ガラス張りのオフィス

アドバイザーKアドバイザーK

こんにちは、企業で障害者雇用を担当している、ここのアドバイザーKです。


障害者本人にお聞きします。障害と加齢について考えたことがあるでしょうか。

当然誰もが加齢していきます。同じように障害者も加齢して老いていきます。障害者は障害も一緒に加齢します。

若い頃ぴんぴんしていた健常者も高齢になるにつれて杖が必要であったり、補聴器を使ったり、眼鏡が厚くなったりします。
障害者も同じです。変わりはありません。

例えば、目に弱視の障害を持っている方は、その状態から加齢して体は老いていきます。目も老いて障害のある目も老眼になります。

下肢に障害がある方も加齢により足腰が弱くなります。このように加齢する事で誰もが老いていきます。

当たり前のことですが、障害者は持っている障害が、障害者になった時点で止まるわけではありません。
障害も加齢と一緒に進みます。

すると、働くうえで色々な事が考えられます。
今は問題になっていないような、加齢に伴う障害と作業能力の低下です。

そのあたりについて私が障害者雇用担当者としてこれから問題点となってくると感じてきたことと今後障害者はどうしていくのが良いのか解説します。

障害者の加齢の問題点と雇用する企業の考え

現在、企業が障害者を雇用するとき、障害への合理的配慮については進んできていると思います。

ですが、企業は障害者を雇用した後の問題点として、加齢による障害への影響までは考えていないところが多いです。

現状の障害だけは確認していますが、5年後10年後はどのような働き方が良いのだろうかと、今のうちから考えてくれている企業はほぼ無いでしょう。

障害自体は進行しなくても加齢は誰でも進みます。それと共に障害のある体には負担が増えます。

私は障害者雇用担当者の立場から障害者を雇用した後の問題点として加齢について多くの社員や上司に伝えてきましたが、やはりそこまでの配慮は進めることが難しいのが現状です。

では、なぜ企業は問題点として、障害者の加齢をそこまで考えないのでしょうか。

それは雇用してからの定着が5年を超える方は少ないからです。環境が合わなかったり、通勤が難しくなったり、売り手市場の世の中なので、他社の方が条件が良くて転職したりして、早い人では1年くらいで退職していきます。

そのような背景もあって、採用後の問題点として加齢による障害への影響までは考えていないのが事実です。

障害者の加齢について転職エージェントの考え

では、人材紹介会社である転職エージェント彼らは、加齢による障害への影響の問題点をどのように考えているのでしょうか。

候補者の現状の障害については理解をして企業に売り込みをする訳なので、今は理解をしていると思いますが、先のことまではどうなのでしょうか。

普段は問題は採用後の定着だとか言っていますが、入社後はの数年先までは考えていないでしょう。

私の所へも60歳超えている方ですが検討出来ますかと連絡が来たりします。検討は出来ますが、採用は出来るか解りません。と言うのが本音です。人の責任にしたくありませんが、人事の採用面接を通過しても、その後の進行が見えないのです。

それでも、何度も転職エージェントは検討出来ますか?と問い合わせてきます。私は高齢者が採用できないのではなく、これから更なる加齢によって進むであろう障害が心配で問題点なのです。

それでも転職エージェントはサラリーマンなので営業をしてきます。そのあたりを考えるとひとりひとりの障害と加齢を問題点として全く考えていないのであろうと思います

障害者自身が考える加齢の問題点

実際、障害者自身は加齢による問題点をどのように考えているのでしょうか。

障害者でもある私の考えは、結局は個人個人なので、自分の障害と加齢については本人が問題点として理解して周りに発信をしていかなければと考えます。それは、障害者誰もが考えなくてはなりません。

自分の事なので、黙っていては廻りは分かってくれません。
自分から問題点として発信できるようにならないといけません。

高齢化していく社会と一緒に障害者も高齢化していく今後

今後は、高齢の障害者も働くことになってくると思います。

その時、色々な障害とバックグランド、受傷した年齢、受傷後の経過年数、ひとりひとりが抱えた問題点を考慮した対応を、企業や転職エージェントが行うのは不可能です。

今後は、高齢化し人口も減る中、障害者の比率はどんどん多くなっていくと予想されます。高齢になるにつれて誰もが何らかの障害者になる可能性があります。
そのとき障害と加齢を自分の問題点として良く理解し発信と対策が出来る障害者を目指すようにしましょう。

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