解離性障害の仕事

解離性障害の人ができる仕事を探すのは、簡単ではありません。
解離性障害の特性と治療と、個人のスキルや個性など様々な事から慎重に判断しないと失敗します。

一回の失敗は、障害の悪化やその後の治療、また仕事探しにも大きく関わってきます。
なので、簡単に考えずに慎重に決めていかなくてはなりません。

しかし、一人で仕事を探すとなると、どのように仕事を探せば良いのか困りますよね。
そこで、当メディアが自分に合った仕事の探し方を解説していきます。

解離性障害の仕事を探す事で一番大事なこと

解離性障害の仕事を探すことで、一番大事なことは仕事をする環境です。

その必要な環境の条件は2つあります。

  1. 解離性障害の理解
  2. 治療のための定期通院

もう少し詳しく解説します。

解離性障害の理解

解離性障害の主な原因は心的ストレスから来る自己表現が制限されることなので、その障害特性を良く理解した表現が制限されることの無い職場環境が必要です。

具体的に言うと、言っていることや行動を疑いの目で見るのでは無く、しっかり表現できる環境の提供と症状が出た場合の対処方法が出来る事です。

解離性障害の人は、自分の症状は理解していると思いますが、説明をする為に必要な資料を掲載しておきます。
これを利用して、あなたの障害をしっかり説明して伝えられるようにしておきましょう。

カテゴリーは大きく別けて7つあり、様々な症状があります。

世界保健機構の診断ガイドラインICD-10

解離性健忘:ある心的ストレスをきっかけに出来事の記憶をなくすものです。多くは数日のうちに記憶がよみがえりますが、ときには長期に及ぶ場合もあります。

解離性とん走:自分が誰かという感覚(アイデンティティ)が失われ、失踪して新たな生活を始めるなどの症状を示します。学校や職場において極度のストレスにさらされ、しかもそれを誰にも打ち明けることができない状態で突然始まり、それまでの自分についての記憶を失うことが多くみられます。

カタレプシー:体が硬く動かなくなること。

解離性昏迷:体を動かしたり言葉を交わしたりできなくなること。

離人症:自分が自分であるという感覚が障害され、あたかも自分を外から眺めているように感じられます。

解離性てんかん:心理的な要因で、昏睡状態になる、体が思うように動かせなくなる、感覚が失われるなどの症状が現れます。

ほかにも、ヒステリー性運動失調症、ヒステリー性失声症、解離性運動障害、失立、心因性失声、心因性振戦、解離性痙攣、憤怒痙攣、解離性感覚障害、心因性難聴、神経性眼精疲労、ガンサー症候群、亜急性錯乱状態、急性精神錯乱、心因性もうろう状態、心因性錯乱、多重人格障害、反応性錯乱、非アルコール性亜急性錯乱状態なども解離性障害の一種です。

多重人格障害:これらの中でも多重人格障害はDSM(アメリカ精神医学会の診断ガイドライン)では解離性同一性障害と名づけられ、きわめて特徴的な症状を示します。患者は複数の人格をもち、それらの人格が交代で現れます。人格同士はしばしば、別の人格が出現している間はその記憶がない場合が多く、生活上の支障をきたすことが多くなります。

治療のための定期通院

次は、解離性障害の治療に必要な定期通院の出来る環境が必要です。
ただし、出来るだけでは無く気兼ねなく利用が出来ないと意味がありません。

企業によっては、定期通院を有給で認めているところもありますが、欠勤や時間給で引かれる場合もあるので、定期通院の条件もしっかり確認する必要があります。

これが出来ないと、治療も進みませんがストレスがたまり症状の悪化に繋がることもあるので、しっかり確認をしましょう。

解離性障害の人の仕事

解離性障害の人の仕事は何でも良いわけではありません。

難しい障害なだけに、ひとり一人の障害特性を十分考慮した環境と、個人のスキルやキャリアも考える必要があるので、ぴったり合った仕事を見つけるのはとても難しいです。

解離性障害の多くは心因性のストレスが原因になっている事から、ストレスが少ない事務アシスタントや軽作業、清掃などの仕事が良いと書かれている記事もありますが、本当はそうではありません。

それは、自分に合っていないかもしれないからです。
自分に合っていない仕事を続けることほど、苦痛なことかはありません。

誰でも出来る=ストレスが無いというのは安易です。

本当に、ひとり一人にぴったり合っている仕事を見つけるのは、障害特性に精通していて仕事の環境にも詳しい専門家に相談をすることが一番良い方法です。

なので、ここでは安易に仕事を取り上げて向いている向いていないを書かずに、ひとり一人に合った仕事を探す方法を解説します。

手帳は持っていますか?解離性障害は神経障害に分類されるので、精神障害者保健福祉手帳の取得は出来ません。

ですが、うつ症状や統合失調症などの精神障害と同じの症状が仕事や生活に支障をもたらしている場合は、精神障害に準じて取り扱うことが出来るので、手帳の取得が可能な場合もあります。

