難病の人が仕事と治療を両立出来る方法は、現職がある人も今から就職する人もパートやアルバイトで時短の働き方を希望する人も、まずは就労移行支援を活用するのが今後のあなたにとって一番良い方法です。
現職のある人は、「退職してまで無茶な。」と思うかもしれませんが、将来のことをよく考えて下さい。
今のうちに行動をしておくことが、後悔を避けられます。
理由は、就労移行支援を利用すると難病の人の働き方の基本を覚えられるからです。
その基本をまずマスター出来れば、自分の体調や治療に合わせて、一番働きやすい環境で働く事が出来ます。
でも、そう言われても信用できませんよね。
そこで、当メディアが難病で就労移行支援を利用して自分にぴったり合った仕事を見つけた人と、その人を採用した企業の担当者から話を聴きました。
元利用者は(仮)N氏です。
採用担当は、当メディアのアドバイザーでもあるKです。
案内は、私アドバイザーMがつとめます。
最後まで、じっくり読み進めていただくことで、あなたにとって一番良い働き方が出来る基礎となる就労移行支援の選び方が判ります。
難病の人が就労移行支援の利用をする理由
難病で就労移行支援を利用したNさんと、採用したKから話を伺います。
まず最初はNさん、お願いします。
Nさんは、最初から就労移行支援を利用して就職をしようと考えたのでしょうか。
いえ、ハローワークや転職サイトで探していました。
良い求人はありませんでしたか?
難病でなければ、選んでいたかもしれない求人はありましたが、今の私の条件には合いませんでした。
それで、就労移行支援を選んだのですか?
はい、最初は選択肢にはありませんでしたが、それは私が就労移行支援について知らなかっただけでした。
どう言うことですか?
ハローワークの相談員から、就労移行支援について話を聴き提案されたので自分でも色々調べて、利用する事を決めました。
決め手は何でしたか?
はい、自分の難病について理解をすることで、必要な配慮を明確に周囲に伝える事が出来るようになるためのプログラムがある事です。
それで、利用する事を決めたのですね。
はい、前職では通院や検査も思うように出来なかったので、今度仕事と両立するためには必要な事だと思い、利用を決めました。
結果、就労移行支援を利用して何が良かったですか?
はい、簡単に言うと難病の治療をしながら定期通院や検査が出来る仕事に出会えたことです。
それは、希望通りでしたね。
どのように、出会えたのでしょうか?
はい、就労移行支援で行う企業の見学会です。
そこで、Kさんに声をかけられました。
就労移行支援から直接採用されたって事ですか?
いえ、私の利用した就労移行支援は求人の紹介はしていないので、Kさんの所属する企業が利用しているエージェントを経由して応募しました。
声をかけられたのに書類応募からですか?
はい、書類応募からですが、面接まで確定なので、簡単に進める事ができました。
そうなんですね。
ハローワークからでも良いようですが、Kさんの所属する会社は利用していないとのことなので、エージェント経由になりました。
就労移行支援を利用して就職出来た事と、利用するまでの流れは判りました。
これから、利用を検討している難病の人の為に、この後もっと詳しく就労移行支援について詳しく教えてください。
はい、判りました。
よろしくお願いします。
次に、採用したKに聴きます。
Kは、どうしてNさんの採用を決めたのですか。
決め手は、いくつかありますが、1番は条件がクリアになったからです。
条件ですか。
はい、人間性やキャリア、募集条件に合っているスキルも見ますが、1番の条件は本人が自分の難病について理解していて、必要な合理的配慮が解っているかと言うことが条件です。
どう言うことですか?
