NGと書かれた板

障害者雇用枠に何度応募しても書類審査で落ちてしまう。面接まで行けない。
学歴は問題なく、ブランクもなく転職回数も少ない。
特に問題が無いと思っているけど、他の障害者と比べた時、明らかに自分だけ落とされているような気がする。

そんな風に感じた事ありませんか。

もし、そう感じたのなら、それは当たっているかもしれません。
企業ごとに、障害者雇用枠に無条件でNGな障害があります。
それは、求人票に書かれることが無い条件です。

あなたの障害が、応募した企業のNGな障害に該当すれば、他がどんなに良くても採用はおろか、面接まで行くことはありません。

差別だと思いますが、残念ですがこれが現実です。
でも、あらかじめに無条件でNGな障害が分かっていれば、そんな企業に応募しないですよね。

履歴書には、写真などのお金がかかります。作成するのに時間もかかります。
なのに、そのまま履歴書は廃棄されてしまうのですよ。
なんか、あたまにきません?

そこで今回は、現役の採用担当者である私が、障害者雇用枠でありがちな無条件でNGな障害とその理由、それとどの様に応募すれば良いのか、対策を解説していきます。

障害者雇用枠の無条件でNGな障害決める企業の機関と基準

私は人事の採用担当として転職を3回していますが、どの企業の人事でも表には出せませんが、障害者雇用枠で無条件でNGな障害はあります。

それを決めるのは、各企業のどこだと思いますか。
人事ではありません。
企業のお偉いさん達でもありません。

それは、2か所あります。

まず、最初の機関は健康保険組合です。

しかし、全ての健康保険組合ではありません。「組合健保」です。
組合健保とは、企業が自前でもっている健康保険組合の事です。

なぜ、そこが決めるのかというと、そこに決定権があるわけではないのですが、障害者雇用枠の採用に理事クラスでNGが入るからです。

健保から入るNGの基準と理由

  • 基準:保険料が高くつく障害
  • 理由:保険料は社員全員でかけているものなので、特定の人ばかりが高額な保険料を使用するわけには行かない。

なんか、言いがかりのようにしか思えませんが、このような理由でクレームが来ます。
無視すればいいと思うのですが、健保の理事って人事からの天下りが多くて、面接担当者の上司が文句が言えない状態になっていることが多いです。

次に障害者雇用枠で無条件のNGを出す機関は産業医です。

産業医から入るNGと基準

  • 基準:障害の起因となる病気の5年後~10年後の生存率でNGを出します。
  • 理由:産業医は、採用後のトラブルが自分の責任になるのが嫌なので、障害によってNGにします。

産業医がNGと言っても決定権はありませんが、人事ではそれを覆すだけの勇気はありません。
何かあっても、責任が取れないと言っている産業医を差し置いて採用するのは難しいのです。

健保も産業医も、ロクな事言いませんよね。でも、それに歯向かえない人事も人事ですが。。。

無条件でNGの具体的な障害とは

嫌な話ですが、障害者雇用枠の無条件でNGな理由と何処からNGが出るのかわかりました。
では、もう少し掘り下げて具体的な障害についてです。

これは、全ての企業がそうではありませんが、今まで私が経験してきた15年と3回の転職先をもとに書き出します。

1.心臓機能障害(1級、2級、3級)
これは、ペースメーカーを使っていてもいなくても、起因となる病気を基に産業医が判断をします。
障害者になってからの生存率が統計で低い場合は採用不可と診断されることが多いです。
2.免疫抑制剤を使用する障害
この場合は、免疫が下がるため、他の感染症にかかりやすく治りにくいため、産業医と健保両方がNGを出すことが多いです。

免疫抑制剤

移植した臓器や組織(骨髄、心臓、腎臓、肝臓など)に対する拒絶反応の抑制
自己免疫疾患やそれによると推定される疾患(関節リウマチ、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎など)の治療
自己免疫とは関係ない炎症性の疾患の治療(アレルギー性喘息の長期的抑制など)