手帳は、公的機関の利用時の減額や税金の控除だけで無く、働きやすい合理的配慮のある環境の仕事を探すのも、働くのにも有利に利用が出来ます。

手帳をお持ちで無い方は、主治医へ相談をしてみましょう。

解離性障害の仕事を探す方法

解離性障害の人が就職や転職で、自分にぴったり合った仕事を見つける為の方法を、2つのタイプ6つの方法に分けて解説します。

タイプ1:仕事をする準備が出来てる人
タイプ2:仕事をする準備が必要な人

1-仕事をする準備が出来ている人

『仕事をする準備が出来ている人』とは、退職して療養をしている人で、医師の診断で治療を続けながら仕事をしても良いとされた人や、現職があり休職して療養をしている人で自分に合っている仕事と環境に転職を考えている人です。現在、就業中の方で転職を考えている人も含まれます。

1-1ハローワーク

障害のある人用に、配慮のある求人を探す事が出来ます。相談員もいるので解らないところは相談や質問が出来ます。
求人への質問は、相談員から企業へ問い合わせも可能です。

この障害のある人の求人には、合理的配慮のある仕事がありますが、それを利用するのには精神障害者保険福祉手帳が必要です。

一般の求人の方が条件が良く数も多いので、解離性障害を隠して仕事を探す事も出来ますが、働きやすい環境で長く務める事を考えると良くありません。

医師に相談して、手帳の取得を検討しましょう。

1-2求人サイト

求人サイトは、一般枠と障害枠と取り扱っているサイトが違います。
解離性障害が心配で、合理的配慮のある仕事を探すのであれば、障害枠の求人を探す方が良いです。

採用されるのには、精神障害者保険福祉手帳が必要です。

1-3人材紹介会社

人材紹介会社は、企業に依頼されたプロです。
採用条件にマッチする人材を紹介して報酬を得ています。

これも、一般枠と障害枠とあり、解離性障害が心配な人は障害のある人専門の人材紹介会社を利用するのが良いでしょう。

障害枠の人材紹介会社の利用には、必ず精神障害者保険福祉手帳は必要ありません。
取得予定で利用が出来ます。

ただし、就職や転職する企業が決まり、入社するまでには手帳の取得が必要になります。

2-仕事をする準備が必要な人

準備が必要な人とは、解離性障害が原因で就職や転職が不安な人のことです。

この場合、医師から症状が改善されて仕事が出来ると診断された人と、治療中の人や他のメンタル障害と診断され精神障害者保険福祉手帳を取得している人が対象です。

要は、条件が揃えば手帳がある人も無い人も、解離性障害が原因で就業に不安がある人が利用できます。

2-1就労継続支援A型

企業で募集する採用条件では就職が困難ですが、就労継続支援Aの事業所と雇用契約が結べて仕事が出来る人に、一般企業で働けるように仕事の訓練の場を作り支援します。

利用には、手帳が無くても利用が出来ますが、各市区町村で発行する受給者証が必要になります。
詳しくは、各自治体の福祉課に問い合わせてください。

2-2就労継続支援B型

一般企業で募集する採用条件では就職が困難で、就労継続支援A型でも雇用契約が難しい人に、仕事の訓練の場を作り支援します。

利用には、手帳が無くても利用が出来ますが、各市区町村で発行する受給者証が必要になります。
詳しくは、各自治体の福祉課に問い合わせてください。

2-3就労移行支援

就労移行支援は、一般企業に就職をするための準備が出来ます。
期間は、最長2年で場合によっては延長も可能です。

利用には、手帳が無くても利用が出来ますが、各市区町村で発行する受給者証が必要になります。

解離性障害の一般就労に一押しの方法

解離性障害の人が一般就労するまでの6つの方法を紹介しましたが、ここでは一押しの方法を紹介します。

仕事をする準備が出来ている人向け

まず、仕事をする準備が出来ている人は、障害特性と受け入れられる企業に詳しい障害がある人専門の『人材紹介会社』が一押しです。
ハローワークや求人サイトでは、自分で探すので客観的な目で選ぶことは難しいです。

また、人材紹介会社は多くの企業の採用情報があるので、カウンセリングを受けるだけで、ひとり一人にぴったり合った求人の提案を受けることができます。

利用には、精神障害者保健福祉手帳を持っているか、取得予定が条件になります。

仕事の準備が必要な人向け

解離性障害から来る就労の不安や、他のメンタル障害が併発した人で、まだ仕事を始めるのに準備が必要な人は『就労移行支援』が一押しです。
自治体か医師が必要と判断すれば利用が出来るので、比較的に利用はしやすい条件です。