私達、企業側は必要な配慮を実施する用意はありますが、ひとり一人にあわせた配慮が出来るまでのスキルがありません。
専門家でないので仕方ないと思います。
なので、入社していただく人には、自分に必要な配慮や方法が明確に説明出来る人でないと対応が出来ないので、せっかく入社して貰っても定着が出来ないと判断をする事になります。
でも、Nさんは説明が出来た。
はい、そうです。
定期通院や検査に必要な日数や時間、仕事をする時に秘湯な合理的配慮が判りやすく話していただけたので、私達が対応出来る範囲と判断しました。
そこが、採用したポイントですか。
はい、そうです。そこが採用する1番重要なポイントです。
スキルやキャリアも必要ですが、それだけでは採用は出来ません。
自分の難病を理解していることが1番重要なポイントになります。
なるほど、スキルやキャリアが合っても再就職まで行けない人との差はそこなのですね。
難病の人が就労移行支援の利用でプラスになること
難病の人が就労移行支援を利用することで、就職にプラスになることをNさんから聴いたのでまとめました。
- 自分の難病の理解
- 必要な配慮のい伝え方
- コミュニケーションスキル
- ビジネスマナースキル
- パソコンスキル
では、ひとつずつ説明をしていきます。
自分の難病の理解
指定難病には、331の疾患が指定されています。
また、ひとり一人の症状や進行も違いがあるため、その人に取って一番良い配慮を行うためには、ひとり一人の症状をよく理解することが第一になります。
一緒に働く人達は、難病のことはもちろん判りません。
また、必要な合理的配慮も判りません。
しかし、配慮するべき事が判れば、対応は出来ます。
なので、まず一番にするべき事は、一緒に働く人達に必要な配慮を伝える為に、自分の難病をよく理解する事と、必要な配慮を明確にする必要があります。
それを、就労移行支援ではひとり一人に合わせて学べるようになっています。
必要な配慮の伝え方
自分の難病について理解が進み、必要な合理的配慮が明確になれば、次は伝える方法を覚えます。
口頭でも伝わりますが、合わせて書面が作られれば、確認や改善が明確になるので、その作り方を学びます。
具体的には、ナビゲーションブックや、トリセツなどと呼ばれていることが多いですが、それを、ひとり一人に合わせた内容に作り込む方法を就労移行支援で学びます。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、円滑な人間関係を築くために必要なスキルです。
特に、難病で定期通院や検査で平日の昼間に仕事を抜けたり、空ける必要が場合は、このコミュニケーション一つで、働きやすい環境にも働きにくい環境にもなります。
このコミュニケーションスキルは、就労移行支援を利用する仲間と通所することで、支援員のサポートの元、自然に身につけることが出来ます。
ビジネスマナースキル
数人で仕事をする上で必要な事は、最低限社会人としてのルールやモラルです。
これは、コミュニケーションとは別に一般常識として身につけておく必要があります。
今まで社会人として活躍して来た人も、まだ社会人として経験の無い人も、一度自分のビジネススキルのレベルを見直すことにより、ゼロからでも、より高度なスキルからでもひとり一人のレベルに合わせて就労移行支援では学ぶことが出来ます。
パソコンスキル
難病の人は、体力的なことも考慮して、事務職が向いています。
事務職の範囲は幅広いですが、一般の事務職では現在の企業ではどこもシステムが導入されているので、複雑な関数やパソコン操作の知識は必要ありません。
必要なのは、文字や数字の入力が出来る事、色や大きさを変えることが出来る事など、基本操作と連絡に必要なメールの送受信です。
このメールの送受信は、スマホやパソコンの普及で利用している人が多いので、私は出来ると思って居る人は多いですが、以外とビジネス用に利用する基礎が出来ていない場合が多いです。
例えば、メールのCCとBCCの使い方や、セキュリティを利用した送受信の方法、一番出来ていないのは誤送信の対策です。
誤送信は、一つ間違うと始末書になるほど重大な事です。
これらのスキルを、実践に近い環境で就労移行支援では学ぶことが出来ます。
企業が就労移行支援利用者を採用する理由
私が就労移行支援を利用した難病の人を採用したい理由をまとめました。
- 自分の難病を正しく理解している
- 必要な合理的配慮が明確
- 体調管理が出来る
- ビジネスマナーの基礎が出来ている
- 必要なパソコンスキルがある
それでは詳しく見て行きましょう。[/char]
自分の難病を正しく理解している
