障害者適性検査

どの企業の障害者採用でも必ず行うとは限りませんが、採用試験に適性検査を行う場合があります。この適性検査は応募者の重要な採用判断材料になります。

採用試験の適正検査を受けたことがある人であれば、だいたいこんな感じかなと予測できますが、経験がない人にとっては未知の世界です。

障害者の採用試験は事前に実施することを告げる企業と、突然実施を言い渡されるパターンがあります。
どちらにしても、経験が無いと何をするのか?何を見られるのか?その結果が自分にどのように影響するのか、不安ですよね。

でも、採用試験で行われる適性検査について事前に知識があれば、安心して取り組めます。
逆に、知らないと落ち着いて取り組む事が難しくなり、正当に評価されないことがあるかもしれません。
それは、避けたいところです。

という事で、事前に知っておく為に、障害者の採用試験に使われる適性検査について書いて解説します。

適性検査ってなに

まず、この適性検査は障害の有無には関係ありません。
採用試験の適性検査は面接を実施する企業が行う性格検査や能力検査を言います。

実際に実施するのは、適性検査のシステムを担当している別の会社で、採用試験を実施している企業ではありません。

何の為の適性検査なの

目的は、社風や企業ポリシーに沿った人物像か見極めるための性格判断や、必要としているポジションで有効な基礎学力や思考力が備わっているか客観的に見るためです。

営業やプログラマーなど各職種ごとやマネージャーやシニアマネージャーのようなポジションによって内容を変える事が出来る物もあります。

障害者の多くの場合は、ノーマルのタイプの適性検査で、主に性格判断と基礎学力を重視する傾向にあります。

適性検査の方法は?

適性検査の方法は、筆記タイプとwebで行う場合とありますが、障害者の中途採用では、ほぼwebで行う事が多いです。

webを使う検査は、自分のパソコンで自宅で実施します。

メールで適性検査の登録用のURLが送られてきます。そこにアクセスして登録後に、そのパソコンで実施します。

もし、パソコンを持っていない場合は、採用面接を実施している企業で行うか、障害を配慮して自宅近くの、ネットカフェや図書館などでも受けられます。

また、筆記で行う場合はマークシートで行われます。

*視覚障害の方は、テキストリーダに対応していない場合があります。
その場合は、企業の担当者に相談することで、他の方法を提案してくれます。

適性検査はいつやるの

適性検査のタイングは、書類選考直後か、1次選考通過後に実施されることが多いです。

2次選考以降は配属先の部門の面接が多いため、事前に人事の1次選考の結果と適性検査の結果の両方を知っておきたいという理由があります。

-選考の流れ-
書類選考(人事)⇒1次選考(人事)⇒2次選考(配属部門)⇒3次選考(役員or部門長)
3次選考はあまりないと考えて良いです。

最近は、候補者(障害者)が何度も足を運ぶのをはぶくために、1次選考を人事と部門と同時に面接を実施し、評定を出すこともあります。その時の適性検査は、書類選考のあとで行われることが多いです。

-要注意-
2次選考や、3次選考の後に適性検査を実施した場合は、普段は適性検査を行っていないけど、面接時に何か違和感を感じた時が多いです。

適性検査の種類

適性検査SPIデータ
適性検査は新卒用や中途採用ようなど、20種類以上もあります。
ですが、ここでは主に使われている2種類を紹介します。

障害者の中途採用であれば、ほぼこの中の適性検査を使用されると思います。

・SPI(学力検査+性格検査)

受験方法:テストセンター(会場)/web(自宅)/インハウス(企業内)/ペーパーテスト(企業内)
設問:言語と非言語があります。言語は国語 非言語は数学ととらえてください。
ペーパーテスト以外すべてパソコンで受験します。
障害者の場合、webでの受験が多いです。

-SPIとは-
SPIはSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)の頭文字をとった略称です。
日本で初めて総合適性検査としてリクルートマネジメントソリューションズが提供しています。
日系企業、外資企業でも取り入れられていて9000社を超える利用です。

・玉手箱(学力検査+性格検査)

受験方法:web
設問:言語/係数/英語/性格/意欲

-玉手箱とは-
玉手箱はwebを使った適性検査として一番利用されていてSHL社が提供する適性検査です。
特徴は、自分のパソコンで受ける事を前提として作られていて、学力検査と性格検査が組み合わされたものです。
人気企業の多くが取りいれている実績もあるので、必ず押さえておきたい検査です。

適性検査受験の流れ

適性検査受験の流れについて簡単に説明します。

  • STEP1
    受験依頼
    企業から受験できる期間のメールが来ます。
  • STEP2
    登録
    webから登録をします。
  • STEP3
    受験
    期間中にPC・スマホで受験をします。

*受験期間は、企業の担当が設定できるので、企業により変わって来ます。
*スマホは機種によって受けられない場合があります。

OS iPhone iOS 8以降
Android Android 4.2以降1
ブラウザ iPhone Safari
Android 標準のブラウザ / Google Chrome

適性検査の対策方法

SPI webテスティングの対策

SPIは現在SPI3が提供されています。
自宅で受験をすることが前提で電卓も使用可能です。

-対策ポイント
画面ごとの制限時間が設けられていて、一度進むと前に戻る事が出来ないので要注意です。
何度も繰り返し練習をして、webテスティングに慣れてしまいましょう。

玉手箱の対策

玉手箱は設問ごと制限時間があります。
言語:37分
係数:44分
英語:20分
性格:本格版20分/簡易版なし
意欲:本格版15分/簡易版なし

-対策ポイント-
玉手箱は1つの問題に掛けられる時間が少ないのが特徴です。
対策をして短時間で全ての問題に答えられるようにするのがポイントです。

おすすめの適性検査対策

本番と同じ様な環境で対策が出来るとしたら、それが一番良いです。
慣れることが一番だからです。

本でSPIと玉手箱の対策をするとしたら最低でも2冊必要になります。
その2冊を購入するのと変わらない価格で、本番と同じ様な環境で3つの適性検査の対策が出来ます。

それがこれです。
>>SMART/SPI-G模擬試験

PC・スマホ対応です。
無料お試し版もあります。

まとめ

障害者の採用試験で実施される適性検査ですが、この適性検査で合否が決まるかもしれません。
絶対に落とせない試験です。

各企業で取り入れている適性検査の種類や情報は転職エージェントが詳しいので確認してみてください。
あと、面接を受ける企業の一般採用の採用試験がわかれば、障害者採用でも同じ場合が多いです。

しかし、企業によっては適性検査だけを使い分けている場合もありますので、SPIと玉手箱の両方を抑えておく事をおすすめします。
採用試験は事前にしっかり対策をしてのぞみたいですね。

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