧

 

dodaチャレンジ
ランスタッド
アットジーピー
ラルゴ高田馬場
DIエージェント
アビリティスタッフィング
Happy
エージェント・サーナ

エージェントは、手帳を取得する前から利用が出来ます。

合理的配慮のある企業に内定が決まるまでに手帳は取得すれば良いので、通院している間に転職活動を始めると手帳取得後、即転職が可能になります。

通常、書類選考から内定まで2-4ヶ月かかるので、早めに行動に移しましょう。

性同一性障害のエージェント紹介

性同一性障害の人が障害枠の仕事探しで利用できる8社のエージェントを、1社ずつ紹介をしていきます。

dodaチャレンジ

dodaチャレンジdodaチャレンジは、パーソルグループの特例子会社のパーソルチャレンジが運営しています。パーソルチャレンジは就労移行支援『ミラトレ』『NuroDive』もやっています。

強みは、運営基盤になるパーソルグループ70社とdodaチャレンジの3000社以上の企業情報と、特例子会社の自社で障害のある人を300人以上採用している実績や、就労移行支援での仕事をするための準備のノウハウになります。

このような強みがあるので、性同一性障害の人が働きやすい合理的配慮のある環境で、ひとり一人のスキルやキャリア、パフォーマンスに合っている仕事を提案することが出来ます。

このエージェントの利用が向いている人は、障害があると診断されて働くことに不安が多い人や、前職、現職で職場や仕事が合っていないと感じている人などが、自分にあっている仕事を探すのに向いています。

他にはないLGBTQ+の専門相談窓口があり、フレンドリーな企業を紹介出来ます。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/

ランスタッド

ランスタッド
ランスタッドは外資系でオランダに本社がある世界第2位の総合人材サービスの企業です。

日本国内では1980年から営業が始まり、今では全国に拠点が93ヶ所あります。

ランスタッドの強みは、性同一性障害は1つの個性として考えていて、障害への配慮は出来るのが普通で、仕事は仕事のみでアセスメントをする企業を紹介できるところです。

つまり、性同一性障害の人が廻りのことを気にしないで、障害への合理的配慮がある環境で、自分のスキルやキャリアにあった仕事を探す事が出来るエージェントです。

カウンセリングには、首都圏だけですが精神保健福祉士が同席することも可能です。

このエージェントが向いている人は、性同一性障害や障害を気にしない環境でスキルやキャリアを活かしバリバリ仕事をしてハイキャリアや給料アップを考えている転職をしたい人に向いています。

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/

アットジーピー

アットジーピー
アットジーピーは、障害のある人のエージェントとしてパイオニア的な存在で、2003年創業のゼネラルパートナーズの運営です。

強みは、地方の求人に強い事と、障害のある人用に切り出された仕事が豊富に紹介が出来る事です。

このエージェントは、IターンとUターンを含めた地方の仕事を探す人と、始めて障害枠で仕事を探す人に向いています。

性同一性障害の人が、合理的配慮を目的とした仕事探しをするときに安心して利用が出来るエージェントです。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/