就労移行支援で学んだ難病の人は、自分の難病についてよく理解しています。
なので、体調を崩すようなことはなくコントロールも出来ます。
万が一、体調を崩すようなことがあっても、良く解っているので悪化はしないで回復が早いです。
自分の守り方を心得ています。
必要な合理的配慮が明確
ひとり一人に必要な合理的配慮は、一般社員や上司では解りません。
過剰になったり、足りなかったり加減が解りません。
ですが、就労移行支援を利用した難病の人は自分に必要な合理的配慮が明確なので企業側はひとり一人に合わせた一番良い対応を取ることが出来ます。
体調管理が出来る
採用後に、急な欠勤や長期にわたる休職は企業にとってとても困る事態です。
体調不良を押してまで働くことは強要できませんが、任せた仕事は最後まで予定通りにお願いしたいと思っています。
なので、体調管理が大切なのですが就労移行支援を利用した人は、体調管理をする方法を学んでいるので急な欠勤や休職の心配がいりません。
ビジネスマナーの基礎が理解出来ている
これは、コミュニケーションスキルにも関係がありますが、社会人として仕事をするのに最低限必要なスキルがこのビジネスマナーの基礎になります。
これが出来ないと、聞き忘れや、伝え忘れ、提案力のなさ等からスムーズな仕事が出来なくなります。
社会人経験の差はありますが、基本を理解しておく必要はあります。
ですが、中途入社の短期間のビジネスマナー研修だけでは理解することは期待できません。
でも、就労移行支援を利用した人はカリキュラムにビジネスマナーがあり、通所中に実践して身につけているので心配がありません。
必要なパソコンスキルがある
今や、どこで仕事をするにしても必要になるのが、パソコンスキルです。
最初から、スキルのある人は良いですが、出来ない人もいます。
ですが、就労移行支援ではひとり一人のスキルに合わせて基礎を学ぶことが出来ます。
更に採用担当として注目しているのは、想定した業務に合わせて必要なスキルをオーダーが出来る事です。
例えば、就労移行支援の見学会に参加します。
採用したいなと思う人がいました。でも、パソコンスキルの基礎は出来ても、想定する業務にはもう少し専門的な知識が必要な場合、就労移行支援の事業所にそのスキルが身につくように依頼が出来ることです。
具体的には、一般事務では必要ありませんが、営業事務などでVlookup関数が必要な場合、重点的にその関数の使い方を覚えて貰うことが出来ると言う事です。
これは採用する側にとって大きい事です。
このような背景があるので、就労移行支援を利用した人は安心して採用しやすいのです。
難病の人に就労移行支援が出来る事
難病の人が就労移行支援を利用してプラスになる事と、企業が就労移行支援の利用者を採用する理由が解りました。
ここでは、一端インタビューから離れて『就労移行支援は何が出来るのか』全体を把握します。
就労移行支援では大きく分けてこの4つが柱になります。
- カウンセリング
- 就労支援
- 就職支援
- 定着支援
内容をもう少し詳しく見ていきましょう。
カウンセリング
カウンセリングは、就労に必要なひとり一人に合った支援をするために、何が必要でどのような方法で行うか決めるために行います。
全ての人が同じカリキュラムで支援されても、役に立つ人と役に立たない人が出てくるからです。
このカウンセリングが上手だと、ひとり一人満足のいく支援に繋がります。
就労支援
事業所に通所している間に行うカリキュラムやプログラムです。
ここで、ビジネスマナーの基礎やパソコンスキルを身につけます。
就職支援
就職支援は以下の4つになります。
事業所によっては、この他にもハローワークへの同行や就職を斡旋するするところもあります。
- 企業参加の見学会の開催
- インターン
- 応募書類書き方
- 面接対策
企業参加の見学会の開催
見学会の企画をして参加企業を集めます。
定期的に行う事業所が多くあり、企業にはただ参加するのではなく、ひとり一人の成長を見てもらいます。
インターン
インターンの受け入れを各業界の企業にお願いをします。
就労移行支援の利用者が、興味のある企業で働けるきっかけになるように、多くの企業に声をかけてお願いをします。
応募書類書き方
履歴書、職務経歴書の書き方を添削して完全な物に仕上げます。
応募書類は、ただ書いてあれば良いという物ではありません。
封筒への入れ方や、中に入れる書類の折り方まで気を遣う必要があります。
面接対策
面接対策は、経験豊かな支援員が行い利用者が実践で参考になる様に模擬で行います。
