障害者として転職の経験が3回有る私が感じたことは「障害者の就職や転職は難しい」と言うことです。
簡単だという人は、障害が軽い採用されやすい一部の人だけです。
障害者の仕事は、合理的配慮があり障害特性への理解がある職場環境でないと長続きはしません。
それが出来る企業は少なくて、探すのも大変なので障害者の就職や転職は難しくなります。
ですが、その難しい転職を成功させる方法があります。
その方法を障害当事者で企業の採用担当をする当メディアのアドバイザーが解説します。
一緒に見ていきましょう。
こんにちは、アドバイザーkです。
障害者の難しいと言われる就職や転職を成功させる方法を解説します。
障害者の難しい就職と転職の現状
障害者の就職や転職は、障害者雇用率もあがり年々企業の求人も増え売り手市場となっています。では、5年前の求職者情報と変わってきているのでしょうか。
はい、大きく変わってきています。年収相場も上がりましたが、一番変わってきているのは福利厚生と正社員登用制度です。これは、コロナ禍でも同じです。
以前は障害者の多くは、非正規雇用で契約社員が殆どした、ですが2013年に労働契約法が改正され無期労働契約のルールが出来た事で障害者の契約は無期雇用へと変わってきています。
ここで、間違えた理解をしないで欲しいのが、無期雇用=正社員ではないと言う事です。無期契約社員と正社員は、退職金、福利厚生、その他細かいルールが全く違うので、ここをしっかりと理解してください。
ですが、そのような背景もあり、いっそ良い契約社員は正社員へという流れが少数ではありますが出てきています。
ここまでだと、障害者の就職や転職は、今は雇用条件も見直され難しくないように思われるかと思いますが、これは極一部の事です。
実際には、障害別に難しさに差があります。
一番就職や転職が難しくないとされる障害は「身体障害」、次に「知的障害」最後に「精神障害」になります。
これは、令和2年厚生労働省発表の「民間企業における雇用状況(法定雇用率2.2%)」に基づきます。
この資料の精神障害の中には発達障害が含まれていますが、当メディアのアンケートでは、発達障害より精神障害の方が難しいと言う結果になりました。
知的障害の人は、特例子会社に積極的に採用され雇用率が高くなっています。
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更に、この障害別の中でも障害の重さによっても変わり重度の方がより難しくなっています。
障害者の就職や転職が難しいと言う生の声
昨年、当メディアの無料相談を利用した58名から障害者の就職や転職が難しいと感じた理由をアンケートで聞きました。その中の多かったコメントです。
アンケートで多かったコメント
- 障害への理解が無い
- 給料が安い仕事しか無い
- 契約社員で休んで仕事を探せない
アンケートによる就職や転職が難しいという生の声
- 定期通院に時間が掛かるので有休を使っています。
その為、通院以外で有休を利用する事が出来ません。
転職活動が難しいです。
身体障害 30代 女性もっと読む - シフトに入っているので平日に自由に休みを取るのが難しいです。
月単位でシフトが出るので計画が立てられません。
精神障害 20代 女性今回、初めての転職でした。
なかなか希望する条件の求人が無くて約1年掛かってしまいました。
あまり、条件ばかりを気にすると、難しいのかもしれません。
身体障害 40代 男性正社員で希望を出し、オファーが来たのは契約社員でした。
発達障害は、正社員難しいのでしょうか。
発達障害 20代 男性3社目で、やっと就職先が決まりました。
ですが、給料がびっくりするくらい安いです。
仕事があるだけましと思うしか無いのでしょうか。
精神障害 20代 男性2回目の転職です。
転職市場は売り手だと聞いていましたが、まったくそのようなことは感じませんでした。
給料は下がるし、環境も良くないです。
精神障害 40代 女性仕事のマニュアルを用意して欲しいとお願いしているのですが、自分で作れと言われます。
自分で作れるのならマニュアルなんて入りませんよ。
と、言いたいけど言えない。。。
発達障害 20代 女性前職で5年働いて昇給わずか1%です。
障害者の仕事で昇給は難しいんだと思い知りました。
精神障害 30代 男性正社員にあるリフレッシュ休暇って何ですか?