ラルゴ高田馬場

ラルゴ高田馬場
ラルゴ高田馬場は、アスリートプランニングが運営しています。

アスリートプランニングは、就労移行支援も運営していますが、元は体育系の学生の就活支援です。

強みは、就活支援で築いた首都圏の企業600社の採用情報と就労移行支援のノウハウです。

このエージェントが向いている人は、他社では仕事を紹介されなかった人や、何度も書類選考や面接で落ちて進まなかった人が向いています。

ここにある企業600社の求人情報は全てクローズ案件で、アスリートプランニング独自のルートで開拓されたので、他のエージェントには無い企業の求人があります。

また、何度も失敗した書類選考や面接も就労移行支援のノウハウでサポートが出来ます。

ラルゴ高田馬場公式サイト
https://go-largo.jp/

DIエージェント

DIエージェント
DIエージェントは、D&Iが運営しています。

エージェントとしては後発組ですが、障害のある人のサポートは長く実績があります。

このエージェントの強みは、後発組だけに求人の提案に工夫があることです。

自分の探している条件で提案できる求人が無かったときは、その条件を持って採用できる企業を探します。

なので、誰でも自分に合っている仕事が探せるエージェントなのです。

しかし、探せはしますがその条件で採用する企業があるかは別です。

他社のエージェントと併用することで、効率よく探せます。

DIエージェント公式サイト
https://di-agent.jp/

アビリティスタッフィング

アビリティスタッフィング
アビリティスタッフィングは通称アビスタ、リクルートグループで、精神障害専門のエージェントです。

特長は、自社オリジナルの就職サポートである『雇用支援型モデル』があります。

内容は、働くことが不安な人が自己健康管理の方法やビジネスマナー、PCスキルを給料を貰いながら学ぶことが出来て、最長1年3ヶ月利用が出来ます。

ここが向いている人は、性同一性障害で始めて障害枠で働く人と社会復帰をするのに準備が必要な人です。

働くことや社会に出る事が不安な人は、利用をしてみると良いです。

アビリティスタッフィング公式サイト
https://ability.r-staffing.co.jp/

Happy

Happy本格スタートを令和2年1月にした新しいエージェントです。

代表は、パーソルグループのパーソルチャレンジ出身です。
求人への提案は、採用実績がある企業が中心なようで堅いです。

まだ、新しいので求人案件数は少ないようですが、早めに登録をすると良いサポートが受けられる可能性があります。

転職のサポートは都内のみになります。

Happy公式サイト
https://happyy.jp/

エージェント・サーナ

エージェントサーナ
株式会社イフが運営するエージェントサーナです。

採用で利用していました。

カウンセラーにもよると思いますが、カウンセリング不足を感じることがありました。

求人が全てクローズなので他社には無い案件があるかもしれないので登録はしておいた方が良いですが、必ず他社のエージェントと一緒に登録しておきましょう。

このエージェントだけに絞るのは、紹介されなかったり、条件の違う求人を提案されるリスクがあります。

エージェント・サーナ公式サイト
https://www.agent-sana.com/

【BEST3】性同一性障害に一推しのエージェント

普段採用で利用している当メディアのアドバイザーが選んだBEST3です。

1位:dodaチャレンジ

dodaチャレンジ

問い合わせ・無料登録
「利用者の95%が満足」
dodaチャレンジ
ドゥーダチャレンジ
https://doda.jp/challenge/
〒108-0014 東京都港区芝5-33-1森永プラザビル本館19階 パーソルダイバース株式会社
対応エリア:全国、代表者名:井上 雅博、従業員数:521名、資本金:4,500万円

性同一性障害と障害への理解があり、働きやすい大手企業を探すのであれば、情報量が多くて、障害への合理的配慮が良く解っているdodaチャレンジが良いでしょう。

カウンセラーは、専任であなたに2人つきます。
色々な国家資格を持っているカウンセラーが多いので仕事以外の相談も出来ますよ。

dodaチャレンジ公式

2位:ランスタッド

ランスタッド

問い合わせ・無料登録
「障害のある皆様の転職をサポート」
ランスタッド株式会社
ランスタッドカブシキガイシャ
https://www.randstad.co.jp/
設立:1980年8月〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
対応エリア:全国 93拠点、代表取締役会長兼CEO カイエタン・スローニナ、資本金:1億円

ランスタッドのカウンセリングは、精神健康保健福祉士がいて利用者からの評価が高いです。

求人は、外資日系ともに正社員やハイクラスの求人が多くあり、給料アップやキャリアアップを考えている人に向いています。

障害への合理的配慮とやりがいのある仕事の両立を考えた転職にはランスタッドが良いです。

ランスタッド公式

3位:アットジーピー

アットジーピー


問い合わせ・無料登録
「働くをまるごとサポート」
アットジーピー
アットジーピー
https://www.atgp.jp/
〒104-0031 東京都中央区京橋2-4-12 京橋第一生命ビル3F 株式会社ゼネラルパートナーズ
対応エリア:全国 代表取締役社長:進藤 均

地方の求人を他社より一番多く取り扱っています。

求人は窓口が、ハイクラスやアスリートがありますが、障害のある全ての人が対象になる窓口には軽作業や事務アシスタントの求人が多いです。

障害への合理的配慮を最優先した誰にでも気軽に応募できる仕事を探すのに良いエージェントです。

アットジーピー公式

働くことに不安がある人

性同一性障害の人が就職や転職をするための仕事を探すエージェントを紹介してきましたが、まだ働くのには自信が無い、不安があるという人はエージェントを利用する前に働く為の準備をしましょう。

働く準備をするところの就労移行支援について当メディアで書いた記事があります。
参考にしてみてください。

参考記事
【就労移行支援おすすめランキング10選】あなたにピッタリが見つかる

まとめ

如何でしたでしょうか。

性同一性障害の人が良い環境で自分に合っている仕事を探す方法を解説しました。

最後に、もう一度簡単におさらいします。

-おさらい-
外資系・日系の大手企業で性同一性障害と障害への合理的配慮がある仕事を探すのであれば、dodaチャレンジが良いです。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/

合理的配慮のある環境でスキルやキャリアを活かした、やりがいのある仕事を探すのには正社員の求人も多いランスタッドが向いています。

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/

障害への合理的配慮を最優先した、特に地方の仕事を探すのにはアットジーピーが強いです。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/

どのエージェントも特色があります。

エージェントは全て無料で利用が出来るので、複数利用しても問題はありませんが、あなたに合っている働き方のエージェントを選んでください。

そうすれば、あなたにぴったり合っている仕事が見つかります。

当メディアは、性同一性障害の人が自分に合っている働きやすい環境の仕事が見つかることを応援します。

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【LGBTの人の仕事】働きにくいを解消する就職と転職の方法