面接する部屋への入り方から始まり、服装、身だしなみ、話し方、椅子への座り方、質問への答え方、逆質問など丁寧に行います。
定着支援
定着支援は、入社後のフォローになります。
就労移行支援で身についたはずの健康管理やビジネスマナーの基礎が、いつの間にか疎かになっている時や、企業内で仕事の種類が変わったり、移動があって合理的配慮が出来ていないときなど、利用者が働きやすい環境で仕事が出来るように、本人と企業側に提案をします。
難病のN氏が就労移行支援を利用した感想
Nさんは、就労移行支援を利用して再就職を果たしましたが、感想を聞かせてください。
はい、では2点感想を言わせてください。
1点目は、メリットです。
就労移行支援は、私のような難病の人や他の障害などで一般枠で働く事が難しくなった人にとって、とても有意義な場所です。
難病の私に例えて話します。
まず、難病になってこれからの生活や仕事に希望を持てませんでしたが、知らないだけで働き方や仕事を選択することで、希望はあると言うことを知りました。
私の場合は、就労移行支援の利用でしたが、他にも就労継続支援もあります。
自分に合った方法で社会貢献が出来ます。
2点目は、残念にも感じています。
私は、現段階ではまだ仕事を続けることが出来ますが、病気が進行していくにつれて仕事をするのが、難しくなってくると思います。
いくら、仕事をしたい気持ちがあっても重症化すれば出来ないと思っています。
その時でも、何か仕事が出来るような仕組みがあれば良いのですか、現実には、私のような学歴もスキルもないと、何も無いと思っています。
これは、今の私にはデメリットではないですが、就労移行支援でも、働きやすい人ばかりでなく重症化した人にも目を向けて欲しいと思います。
でも、今のところは就労移行支援を利用したことで、働きやすい環境で仕事が出来るので満足しています。
難病が利用する就労移行支援
もう少し、具体的に突っ込んで聞いてみたいと思います。
就労移行支援をまた、利用するとしたら
もし、Nさんが今度就労移行支援を利用するとしたら、今と同じ事業所を選びますか?
はい、私は同じ就労移行支援を選びます。
Nさんが利用した就労移行支援は一般の就労移行支援でしたよね。
はい、そうです。働く事が難しかったり、直ぐには出来ない人が働く為に準備をする誰もが利用出来る事業所です。
難病専門に特化した就労移行支援の事業所がある事は知っていますか?
はい、知っています。
私の利用した事業所を調べていたときに知りました。
そこは、利用しようと思わないのですか?
はい、私は利用しません。
どうしてですか?
理由があります。
それは、就職後のことを考えているからです。
就労移行支援だけを考えて見ると、難病専門に特化した就労移行支援は、私のような当事者にはとても良い環境だと言えます。
カリキュラムもプログラムや支援員も全て難病の人に合っているでしょう。
でも、就職したら健常者や他の障害のある人とコミュニケーションを取りながら仕事をする必要があります。
どうしても、同じ難病があるとそこで仲間意識が出て甘えが出たり、忖度が出来る環境になると思います。
そうではなく、最初から一般の職場に近い、色々な人が居る環境に慣れる方が、いざ就職先が決まったあとで困らないと考えているからです。
なるほど、そういう考え方もありますね。
大規模と小規模では?
全国に3500以上もある就労移行支援ですが、全国的に展開している大規模な事業所と地域に密着した小規模の事業所とどちらが利用者には良いですか?
どちらも良いところがあるので、一概には言えません。本人が行きたいと思った所が一番だと思っています。
ですが、良く見学をして決める必要はあります。
就労移行支援の利用が出来るのは、1生に1度2年だけです。後悔しないように見学出来るところは全て見てから決めた方が良いです。
利用期間は延長も出来ますよね。
はい。1年延長は出来ますが、その1年をあてにしていては、いつまで経っても就職出来ないように思うので延長は考えずに2年以内に就職する事を目指す方が良いです。
見学するべき就労移行支援の事業所
Nさんは、就労移行支援を利用する前に良く見学をするようにと話していましたが、具体的にアドバイスがあれば、教えてください。
はい、判りました。
私の体験からです。
よろしくお願いします。
まず、自分が利用を考えている事業所の見学は当然ですが、その他に見学をしておくべき事業所は、利用する事業所と比べる為の基本となる事業所です。
基準にすると言う事ですか?
はい、そうです。
その方が、比較しやすいので曖昧な基準ではなく、利用したいと思う事業所全てと比較できる事業所が必要です。
そんなところありますか?
