障害者仕事辞めたい
溜息

あ~仕事辞めたい。障害者枠で入社したら同じ世代の健常者の同僚に偉そうに指図される。そもそも、同僚と思われていない。格下に扱われている。
最初は、仕事だからと思って割り切っていたけど、やっぱり釈然としない。でも仕事はやめられない。。。

このように、「仕事を辞めたいけど、辞められない。」と、思っている障害者の現実問題にお答えます。

この記事は仕事を辞めるべきではないとか、我慢する方法ではなく、やめる事を前提に書いています。また、独立や起業する話でもありません。単純に仕事を辞めたときの事です。

ぼくも、そうでした。3回転職をしています。最初から仕事を辞める事を考えて就職をしたわけではありませが、結局うまくいかなくて3回も転職をすることになりました。でも、仕事を辞めたいと思っても、衝動的に辞めると困る事があります。それは、仕事がないので収入源がなくなります。仕事を辞める時は計画的にやらないと失敗します。

今回は、その3回の経験をもとに、仕事を辞めたいと思った時に僕がやったことを紹介します。

最初に仕事を辞めたいと思った理由を明確にする

仕事を辞めたいと思うという事は何か原因がありますが、その多くは、現職を探し始めた時点でしくじっています。

それは、仕事を探す理由が「お金が欲しい」「仕事をしたい」という気持ちだけで仕事を探していたことです。私の場合、仕事を辞めようと思ったのは、ほぼ自分の責任でした。

前回の就活の時は、転職エージェントを使って仕事を探しましたが、自分の中で仕事があれば何でも良いという随分アバウトな条件でした。なので、入社後も目標もなく、毎日ルーティーンワークをして、終業時間になれば帰宅するという、ある意味規則正しい生活でストレスはありませんでした。

ですが、目標もなく好きでもないルーティーンワークで変化の無い毎日が、だんだんとストレスになっていったのです。結果、今の仕事を辞めて他を探そうと自分の気持ちは変わっていきました。

その時、仕事があれば何でも良いわけではないと気づきました。

  • 興味のない仕事は続かない

次の仕事の条件を考える

仕事を辞めたいと考えだしたら途中で考えは変わりません。そうなったら次の仕事を探す条件を最初に考えます。仕事は、何でも望めば出来る訳ではないので、現実をよく考えて希望条件をだします。

  • 職種
  • 就業場所
  • 給与
  • 福利厚生
  • 障害への配慮

など、自分が考えられる中で一番良いと思う希望を1つ作ります。
ちょっと高望みかなと思っても大丈夫です。

これは、自分の考えなので、首相になるとか、アメリカ大統領になるなど、現実離れしていなければ問題ありません。
あくまでも、希望です。

ですが、より具体的な方が良いです。
(仕事があって障害への配慮だけあれば良いと思われるかもしれませんが、実際に仕事が始まれば、また必ず不満が出てきます。)
あとで、現実的に仕事を探すためにも具体的に考えましょう。


正社員
・職種:システムエンジニア
・就業場所:丸の内か有楽町あたり
・給与:300,000円以上
・賞与:あり
・時間外就業:月20時間以内
・休日:毎週土曜日曜 国で定められた休日 年末年始
・有休:初年度10日
・福利厚生:交通費(実費)社会保険、介護保険、雇用保険、労災保険、児童手当、財形貯蓄、住宅手当、家族手当、資格手当、福利厚生施設(海外研修)
・障害による通院の配慮

このように、より具体的に考えておきます。
このとき注意することは、障害者の仕事の求人を見て決めない事です。

求人は企業の要望なので、それに合わせる必要はここではありません。
あくまでも、自分の希望を出します。

  • 障害への配慮を含めて自分の希望する具体的な条件をだす

仕事を探すことに掛けられる時間を考える

仕事と仕事の間にブランクが出るのは、給与が途切れるので生活を維持するためにはリスクが大きいです。

雇用保険は、今回の場合は自己理由による退職になるので、受給できるまでの待機期間が3か月あります。なので、すぐには受給できません。

そうなると、途切れなく仕事につけられるように、仕事をしながら探さなくてはなりません。

仕事をしながらの探すとなると、時間の制限もあり、自由に時間を使えないと判断して、長めに設定をした方が良いです。

応募先が決まっても、書類選考から考えると、通常1.5か月から2か月くらい入社までにかかりますので、目安としては、3か月から半年は見ておきましょう。

中途入社の場合は、入社日が決まっている場合が多いです。毎月1回1日とか、2回の場合は1日と16日とかになります。

なので、採用が決まっても、入社日までに時間がかかる場合があります。

例:〇月2日に採用決定 入社日は月1回1日 そうすると、翌月の1日まで約30日待ちとなります。

また、月末に採用が決まっても、人事での準備が数日では足りない場合があります。

最近はシステム化している所が多いので特にイレギュラーな融通は利きませんし、担当が嫌がります。

特に、大企業ではヘッドカウント(社員番号みたいなもの)を取得するのに時間がかかる場合があります。(障害者はヘッドカウントしていない企業もあります。)

  • 仕事を探す時間を考える、タイミングは月末月初に始めるのが好ましい

仕事をやめる時期を決める

これは、大まかで良いです。
この前で決めた、就活に掛けられる時間を考慮して考えておけば大丈夫です。

理由は、退職の準備です。
仕事の引継ぎを考えると、資料の作成や、やりかけの仕事の清算など、社内外の関係部署や社員への挨拶、いろいろやる事があると思います。

関連記事
最後は気持ちよく!障害者の円満退職手続き一式ノウハウを公開(退職届DL) >

期間としては、大体ひと月くらい見ておけば良いと思います。
就活に掛けられる時間を3か月とすれば、会社へ退職の意志を1か月前に伝えるとして、仕事を辞めるのは4か月後くらいを目安に、自分で準備をしながら調整しておくとスムーズに退職まで進められます。