契約社員にはありませんよ。
仕事内容はほぼ同じです。
福利厚生を一緒にするのは難しいようです。
身体障害 40代 男性コロナになって、やっとテレワークが出来るようになった。
その前は、障害者の契約社員はテレワークとフレックスも利用禁止。
障害者を信用するのは難しいようです。
精神障害 30代 女性入社して3年目、社員総会に障害者は呼ばれていません。
正社員と一般の契約社員だけだそうです。
障害者は普通に働くのも難しいのでしょうか。
発達障害 20代 女性
アンケートによる就職や転職が難しいと思わないという生の声
- 障害者の転職は難しいと言われていることは知っていますが、すすめ方ではないでしょうか。
難しいと感じられている人は、一ヶ所のチャネルだけで無く複数の利用で結果が変わると思います。
精神障害 30代 女性もっと読む - 私は、4回転職しましたが難しいと思ったことはありません。
私の知り合いで転職が難しいと言っている人は、短期間に転職を繰り返したケースが多かったです。
私は、2-3年に1度のペースで転職しましたが、特に難しいと思ったことは無かったです。
身体障害 40代 男性最初の3年前の転職は、時間が掛かって難しいと感じましたが、今年の2回目の転職は面接から内定まで2ヶ月という早さでした。
面接がオンラインになって時間の調整が楽になったことで時間が短縮されたと思います。
今なら、平日は仕事があって転職活動の時間が作れない人も、容易になったと思いますよ。
身体障害 20代 男性4度目の転職をしました。
障害者の転職は難しいかというアンケート内容でしたが、私は難しいと感じたことはありません。
ほぼ、希望通りに転職できています。
発達障害 30代 女性難しいという人は、転職の相談をするところが無いか、間違っているのだと思う。
もし、相談をしていないなら相談出来る場所を探すと良いと思う。
相談をしていて難しいと思うなら、相談する場所が間違っている。
発達障害 30代 男性私は紹介会社を利用して転職をしました。
自分の希望が明確になっていると、紹介しやすいらしいです。
私は、業界や職種を明確にして相談をしました。
精神障害 20代 女性
障害者の難しい就職や転職に提案
障害者の働く環境や待遇だけを考えると、以前よりは良く変わってきていると思います。ですが、ひとり一人の障害に合わせた職場環境が提供できる企業は多くはありません。
私は、転職業界にいるので各企業の取り組みや評判を耳にすることが出来ますが、普通は怪しげなネットの情報やSNSからくらいしか解りません。
自分の転職なので失敗しない為に、確かな情報が欲しいですよね。
ですが、就職や転職が難しいと答えた人の多くは、「調べ方が解らない」「信用できる情報が無い」「平日仕事があって時間がない」と言う人が多いです。
そこで、私が提案したいのは障害者の人財紹介会社です。(ここでは以降エージェントと書くことにします。)
エージェントの活用とは
エージェントは企業の採用条件や職場環境にとても詳しいです。
そのエージェントに登録するだけで、あなたに変わって希望する条件にぴったり合う企業を探してくれます。
昼間忙しく働くあなたの代わりに探してくれるのです。
通院や就労以降支援を利用している新たに就職をする人も、あなたの代わりに就職先を探してくれるのがエージェントです。
障害者の難しい就職や転職にエージェントを活用する理由
では、なぜエージェントを活用すると難しい就職や転職が成功するのか説明します。
エージェントは、障害者に求人を紹介したり就職や転職活動のサポートをするだけではありません。
エージェントは、契約をした企業に条件の合う人を紹介しないと営業利益が出ません。
そのため、各企業の採用条件を細かく情報を収集しています。
その中には、採用条件以外に面接の時に聞かれる事や、試験内容までわかっている場合もあります。
あなたが、エージェントに登録すれば採用条件や職場環境が解るだけでなく面接などの対策まで可能になります。
その他に、求人へのエントリーから面接調整から内定後の交渉まで全部やってくれます。
あなたは、エージェントに登録して連絡を待つだけです。
なので、エージェントを活用すると難しい就職や転職が成功しやすくなります。
このような理由から、エージェントの活用を提案しています。
- 企業情報が豊富で正確
- エントリーから選考までお任せ
- 面接の内容が事前にわかっている
- 試験がある場合はどんな試験か事前にわかっている(答えまでは解りません)
特に、厚生労働省のデータからも難しい事が解る「発達障害」「精神障害」の人は効果が期待出来ます。
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【大人の発達障害の転職】おすすめのサイトとエージェントを紹介
精神障害の人におすすめの転職エージェントを解りやすく解説
最後に
障害者の就職や転職は、一部の人だけが優遇されていて、多くの人は難しいと感じています。
その難しいと感じている人達をサポートするのがエージェントです。
多くの障害者が、エージェントを活用して難しい就職や転職を成功させています。
当メディアで推薦する優秀なエージェントをこちらで解説していますので参考にしてみてください。
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当メディアは、就職や転職を難しいと感じている障害のある人を応援します。