はい、いくつかあります。
就労移行支援の利用を考えている人は、全国にいるので全国どこでも比べられる必要があります。
それは?
全国展開をしている『リタリコワークス』です。
就労移行支援の中でも老舗で全国に81ヶ所以上の事業所があり、全ての事業所のデータから、最も効果のあるカリキュラムやプログラムを、全国全ての事業所で同じレベルで提供している事業所だからです。
全国どこでも同じサポートが受けられるのは凄いですね。
はい、なので比較する基準として最適なのです。
『リタリコワークス』の利用はしないのですか?
いえ、見学した人が利用したいと思えばそこで判断をすれば良いと思います。
なるほど、比較の為に見学はするべきですが、利用する事業所は本人の判断と言うことですね。
はい、そうです。
他にもありますか?
首都圏に限られてしまいますが、『ココルポート』も見学をしておくべきです。
理由はありますか?
はい、『ココルポート』は首都圏のみで47ヶ所の事業所があります。
それは、多いですね。
はい、首都圏で展開している就労移行支援では一番事業所数が多いです。
なので、通所しやすい、利用しやすいので体力的に心配がある人には良いと思います。
就労移行支援は、続けて毎日利用する事で効果が出ます。
毎日利用することが、一番の目的なので、それを考えると『ココルポート』は利用候補として見学をしておくべきです。
『リタリコワークス』は、比較のための基準でしたが、ココルポートは利用候補として見学をしておくべきと言う事ですね。
その通りです。
プログラムの講座も50と多いので、面白いと思います。
その他にありますか?
はい、最後に絶対見学を外せないのが『ミラトレ』です。
どうしてですか?
『ミラトレ』は首都圏と関西圏の利用に制限されますが、就職率「98%」「定着率80%」という、高水準のサポート結果が出ています。
これは、就労移行支援の質が高いから出来る事です。
自分の利用しようと考えている就労移行支援の事業所との違いを高水準で確認するのには、外せません。
はい、どの事業所を利用するかは見学した本人次第ですが、就労移行支援は一生に一度2年間しか利用が出来ません。
失敗は出来ないので、それくらいは見学をして決めるべきです。
そうですね。
どこも見学は無料なので、時間をかけてでも見学はしておくべきですね。
就労移行支援事業所の紹介
ここでは、Nさんの体験から難病の人が就労移行支援を利用する前に見学しておくべきと話した就労移行支援を紹介します。
Nさんよろしくお願いします。
ミラトレ 驚異の就職率98%
【対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫】
ミラトレは、dodaやテンプスタッフと同じパーソルグループです。
平均8-9ヶ月で卒業し、就職率は全国平均22%に対して98%の高さです。
見学した事業所は、利用者は20代~30代が中心のようで男女比は同じくらいでした。
就職率が高いのは、人材総合サービスで国内トップクラスのパーソルグループの持つデータが基盤になっているようで、就労移行支援の見学会からインターンに繋がり、就職まで行くからのようです。
ミラトレ公式サイト
https://mirai-training.jp/
ココルポート 首都圏で一番多い事業所
【対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・福岡】
ココルポートは、首都圏と福岡のみの利用になりますが通所範囲内の人は見学をしておきましょう。首都圏では47ヶ所の事業所があり、利用がしやすいです。
大手ではなく中堅の事業所ですが、利用できるeラーニングが50講座とか、就労移行支援事業所外の農作物などを育てるカリキュラムなどもあり自分で選べる選択肢が多いのが良いです。
それと、首都圏在住の人は事業所の数が首都圏だけで47ヶ所と多いので自宅から通所しやすいのも良いです。
ココルポート公式サイト