  • 仕事を辞める時期は就活に掛けられる時間+1か月

全て決まったら、障害者の転職エージェントに依頼

これで、仕事を辞めたいと思ったらやっておく仕事探しの準備はOKです。あとは、転職エージェントに仕事探しを依頼するだけです。
ここで、なぜ転職エージェントにこだわるかというと、

ハローワークでないわけ

ハローワークは、平日の昼間に自分でハローワークまで行って案件を探して、担当者に応募の依頼をして。。。とやる事が多いです。
仕事をしながら仕事を探すのは、少し時間的に無理があります。

また、ハローワークの担当者は企業とは募集の書類だけの繋がりです。募集に関して詳しく把握していないので個別のアドバイスはありません。

  • 平日の時間を使う必要がある
  • 募集案件は、個々に把握していない
  • 個別のアドバイスはできない
  • 企業の担当者とはアポ取りだけ

面接会では駄目な理由

面接会は、ハローワーク主催と民間主催がありますが、どちらもお勧めしません。

まず、どちらも企業があつまるのでまとめて面接が出来るメリットはありますが、人気のある企業は人だかりが出来て、ろくに面接と言えるようなことはできません。これでは、仕事探しはとても出来ません。

採用担当者の私も企業側として何度も参加していますが、どちらも履歴書を集める為に行っているだけです。とうぜん、5分10分で障害を含めその人がわかるはずもないので、持ち帰った後、再度書類選考からです。

それと、民間の面接会は企業側では有料の場合が多く1ブースいくらかで契約をしています。
このコストは、宣伝広告費として処理されている企業もあります。

理由は、その企業が他の参加している企業に社会貢献しています。とか、面接会に参加している障害者に企業アピールをしていると考えているからです。
実際に、会場に障害者が何名きて、自分のブースには何人履歴書を置いていったか、対費用効果として報告がされます。

  • 参加しても採用まではすすまない
  • 採用する意思のある企業ばかりではない
  • そもそも宣伝広告費として考えている

障害者の転職エージェントはここがすばらしい

今回の仕事探しは、障害者の転職エージェントを利用することが一番です。理由は、まず登録者のひとり1人に選任カウンセラーが話を聞きます。

カウンセリングで気になるところは、仕事だけでなく障害についてもしっかりアドバイスをして希望する条件にあった求人を提案してくれます。

提案した企業については、社風や選考基準、障害への配慮など、転職エージェントに蓄積された今までの採用実績を基にアドバイスがあります。

カウンセリングは通常1回ですが、必要であれば何度でも時間を取ってくれます。その他に、応募書類の添削から模擬面接、採用面接のセッティングもすべてやってくれます。

そして、面接後の結果報告まで責任をもって行います。入社後も、障害への配慮や条件が違うなど、困った事には対応してくれます。

  • ひとり1人に専門知識のあるカウンセラーがつく
  • しっかり個々へのアドバイスがある
  • 希望条件に合う募集案件を提案してくれる
  • 紹介した企業にあったアドバイスがある
  • 何度でもカウンセリングの実施が可能
  • 面接のセッティングは完全おまかせ、リスケもOK
  • 内定までカウンセラーが責任をもって対応
  • 入社後も困った事には対応可

仕事を辞めたい障害者の頼れるサービス

仕事を辞めたいと思ったらやる事は結構たくさんあります。社内での辞める準備も多いですが、仕事探しもたくさんやる事があります。

ですが、転職エージェントを利用すると、仕事をしながら仕事探しが進められて、転職活動の負担がすくなく、カウンセリングや企業情報が手に入るので面接対策も出来ます。履歴書の書き方や面接のトレーニングまで、しっかりしたアドバイスもあります。しかも、すべて無料です。

僕も、今まで仕事を辞めたいと思ったら全て転職エージェントにお願いしています。ただ、転職エージェントも企業と契約をしているので、この企業は応募できるけど、あの企業は応募できないなど取り扱っている企業がそれぞれ違う事があります。

それなので、今度は辞めたいと思わない仕事を見つけるためには、全てに漏れがないように、複数社に登録をしておく方がよいです。
たくさんの登録は管理するのが大変になるので、あまり多くは必要ないと思いますが、僕が実際に利用して良かったエージェントを紹介します。

僕のおすすめは、dodaチャレンジランスタッドエージェント・サーナアットジーピーです。

dodaチャレンジは、首都圏・関西圏の求人案件数がとても多いので該当する方は登録しておくと良いです。最近、名古屋も支部が出来たそうなので名古屋の方にもおすすめです。

dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/

ランスタッドは、全国に91ヵ所の拠点があり、派遣から契約社員、正社員の求人を幅広く扱っています。あと、利用者の8割が年収がアップしたという実績データもあります。

ランスタッド公式サイト
https://www.randstad.co.jp/

エージェント・サーナは業界最古参で、首都圏・関西圏を専門にサポートをしています。障害者として働くことに不安がある人や、初めて働く方のサポートが手厚いです。

エージェント・サーナ公式サイト
https://www.agent-sana.com/

アットジーピーは、僕は最終的に利用しませんでしたが面談で解ったことが地方の求人案件数が業界No.1ということです。とにかく他とは大きな差があるので地方で転職を考えている方やIターンやUターンの相談におすすめです。

アットジーピー公式サイト
https://www.atgp.jp/

以上が、僕が利用して良かったエージェントです。その他にも、年代別や障害別、地域別などはこちらも参考にしてみてください。色々な利用方法が解説されています。
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