今回の中央省庁の障害者採用は約4000人と規模がとても大きいです。
その結果が障害者にとってどうだったのか、気になっている方は多いと思います。
私も知りたいと思い内定を頂いた方2人から話を伺いました。

まずはじめに
この記事は、ある障害のある方から本人の了承を得て記事にしたものです。
この記事には、お話頂いた方の意見と私の考えが反映されています。
今回の全ての中央省庁の障害者採用がこの記事の通りではありません。
これは一例として理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

中央省庁の障害者雇用

2018年に中央省庁では多くの隠ぺいと誤魔化しで多くの障害者雇用があるかのように見せていた事が発覚しました。
それにともない、急遽大量の障害者採用をすることになりました。

一般企業ではハローワークを通して指導という名のもとに改善命令を出し、出来なければ企業名を管報でさらすという事を行っていた厚生労働省がある中央省庁で当たり前のように改ざんしたデータを堂々と出していたためです。
一般企業の人事採用担当者としては、とても腹ただしく思う発覚でした。

企業や社会からは、怒りの声が出ましたが、障害者にとっては、就業の機会が出来るわけなので良い事でもあると思います。
ですが、私としては実は雇用率があがることはどうでも良いのです。
永く安定して安心して働けるチャンスが多くの障害者の目の前に出てきたことが良かったと思っています。

では、今回本当に良い採用を中央省庁が行っていたかを知りたいと思います。

中央省庁の障害者採用へ応募

今回の応募の特徴は各省庁ごとに応募が出来ることです。
私に問い合わせ頂いた、この方も複数個所に応募されたようでした。

1人目の応募者

今回、知人の内定が出た方から話を伺う事が出来ました。その方の障害は「双極性障害2型」です。

プロフィール
年齢:46歳
学位:学士 某有名私立大卒業
キャリア:システムエンジニア20年(国内14年外資6年)
障害名:双極性障害2型 手帳3級
障害歴:10年

結果は2つの内定を得ることが出来ました。今回の中央省庁の障害者採用は求人に対して8倍とも10倍とも言われていたため、この2つはすごい事とも思います。
内定の決め手は何だったのか、人事採用担当者としては気になるところです。

内定された勤務先は非公開とさせて頂きます。

2人目の応募者

そしてもう1人、本ブログに問い合わせがあった方の中で、今回の中央省庁の採用で内定が出た方から話を伺える事ができました。

プロフィール
年齢:31歳
学位:専門士 専門学校卒業
キャリア:webエンジニア8年(国内2社)
障害名:右下肢機能障害4級
障害歴:2年

結果は、応募数は教えていただけませんでしたが、複数うけて全て内定が出たとのことでした。

内定された勤務先は非公開とさせて頂きます。

管理人の考察

2人とも内定が決まって本当に良かったと思いました。
応募した職種や障害への配慮によって内定までの違いはあると思いますが、精神障害者と身体障害者は、どちらも障害を受け入れて頂き、内定にまで行けたのだと思います。中央省庁も採用担当者と中央省庁自体の配慮、ダイバーシティの考え方がしっかりしてきたのでしょうか。
どちらにせよ、ここでは良かった結果となりました。(今回の件で知的障害のある方からの話をお聞きする事が出来ませんでした。これを読まれた方で情報を共有頂ける方はご連絡をお待ちしております。また、内定が出なかった結果となった方でコメントを頂ける方もご連絡お待ちしております。どうぞよろしうお願いします。)

内定後のコメント

内定後のコメントを1人目の方から伺えました。
面接の内容はごく一般的のようです。
ですが、面接官があきらかに障害が軽く配慮が必要でない方を採用したいのが見え見えだそうです。
一番ひどかったのは青田買いがあったようです。
一次合格のリストから障害名、等級、年齢、連絡先など個人情報が確認できるので、ある省庁では障害が軽度で若い人財に積極的に勧誘を行ったようです。コメントを頂けた方は、何とか内定をもらえて良かったのですが、手のかからない障害者採用を優先しているのが手に取ってわかる一件です。

まとめ

以前は、企業が国の雇用率に踊らされて無理やり雇用機会をつくり仕事まで作って採用するのが障害者採用でした。
それが、企業にとっても、障害者にとっても、本当に幸せでハッピーなんでしょうか?といつも思っていました。
仕事があるだけいい。社会に出て職があるだけまし。
そんな雇用のあり方を強要しないと障害者を受け入れられない社会が過去にはありました。それを企業に強要していた中央省庁たちは今でも考えは変わっていないように感じます。
障害者が1人の人として、差別なく、障害は個性として受け入れられる世の中は、いつ来るのでしょうか。
私は、今も昔と変わらない偽善ばかりの世の中のようにも感じます。

それでも、昨今の民間企業の教育努力で本当にダイバーシティを理解している人も多くいると信じています。雇用率を考えるだけでなく本当に良い就業が出来る環境が整えられると思っています。
しかし、今後も障害者が良い環境で就業するためには、ダイバーシティを理解している方達だけでなく、障害者自ら、周りの話も良く聞きながら慎重に就職・転職を行わなければなりません。

今回のレポートを振り返って、中央省庁で内定が出て就業できた方達が永く安心・安定して就業できる環境である事を信じたいです。

私は、今回の件で改めて微力ながら出来る事からサポートして行く事を決めました。