https://www.cocorport.co.jp/
リタリコワークス 対応エリア業界最大級
【対応エリア:全国】
リタリコワークスは北海道から沖縄までカバーする大規模事業所です。
見学して説明から解った事は、全国から集まるデータから就労支援で必要なプログラムやカリキュラムが常に進化していることです。
それも、色々な人が利用出来るように柔軟に対応できて、全国の事業所で共有できます。
どこの地域でも、最新の同じ就労支援が受けられるは凄いです。
ですが、個性が無いようにも感じました。
リタリコワークス公式サイト
https://works.litalico.jp/
難病の人が利用出来る専門の就労移行支援を紹介
Nさんには、難病の人が見学するべき就労移行支援を紹介して貰いましたが、私がその他の難病の人が利用出来る専門に特化した就労移行支援を紹介します。
ベネファイ
【対応エリア:東京】
ベネファイは、ゼネラルパートナーズが運営する難病専門に特化した就労移行支援です。
事業所は、都内に1ヶ所で文京区湯島になります。
国内初の取り組みで、利用したい人は沢山いますが、現在のところここしかないので、利用出来る人が制限されるのが残念です。
利用出来る地域にお住まいの方は、見学をして他と比較して見る価値はあります。
ベネファイ公式サイト
http://www.bene-fi.jp/
就労移行支援の利用の仕方
インタビューの途中ですが、ここで就労移行支援の利用について簡単に解説しておきます。
見学では何も必要はありません。
障害者手帳 | 無くても利用出来ます |
---|---|
利用料金 | 0円~9,300円 |
利用手続き | お住まいの自治体に相談 |
※利用料金は、殆どの人がこの表に記載された金額で理容が出来ますが、詳しくは自治体で確認して下さい。
-利用手続きの流れ-
- STEP1就労移行支援の事業所を探すお住まいの行政窓口で聞くか、ネットで住所と就労移行支援と入力することでお近くの事業所が検索されます。
- STEP2見学就労支援事業所が見つかったら、見学を申し出て実際に行きます。ネットでは解らない、事業所の中や雰囲気が解るので、必ず見学はしましょう。
- STEP3比較・決定就労移行支援の事業所が複数ある場合は、大変でも全て見学します。自分に一番あっている所を探すためです。後で後悔しないように各事業所の特徴をよく見学して決めます。
- STEP4障害福祉サービス受給者証お近くの行政窓口にいって、就労移行支援を利用したいことを伝えて、障害福祉サービス受給者証の申請をします。必要な書類が複数有りますので、漏れが無いように行政窓口で確認してください。
- STEP5利用契約を結ぶ障害福祉サービス受給者証が発行されたら、見学して決めた事業所と利用契約を結びます。
- STEP6通所利用契約を結んだ後、通所が始まります。就労移行支援事業所のプログラムに沿って就職を目指します。
難病の人の就労移行支援Q&A
強迫性障害で就労移行支援を利用して就職出来たNさんに質問です。
- 就労移行支援を利用すると、難病の人も必ず就職する事が出来ますか?
- 必ずとは言えませんが、通所しないよりした方が就職出来る機会はグンッと増えます。
- 利用料金は、本当に0-9,300円で利用が出来るのですか?
- 私も0円でしたが、廻りも殆ど0円でした。
- 見学は無料ですか?
- はい、交通費は掛かりますが、その他は無料です。
- 見学をすると必ず利用する必要がありますか?
- 大丈夫です。私は多くの就労移行支援を見学しましたが、強要されたことはありません。
- 見学をするとしつこく連絡が来ませんか?
- 一度も来たことはありません。
- 見学をするポイントを教えて下さい
- 必ず、見るだけでなく質問をしましょう。
- 他の通所している人とのコミュニケーションが難しくないですか?
- 支援員のサポートもあるので少しずつ慣れていけば良いです。
- 通所は、最初1日からでも可能ですか?