無理に焦って仕事を探すより、少しでも不安がある人は就労移行支援で自信をつけてから人材紹介会社を利用するのが一番効果的です。

就労移行支援の利用には、精神障害者保健福祉手帳は必要ありません。各市区町村で発行する受給者証が必要になります

人材紹介会社とは

人材紹介会社を利用するのが、解離性障害の人の仕事を探すのに一番良い方法ですが、何が出来るのか解説します。
出来ることは大きく別けて3つになります。

  • カウンセリング
  • 仕事の紹介
  • 定着支援

特に、仕事の紹介では求人を出している企業の仕事内容だけで無く、合理的配慮のある環境まで解るので、障害に合わせたひとり一人にぴったりな提案が出来ます。

カウンセリング

解離性障害と一口で言っても、特性の出方はひとり一人違いがあります。
また、必要な配慮もそれによって変わります。

その他に、育った環境やパフォーマンス、キャリア、スキルなど全てを通して一人の個性を見いだします。
それが出来るのが、腕の良いカウンセラーです。

これが基になって、ひとり一人にあっている求人を提案します。

仕事の紹介

仕事を個人で探せば、良いなと思える求人は1日で数件、良くて10数件でしょう。
それも、何10社の求人も見てです。

ですが、人材紹介会社は何千件という求人数の中から、ハローワークやweb媒体では解らない詳細条件や採用実績まで即解ります。

その中から、カウンセリングで得た情報と照らし合わせて提案が出来るので、一番良い組み合わせの提案が可能です。

定着支援

仕事を紹介して終わりではありません。
紹介した企業に入社した後も、条件が違わないか、困っている事は無いかと連絡が来ます。

もし、そこで困っている事があれば、慎重に誠意を持って解決をし、万が一退職になった場合は、手続きや次の転職先まで力になってくれます。

-コメント-
人財紹介会社ならどこでも良いわけではありません。
カウンセラーの腕の良し悪しや、紹介する仕事の提案力や得意とする職種など色々違いがあります。

当メディアの一押しの人材紹介会社は、精神保健福祉士のカウンセリングの評判が良い『ランスタッド』とカウンセラーが選任で2人つく『dodaチャレンジ』です。

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就労移行支援とは

就労移行支援は、仕事を始めるのにまだ準備が必要な人が利用するのに良いです。ここでは何が出来るのか解説します。

就労移行支援の出来ることは3つあります。

  • トレーニング
  • 就活支援
  • 定着支援

トレーニング内容

トレーニングは、ひとり一人に合わせてカリキュラムを作ります。

Excelなどのパソコンスキルや、ホウレンソウなどの基本的なビジネスマナーなど仕事に必要なスキルから、自分で体調を管理する方法やコミュニケーションの取り方などまで、社会人として仕事をするのに必要な基本をトレーニングします。

就活支援

就活支援は、企業で行うインターンの応募や、興味のある業界の企業研究などに最新の情報を提供し、必要であればインターン実施を企業に提案します。

また、積極的に企業を招待した見学会を開き、就労移行支援に通所している人たちのPRに務めます。

定着支援

入社後は、今までも6ヶ月の定着支援として定期的な面談を本人と上司と行っていますが、2018年4月からは新しく別に『就労定着支援』の制度が出来て最長3年利用が出来ます。

解離性障害が心配でも、定期的に就労移行支援のスタッフが面談で状況を確認するので、必要に応じて上司に話をして改善できるような環境を維持します。

-コメント-
解離性障害の人の利用に一押しなのは、解離性障害のサポート実績が豊富な『LITALICOワークス』と『ミラトレ』です。

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まとめ

解離性障害の人が就職や転職で仕事を探す一番良い方法を解説しました。

仕事を探す準備が出来ている人で、手帳を持っている人か取得予定の人は、『人材紹介会社』を利用すると自分に一番合っている仕事を早く見つけることが出来ます。

手帳があっても無くても仕事をするのに不安があり準備が必要な人は、『就労移行支援』から始めるのが良いでしょう。

ただし、就労移行支援では準備は出来ても仕事を紹介していない所もあるので、最終的には人材紹介会社の利用を考えておきましょう。

また、人材紹介会社も就労移行支援も数多くあります。
焦っていい加減に決めないように、しっかり見学や話を聞いてから利用をするところを決めましょう。

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まずは、自分が利用する人材紹介会社と就労移行支援を知りましょう。
詳細は、こちらの記事から読むことが出来ます。

仕事を探す準備が出来ている
仕事をするのに不安がある