黒板に書かれたTRUEとFALSE

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こんにちは、障害者であり、企業の障害者雇用を担当をしている管理人のKです。


最近の障害者雇用は、進める企業も転職をする障害者も売り手市場だという話は聞くと思います。
ですが、本当の現状は違うのではないかと私は考えています。

確かに、一部の障害者にとっては売り手市場なのかもしれませんが、全ての障害者(精神・発達・身体・知的)を対象とした時、現状が売り手市場とはたして言えるのでしょうか。

今回は、そんな障害者雇用が抱える本当の現状と課題について考えていきたいと思います。

障害者雇用(精神・発達・身体・知的)の現状を推測する

障害者雇用(精神・発達・身体・知的)の現実について、障害者当事者と企業の雇用担当者以外にも出来れば多くの方に知ってほしいと思いますが、実際、障害者全体の人数に対してどれくらいの雇用が出来ているか知っていますでしょうか。

障害者雇用資料

全体像は2017年のデータで例を出します。(おおよその数字です。)

障害者総数 約8,602,000人
18歳ー64歳の障害者 約3,542,000人(就業可能な年齢と思われる障害者数)
雇用されている障害者 597,300人
この大まかな数字の理由は内閣府と厚生労働省が個々に数字を出しているのと集計時期や期間が違うからです。内閣府は障害者全体の数字だけ、厚生労働省は労働可能な障害者だけを対象にしています。

おおよその数字ですが、就業可能な年齢の障害者数3,542,000人から考えると、実際に雇用されている597,300人の障害者はわずか約16.9%という現状を推測できます。

出来ている?障害者の雇用創出

雇用創出だとか、一億総活躍だとか言っていますが、障害者で就業が可能とされる年齢の18歳ー64歳の障害者を基に算出すると、全体の約16.9%の障害者しか雇用されていません。

就業可能な障害者の総数からみると全く足りない数字です。
この数字で、雇用創出が出来ているといえるのでしょうか。

一億総活躍なんて、良く言えたものだという現状しかありません。

この資料は2017年のものですが、2020年の現在では障害者の総数がもっと多くなるでしょう。
ですが雇用人数はそ2017年のころとそう変わっていないと思います。

障害者の総数が増える一方、就業できる障害者は決まっているので雇用数が大きく変化することはありません。それでも多少雇用が増えているのは、精神障害者に分類されている発達障害です。

障害者雇用の市場の現状

障害者雇用の現状を考察すると、法定雇用率が上がり、パラリンピックの開催などで、少しではありますが世の中の障害者への関心がたかまりつつあり、それにともなって企業の採用意識も多少ではありますが改善されてきたのではないかと思います。

そのため、採用は進むようになりましたが、企業で採用しやすい障害者は引っ張りだこです。
黙っていても高値でオファーが入ってきます。

採用しやすい障害者

では、引っ張りだこの採用しやすい障害者ってどんな方でしょうか。
パーフォーマンスが高い、キャリアがある、どれも違います。

採用しやすい障害者とは、身体障害者で障害の程度が軽く採用した後の配慮が簡単な障害者か、発達障害のADHD、ASDの人の事です。
要は、採用した部署で、正社員に負担にならない障害者と言う事です。

一例ですが身体障害者では3級、4級が良いところではないかと思います。精神障害者では3級、知的障害者は特例子会社で検討になります。(障害が重度で短時間労働以外の障害者はダブルカウントになるので、それを計算して採用している企業もあります。)

障害者雇用の売り手市場の現状

障害者雇用の多くは、キャリアもパフォーマンスも関係なく障害者枠という決まったポジションのなかで雇用されます。雇用形態は各企業でそのポジションの呼び方や、言い方は違っても契約社員であったり名前だけ正社員になります。

なので、以前は転職しても給与が増えることはありませんでした。
ですが、最近は年収が良くなってきています。

理由は、法定雇用率があがりましたが、雇用しやすい障害者数は変わらないという現状になっています。

その結果、企業からすると雇用しやすい障害者数が断然に不足し、障害の軽い障害者が引っ張りだこの市場となりました。

なので障害者雇用をすすめる各企業は、市場に出てきた雇用しやすい数少ない障害者の確保に給与で他社との差別化をするようになり、今では、以前では考えられなかった転職=年収UPに繋がるようになりました。

そのため、雇用されやすい障害者が次から次へと転職を繰り返すようになり、障害者雇用の市場が企業から見ると売り手市場に見えています。

ですが、実際は16.9%の障害者だけの話で、多くの障害者(精神・発達・身体・知的)はその陰で仕事にあぶれているのが現状です。

まとめ

一部の採用されやすい障害者には良い時代になったと思います。

ですが、それ以外の仕事をしたくて自立を夢見て努力をしている障害者は報われていません。

この仕組みを何とか変えていかなければ、一億総活躍は夢のまた夢です。
とはいえ、時代もマーケットも一部の障害者には追い風です。

私も障害者として少しでも障害者達が活躍でき、希望を持てる現状であることはうれしく思います。

しかし、その陰で多くの障害者が就職困難にあっています。
早くいろいろな形で障害のある誰もが、障害を気にしないで活躍できる現状を作りたいものだとつくづく考えさせられます。

私1人では何もできませんが、1人でも多くの方に現状を知ってもらいたいと思い今回書きました。

まだまだ障害者雇用への課題は残っています。
少しでも良い条件で雇用を進めるためには、転職のプロのエージェントを活用しましょう。

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