- 可能な事業所と出来ない事業所があります。中にはカリキュラムの都合で週4日以上となっているところもあります。
見学をする時のポイント
ここでは、質問にもあった見学をするポイントについてNさんから話を聴きます。
見学するポイントは5つあります。
- 就労移行支援の事業所の場所
- 自宅から事業所までの通所ルート
- 事業所内の雰囲気
- 支援員・指導員の対応
- 利用者の感じ
それでは、簡単に解説します。
就労移行支援の事業所の場所
自宅から近い場所も良いですが、実際に通勤をする事を想定して訓練をする方が良いので、あえて多少離れたところを利用するのもありです。
ただし、利用をしている間には、夏も冬もあり、雨や雪の時もあります。
そういう場合でも、通勤が可能な負担がかからない事も考えて見る必要があります。
自宅から事業所までの通所ルート
事業所の場所とも関係ありますが、通所するルートは実際に通所する時間帯で見ておく必要があります。
駅やバス停の混雑、社内の混み具合など良く確認しておくべきです。
特に、体調にも関わりがある事なので、難病の人は自分の症状と合わせて良く考える必要があります。
場合によっては、事業所ごとに通所する時間帯の変更など配慮があるので、利用前に相談をすると良いです。
事業所内の雰囲気
事業所内が見学時に暗い雰囲気の場合、通所してから急に明るくなることはありません。
暗くなっている事には、何か原因があるはずです。
その場で、原因までは解らないと思いますが、そういう事業所は避けて置いた方が良いです。
自分が利用する就労移行支援の事業所が暗いと、毎日利用するのが嫌になります。
支援員・指導員の対応
明るすぎず、冷たすぎない、自然な感じの対応があれば問題ありません。
明るすぎるのは、作っているようで何か怖いです。
冷たすぎるのは、それが素でしょう。
出来るだけ、自然な感じで対応できているか確認をします。
あと、相性も合う合わないがあるので、質問を積極的にして確認をする様にしましょう。
利用者の感じ
利用者は入れ替わるので一概には言えませんが、数ヶ月から2年は利用すると思い、これから一緒に支援を受ける仲間を良く観察してみましょう。
仲間割れはなさそうですか?
1人で孤独そうな人は居ませんか?
全体の人数は少なくありませんか?
このような事を見学では確認してみてください。
もし、気になるような人が居れば、支援員に聴いてみても良いです。
以上が見学をする時のポイントになります。
これ以外にも、気になった事があれば、進んで質問をして下さい。
納得して就労移行支援を利用しないと後悔する事になりかねません。
難病の人の働き方まとめ
今回は、難病の人が働く為には、就労移行し会陰を利用するのが良いことが良く解りました。
最後にまとめてください。
はい、わかりました。
難病の人はひとり一人症状や治療方法も様々なので、個々に対応が出来る就労移行支援で、働く事が出来る状態にする事が一番大事です。
働く準備が出来ていないまま、仕事を探したり決めてしまうと、合理的配慮の無い環境で、また振り出しに戻ります。
難病と治療を両立するためには、少し時間はかかりますが将来のためにも就労移行支援を利用して自分に合っている仕事と環境を手に入れてください。
ところで、Nさん最後にもっと具体的に判るように難病の人に一押しがあれば教えてもらえませんか?
具体的にですか。
はい、その方が判りやすいです。
私、個人としてですが、良いですか。
はい。
私の一押しは『ミラトレ』です。
理由も一緒にお願いします。
はい、ミラトレはパーソルグループです。
それが何か?
パーソルグループは国内トップクラスの人材総合サービスをする企業です。
グループ全体の求人や採用に関する企業情報が多いので、他社より就職出来る可能性が高いのです。
しかも、障害のある人の転職支援をしているdodaチャレンジも同じグループです。
このような、好条件の就労移行支援事業所は他にはありません。
なるほど、そういう理由ですか。
良く解りました。
貴重なコメントありがとうございました。
これで、難病の人が仕事と治療を両立させるために就労移行支援を利用したインタビューは終わりです。
この記事を最後まで読んでくれたあなたも、しっかり見学をしてから決めるようにして下さい。
この記事が、あなたの就労移行支援の見学と利用に活用頂ければ幸いです。
当メディアは、難病の人が仕事と治療が両立して安心して長く働ける環境への就職を応援します。
- パーソルチャレンジ・ミラトレ
就職率98%・定着率80%の高水準のデータは、ハイレベルなサポートの証です。
国内トップクラスの人材総合サービス企業『パーソルグループ』の就労移行支援は、大手企業に一番近い窓口です。見学は無料で出来ます。対象地域:東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫
公式サイトhttps://mirai-training.jp/ - Cocorport
首都圏に47の事業所を展開する密着型は便利で利用しやすい負担がないように考えられた利用者ファーストです。講座数50以上のプログラムは、あなたが必要としているサポートが用意されています。対象地域:神奈川15、千葉7、東京10、埼玉10
公式サイトhttps://www.cocorport.co.jp/ - LITALICOワークス
全国どこの事業所でも、同じハイレベルのサポートを受けることが出来ます。全国展開をしているからこそ出来る各事業所のデータを元に作られているサポートは、今あなたが一番必要としている内容に常にブラッシュアップされています。対象地域:全国81カ所
公式サイトhttps://works.litalico.jp/