出典:wikipedia

3.人口透析
健保が最初からNGとしています。理由は透析にかかる医療費です。
4.てんかん
てんかんの症状から、通勤中や社内で転倒して頭を打ったり、骨折などして、2次障害になった場合会社が責任を負いかねるからです。
5.高次脳機能障害
脳の病気がもとで、この障害になる方が多いです。見た目ではわかりずらい障害で、1人づつ障害内容も違い、配慮するのに慣れるまで時間がかかります。
配属先の担当者の仕事量にもかかわるので、産業医がNGとすることが多い障害です。

この他にも、無条件でNGではありませんが、聴覚障害、視覚障害も制限されている場合があります。
廻りの社員教育の遅れであったり、必要な機器やソフトウェアの準備が出来ない事が原因になっています。

これは、コストが別にかかる事にあり、助成金を利用すれば良いのですが、申請に慣れていないと結構手間がかかるので、取り掛からないという背景があります。
これは人事の怠慢ですね。

条件を知って応募を回避する方法

ここまで、障害者雇用枠の無条件でNGな障害について解説してきました、ここではそれを回避して採用されやすい企業へ応募する方法について解説していきます。

健保のNGを回避する方法は2つです。

1つ目は、中小企業に応募先をしぼる。

理由
サラリーマンの入れる健康保険組合は2種類あります。
1つは、この前で紹介した組合健保です。
でも、これは障害者雇用枠で無条件でNGを出す原因とも紹介しました。
今回は、これではなく「協会けんぽ」です。

「協会けんぽ」は全国健康保険協会という団体が運営していて、社員数の少ない中小企業の共同の健康保険組合だと思ってください。全国で200万社以上が加入している健康保険組合です。

ここであれば、1企業で牛耳っている組合健保とは違うので、障害者雇用枠の健保による介入は無いと思って良いです。

注意!
ただし、注意が必要です。
中小企業自体を良く研究して見極めないと、障害者雇用枠での採用が不慣れな場合があり、定着できないかもしれません。なるべく実績があるところで、現在も障害者雇用枠で働いている障害者がいる所を選びましょう。
2つ目は、応募する企業の障害者雇用枠の情報を転職エージェントに確認する。

組合健保の大企業でも、全てが上で説明したような企業ばかりではありません。

転職エージェントのサイトに載っている障害者雇用枠の求人欄で、障害者の採用実績を確認できますが、あなたと同じ障害名の採用実績ではなく定着実績を転職エージェントに確認してみましょう。
定着していれば「ビンゴ」です。そこであれば産業医も反対はしていないという事も分かります。

転職エージェントは、企業の採用担当者とつながっているので、容易に確認できるはずです。

まとめ

障害者雇用枠の無条件でNGな障害について解説してきました。
私は、採用担当者としてNGを出す場合もあります。
しかし、無条件でNGを出すのは、とても嫌な気分になります。

これまで、企業の中で何度も条件について提案してきましたが、いまだに解決できていません。
それであれば、障害者雇用枠に応募する障害者に少しでも事実を知ってもらい、何度も無駄な応募をすることが無いように出来たらと思い、今回この記事を書くことにしました。

すべての企業がこの記事の通りではありませんが、あまりに面接まで進まないとか、他の障害者より応募書類で落ちている回数が多いと感じた場合は、この記事の事を思い出してください。

ここだいじ!へんだな?と思う前に

  • 中小企業を選んで応募する
  • 転職エージェントに障害名で定着の確認をしてもらう

他にも転職エージェントは色々助けてくれます。こちらの記事に詳しく書いてあります。
【最新版】障害者採用担当者おすすめ!3つの転職エージェント

障害者雇用枠で仕事をした経験が無い方や、少ない方は、まず障害者として仕事をする準備を整えましょう。

準備におすすめ